“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

「赤い靴」と「青い眼をした人形」、二つの童謡の不思議な符合

2009年09月14日 18時47分22秒 | Weblog
昨日、日野美歌ちゃんのコンサートで童謡「赤い靴」を聴いた時に、
ふと同じ童謡「青い眼の人形」のことを思い浮かべました。

「赤い靴」と「青い眼の人形」・・・似ていると思いませんか?
かたや 赤い靴はいてた 女の子 異人さんにつれられていっちゃった・・・
かたや 青い眼をしたお人形は アメリカ生まれのセルロイド・・・
赤と青の対比はともかく、
まったく別の歌詞、メロディーですが、
どことなく内容が似通っていて、
ああ、そういえば歌がごっちゃになっていたという人もいるかもしれません。

実は、この二つの童謡には、単に“赤”と”青”という色の対比だけではない、
いくつかの共通項があるのです。

というのは、この二つの童謡は、なんと同じ作者によって、
ほぼ同時期に作られていたって知っていますか?
作詞は野口雨情、作曲は本居長世で、作られたのは大正10年12月のこと。
もともと“童謡の父”と呼ばれる詩人の野口雨情が書いた詩に、
本居長世がメロディーをつけたものです。

ぼくの好きなミステリー作家の内田康夫氏もこのことに着目し、
『横浜殺人事件』の中で事件の背景としてこのことを綴っています。
内田氏によれば、この二つの歌は「対」の関係で生まれた可能性があると指摘しています。

つまり、最初に『赤い靴』の詩が綴られ、
その続編として『青い眼をした人形』が綴られたというのです。

ちなみに、この『赤い靴』に関しては、内田氏のミステリー小説もどきで、
そのモデルになったという少女の存在を含めて解明されていない点が多く、
逸話の真贋ばかりか、モデル自体が存在したのか、雨情のまったくの創作だったのかなど、
さまざまな論争を生んでいるのも事実です。

ただ、これだけは言えるというか、この歌の詩から受け取れるのは、
この二つの童謡の詩を書いた当時の雨情の心の中には、
欧米人に対するどちらかというとやや否定的、悲観的な意識が見えるような気がします。
それが、この二つの童謡の底辺に流れる、どこか暗くもの悲しい、
むしろ怖いくらいなミスリアスなストーリー背景を生んでいるのではないでしょうか。

この話、こんど美歌ちゃんに会った時忘れずにしなくちゃと思いました。
余計なことだけど・・・


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