ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

講演「大震災をふまえて」Ⅱ

2011-06-30 06:13:16 | 地域活動・つながり
大津波は、釜石湾内に建造したギネス級の大防波堤をも無惨に破壊した。
そんな中で生まれた「釜石の奇跡」、その経緯を詳しく聴くことが出来た。
市内の小中学生2926名中、学校管理外の5名を除く全員が無事だった。
なかでも、鵜住居(うのすまい)地区の小・中学生がとった行動は突出だ。
それはNHKテレビで全国放映され、私も感動した緊迫の避難行動だった。
この奇跡は、永年にわたり実践してきた「地域防災教育」の成果と言える。
この避難行動が、奇跡ではあっても偶然ではないことに納得が出来た。

氏は防災活動を「恐怖」ではなく自然と共生する「作法」として取り組んだ。
「子供の安全」をキーワードにした活動が、子供を心配する親を巻き込み、
それを続けることで地域全体を巻き込んだ防災教育になったと言う。
参加した学校の先生が、転勤することで市外にも認識が広まったと言う。
10年間、小学生達は高校生になり中学生は子を持つ親にもなっていた。
中学生に求めた「助けられる人から、助ける人になれ」が実行されたのだ。
今回も、近くの幼稚園児や一人住まいの高齢者等を助けることになった。

三陸海岸地方には、昔から「津波てんでんこ」という言い伝えがあると言う。
家族同士も「てんでんバラバラ」、まずは自分自身の率先避難を意味する。
なにより自分が逃げて助かることで、地域の人や家族のそれぞれも逃げる
ることになり、その結果として皆が助かることになると言う。
それは、家族間の信頼と地域の絆が確立した上での主体行動なのである。
「奇跡を起こした釜石市の小・中学生には教えられた」と、ひげ爺の独り言。
ハザードマップは基礎情報で、それに加えた「作法」「知恵」を持つべきだ。
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講演「大震災をふまえて」Ⅰ

2011-06-28 08:26:59 | 地域活動・つながり
群馬大学教授で地域防災専門家 片田敏孝氏の講演を聴く機会を得た。
氏は、自然災害に対する危機管理と情報伝達 避難等ついて永年研究
され、住民とワークショップ形式で地域の防災・減災に取り組んできた。
このブログでも、2009年3月に「居安思危の話」として紹介している。
活動の一つに、釜石市で地域防災に携わってきた10年の実績がある。
東日本大震災の被害については、多くの専門家が「想定外」として割り
切る中で、「力足りず」と悔いる姿勢を見せる数少ない専門家でもある。

講演では「想定にとらわれすぎた防災」に問題があったと反省していた。
防災対策とは、一定の想定のもとで考えるものであり「想定」は必要だ。
しかし、防災設備も想定を越える津波には耐えられなかったという事だ。
今回の大震災では、巨大防潮堤などの施設や避難施設の建設 過去に
学んだ行政情報と伝達などによって生じる過信があったと指摘している。
想定が甘かったとも云えるが、想定を見直す議論になるだろうとのこと。

「大きな防御設備等を作れば作るほど、安全への過信が生じる」と言う。
「行政が施設 情報を過度提供すれば、行政依存型防災になる」と言う。
ましてや、日本中を強大なコンクリート壁で囲む訳にもいかないだろう。
そこで、自然の営みに畏敬の念を持ち、施設や情報を過信する事のない
よう「想定外を想定」し、その状況下で最善を尽くす事が重要になる。
「災害から多くのことを学び、復興に生かすべきだ」と、ひげ爺の独り言。
それにしても、亡くなられた行政・消防・警察などの人に対し言葉がない。

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遅々とした復旧と政治

2011-06-21 08:01:12 | 社会・経済・国際 
3月11日に起きた東日本大震災と原発事故、そして100日が経過した。
今、支援体制が円滑に機能しているとは言えず復旧に滞りが見られる。
政府やその機関には、国土と国民の生命財産を守る役割と責任がある。
政権政党内での意思統一が出来ない状態で、野党も協力体制にはない。
党や政権中枢は、責任感に乏しい思い付きや駆け引きに終始している。
政局という渦に巻き込まれ、渦の外に対し視界不良の状況にあるようだ。
最も困っている現地被災者と困っていない外国人が、この政治状況を見
つめながら日本の民主主義の未熟さと政治の脆弱さを痛感している。

菅首相の言っていることも、その立場で考えれば、「なるほど」と思える。
民主党や政権の幹部がそれぞれ言っていることも、「なるほど」と思える。
自民党や公明党の言っていることも、話しを聴けば「なるほど」と思える。
専門家や報道の論じることも、間違えではないようで「なるほど」と思える。
現地の行政・被災者の言っている事は、全く異論なく「なるほど」と思える。
海外の報道やネットが、秩序ある国民と報じることも「なるほど」と思える。
それぞれの「なるほど」が、一致点もなく合意点もない「なるほど」なのだ。

何故に一致出来ないのか、それは前提や認識が共有されていないからだ。
置かれた立場や利害が違うなかで、それぞれの主義主張が優先している。
政治家は国家的危機感を共有し、復旧復興に全力を注ぐべき責任がある。
その責任を果たすために役割があり、地位や権限が与えられているのだ。
首相の「辞める 辞めない」で、政治が本来の役割や責任を果たしていない。
「国会は人気取りに熱心で 任期盗りに熱中している」と、ひげ爺の独り言。
小選挙区制や議院内閣制、さらに二院制まで見直す議論が必要のようだ。
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地域の水路除草「藻刈り」

2011-06-14 08:13:50 | 地域活動・つながり
ひげ爺の住む所は、銘柄米「北川辺こしひかり」の産地で知られている。
美味しいお米が穫れる理由は、利根川の氾濫などによって堆積した砂
を含んだ肥沃な土と、利根川から引き入れている豊富な良い水にある。
地域南側の土地で利根川に沿った所は、特に美味しいお米が穫れる。
気温の上がるこの時期の稲は、株の分茎も進んで葉の色も緑が濃い。
そして、田圃脇の水路や畦道の雑草処理が大切な作業の一つになる。

農業用水はパイプラインの設備によって、コック操作でいつでも使える。
田圃の落とし水や雨水などは、掘に落とし排水機で利根川に戻される。
その掘割りや排水路は、雑草や藻が伸びると流れが悪くなってしまう。
そこで、地域水路除草を「藻がり」と呼び 各自治会が総出で行っている。
私の住む自治会は、利根川堤防下の水路と公園の除草作業が役割だ。
会員は、草刈機 長柄の熊手などを持参して、草を刈り藻を刈り揚げた。
雑草も藻草も成長が早いので、8月初旬には再度「藻かり」が行われる。

近くに、子供の遊び場であり大人のゲートボールも出来る公園がある。
前週に刈って半ば乾いた公園の雑草を、園内の二カ所に集めて積んだ。
梅雨の季節であるが、好天が続いたので刈った草もほぼ乾いた状態だ。
その半枯れ雑草の山に、灯油を少し播いて火を付け 焼却作業をした。
焼却も手慣れたもので、大きな雑草の山が夕刻には燃えて灰になった。
「自治会長である私の心がけが善いからだろう?」と、ひげ爺の独り言。
たまたま晴れたお陰で、焼却もウマく 食べたかき氷もウマかったのだ。
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孫娘とジャガイモ掘り

2011-06-07 08:14:56 | 家庭菜園・庭・花 
私達夫婦にとってたった一人の孫は、小学校二年生になった女の子。
小学生になってからは、習い事に忙しいらしく滅多に帰ってはこない。
その孫が、大きいお婆ちゃんの見舞いがてらにお泊まりでやってきた。
4月末以来の帰宅なのだが、体がひとまわり大きくなったように感じる。
翌日、施設に大きいお婆ちゃんを見舞ってから畑仕事のお手伝いだ。
畑には、キュウリ キャベツ 大根 レタス カリフラワー 茄子などがある。

我が家では、ジャガイモを「春まき」と「秋まき」の二期で栽培している。
春まきしたジャガイモは、今から収穫し11月まで保存した物を食べる。
秋まきは12月から春まで畑に置いて収穫し、その後は収穫保存する。
だから、皺の出た物や芽が出た古いジャガイモは食べずに済んでいる。
初ものは親戚に配り、保存した物が余ればコロッケに変身させておく。
毎年春まき種の一部を、マルチ掛けして早採りを目論む事にしている。
そのマルチ掛けのジャガイモが、ちょうど収穫期を迎えようとしていた。

ジャガイモは湿気に弱く腐れ易いので、収穫は晴天続き時に限られる。
今年は早い入梅だったが、幸いに3日間の晴天続きで収穫に丁度良い。
そこで、黒マルチ掛けのジャガイモを孫娘と一緒に掘り出すことにした。
土には馴染むものの虫が怖いマゴは、「マゴマゴ」しながらのお手伝い。
一株に大玉が3個と中玉が4個ほど付いていて、思ったよりも豊作だ。
「昼は寿司屋で魚だらけ、土産は家の野菜だらけ」と、ひげ爺の独り言。
ジャガイモ キャベツ レタス 胡瓜 カリフラワー 玉ネギ みんな旬の物だ。
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