琵琶湖の南部に位置し、人口5万人の野洲市では、
多重債務者、生活困窮者を包括的に支援する生活相談を実施し
大きな実績をあげた担当者から、相談を受けて生活再建、更には
自殺を未然に防いだ実例を挙げながらの生水裕美氏の講演を伺ったのが6年前。
今日は、野洲市くらし支えあい条例について総務常任委員会で行政視察にまいり、
生水さんは、市民生活相談課長として説明下さいました。
市民の日常生活の基本である消費においては、事業者と消費者との関係が相反する ものでは生産的ではありません。
近江商人の教えである「売り手よし、買い手よし、世間よ し」の三方よしの精神をもとに、商いが自らの利益のみならず、
買い手の利益、さらには地 域社会の発展や公共の福祉の増進にも貢献する建設的な関係で進められることが、
問題発生 を予防するとともに、市民の自立と地域社会の健全な発展を促進します。 これまでの取組を、
生活困窮予防と市民参加促進機能にも着目して発展させることにより、 市民一人ひとりがともに支えあい伸びやかに
安心してくらせるまちの実現を目指すことを決 意し、この条例を制定したと伺いました。
高齢福祉課、納税推進課、学校教育課、上下水道課、保険年金課、
子ども家庭課、住宅課が連携し、市民生活相談室としてワンストップで
相談を受けることができる。
生活再建までには、司法書士、弁護士、就労支援、社会福祉協議会の協力を得て
借金の過払い金を(平成22年度は、5145万円)回収し、公租公課、使用料として、
野洲市に)(400万円あまり)歳入として入ったそうですが、取り組みにより滞納が減少し現在では3000万円を回収出来たそうです。
相談者は仕事をし、健康保険証で通院もできるようになった事が
一番大きな収穫でしょう。
役所に行き、あっちの窓口、こっちの窓口とたらい回しになった経験があると
思いますが、そういった状況を改善するために、とても良い勉強に
なりました。
担当部長も同行していますので、実りある視察にしたいと思います。
矢野隆行議長、議会事務局大藤良昭主幹、お世話になりました。