ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

貴重種オニバス保護活動

2015-07-07 08:41:47 | 地域活動・つながり
ひげGの住む地域に、絶滅危惧に指定されている オニバスの自生地がある。
二十数年前に 水路工事をした際、眠っていた種が発芽した珍しい自生地だ。
行政と地域が連携して、自生地の管理とオニバスの保護活動を続けてきた。
本来の自生地である農業用水路に加え、試験田と復元池が拡張されている。
真夏には可憐な花を咲かせるので、それを目的に写真愛好家がやって来る。
・・ところが、自然に近い形状の調整池で 3年前から発芽も成長も悪くなって、
昨年はわずかに発芽したものの根付かず、浮いて枯れてしまう状態だった。
自生地水路と試験田は無事で、最悪事態ではないものの放ってはおけない。
水質や水流と水深、土質や薬害侵入 ヒシとの相性 天敵ザリガニや魚類 等。
原因を話し合ったが、三年間での急変だけに 絶対的な理由を決めきれない。

県の自然環境担当者とも相談し、復元池の水抜きと底土の撹拌を決定した。
それは、水の入れ替えと土質の改良に 魚類の駆除を兼ねた大作戦になる。
まずは、2月16日に排水を開始し19日に干し上げ、同24日に会員総出で
底土の撹拌・天地返しを行い、4月に池の一部に新しい土砂を搬入した。
沼での作業は慣れない力仕事、そのたび老体は腰痛筋肉痛に見舞われる。
期待しながら様子を見に行ったが、嬉しいことに5月末に発芽が確認できた。
他の場所より早く、復元池の底でオニバスが 矢じり型の幼葉を出していた。
根付きも順調で、6月5日には矢じり葉とハート型の葉を水面に見せていた。
会員も安堵するなか、6月11日に 試験田の中に入って除草作業を行った。
『オニバスはネを付けたが、私は筋肉痛にネをあげた 』 と、ひげ爺の独り言。
今月2日にも観察会と除草を実施、花の季節まで 保護作業はまだまだ続く。
コメント
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