近くの公園で懸案のSlim Jimアンテナとバンザイダイポールの比較を行った。それからバランの様子も高周波電流計を使って確認してみた。
バンザイダイポール:VSWR=1.4@50.2MHz 地上高:2.5m
トリファイラバラン(山内さんにもらったやつ)
バランなし:コモンモード電流Ic=8.4mA
バランあり:Ic=1.5mA
明らかにコモンモード電流が小さくなってバランの効果を確認。
代わりにシュペルトップバランを付けるとアンテナ高さ1mでIc=8mAに増加。2.5mまで上げるとさらに増加して35mAも流れる。バランの効果は確認できず???
Slim-Jim アンテナ : VSWR=1.3@50.2MHz(バランなし)給電点ほとんど地面
バランなし:Ic=1.5mA
シュペルトップバラン付き:Ic=0mA
家で実験をした時もそうだったけど、S-J アンテナは地上高を低くするとコモンモード電流はあまり流れない。一応シュペルトップを付けるとさらに電流は減ってゼロになった。
バンドの中を聞いているとSSBのQSOが聞こえてきた。二つのアンテナで受信強度を比べると信号が弱い一局は、
S-J < DP Smeterで3レベルくらいDPの勝ち
ところが、八木のスタックを上げているという川崎市宮前区のビッグガン局の信号はアンテナを変えてもほぼ58くらいであまり違いがない。(若干DPがいいくらい。)どちらかといえば相手のアンテナは水平系なので、DPに有利なはずだけど、あまり二つのアンテナに差がなかった。この局は川崎宮前区ですごく近い。この前もローカルの強力な信号に対して、同じような結果が得られた記憶がある。地上高の低いSlim-Jimは打ち上げ角がDPに比べて低く、近くの局にはよく飛ぶのかもしれない。今日の実験はここまで。
Slim-JimとJ型アンテナについての論文を発見。理論はいろいろあるけど、結局性能はそんなに変わらないらしい。