ちょっと前に作ったSlim Jimアンテナ。普通このアンテナにはカウンターポイズはつけないが、いかにも同軸に電波に乗っている症状が出るので、カウンターポイズを少しつないだら改善された。そこで、コモンモード電流を阻止するためにシュペルトップバランをつないでみた。シュペルトップバランは長さ80.5㎝で1.5C2Vの周りに3C2Vの網線を巻いて作った。網線の周りには熱収縮チューブで隙間がないように網線を締め付けた。50.2MHzで計算すると速度係数は0.54。給電点を地上すれすれに展開した垂直アンテナの直下にバランをつなく前と後でコモンモード電流を比較すると、バランなしで25.5mAが、バランを付けると2.3mAに激減した。周波数を53MHzまで振ってみたが、大きく電流は変化せず結構広帯域でバランが効いている様子。よしよし。
これはいいぞと、アンテナを2階のベランダに垂直設置すると、バランを付けているのにコモンモード電流が大きくなった。シュペルトップで何でもかんでもコモンモード電流を阻止できるわけではないらしい。結構設置状況に敏感に影響を受ける。なかなか難しい。
次の日、同じ状況でコモンモード電流を計ってみると3mA程度でSWRも低く、良好な状況。当面これできますかね。