10時に降りた両国駅の西口改札内には、大相撲の敬額と横綱の手形が並んでいた。
駅前から国技館通りに出ると、歩道に並ぶイチョウの葉は秋色が付きはじめている。
大相撲の殿堂「国技館」の前を北に歩くと、間もなく「旧安田庭園」の西門がある。
そこは笠間藩にはじまる汐入式大名庭園で、池を囲んで岩を配し雪見灯篭は趣ある。
反対側の公園正門を出て 右に歩くと、横網町公園で 関東大震災の「東京都慰霊堂」
と「復興記念館」があり、記念館では大震災の惨事と復興に関する展示を見学した。
公園東側の「清澄通り」を 南に歩き、葛飾北斎生誕地前を進み「江戸東京博物館」
に立ち寄るも工事で休館中、さらに進み総武線下の「花の夢」でちゃんこ鍋の昼食。
一人で食べるちゃんこは格好つかないが、相撲に関心を持つ外人客で賑わっていた。
食後も清澄通りを進み、大昔に担当したお得意様信金の前を通り京葉道路を越える。
その先の「二之橋北」を 右折し 路地に入り、両国小学校隣にある「吉良邸跡」(小
さな本所松坂町公園) に寄って、街中を左手に進み京葉道路に出て左折し西に歩く。
間もなく 左奥に「回向院」、「力塚」碑を見て道路に戻り 西に進むと「両国橋」。
江戸時代の重要な橋で下の流れは隅田川(大川)、律令制の下総國から武蔵國に入る。
西詰を右折し「柳橋」で 神田川を渡ると、昔栄えた花街で 橋の右先に「亀清楼」。
西に出て「江戸通り」を北に進み、途中コーヒーを飲むと その先が 浅草橋駅東口。
『リハビリの成果を試す 試験歩行、無事に終わると ちょうど1万歩』と、独り言。
杖を突く歩行は背中を曲げた下向き姿、でも俺の人生は 背筋真っすぐ ひたむき姿。
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