ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

冬至に柚子湯とカボチャ煮

2011-12-27 09:06:59 | 食楽・年金ライフ 
12月22日は冬至で、一年中で昼が最も短く夜が最も長い1日になる。
しかし子供の頃から、「冬至10日前から日が伸びる」と聞かされてきた。
その日から日の陰の長さが、毎日米粒一個づつ伸びると言われている。
実は、夜明けが元旦頃まで遅くなるので差し引き昼が短いことになる。
冬至から日が長くなってゆくので、「運気」が向いてくると云われている。
我が家のこの日は、柚子湯に入りカボチャ煮を食べる習慣にしている。
柚子湯で邪気を祓い、カボチャ煮で栄養を摂れば風邪を引かないと言う。

材料の柚子は、亡き父が若い頃植えたと云う木に成っている物である。
昨年に枝を大きく切ったので、今年の実数は少なかったが量は十分だ。
数個の柚子に切れ目をいれ、お風呂に浮かして香りを味わい入浴する。
カボチャは、菜園で種から苗を育て 花合わせをして 夏に収穫した物だ。
たくさん収穫したので、親戚に届けたりもしたが まだ数個保存してある。
適当な大きさに切ったカボチャを、薄い甘醤油で煮てホクホク感を味わう。

柚子湯は、冬至を湯治にかけ 柚子を融通にかけたらしいが、強い香りが
邪気を祓い身を清めるほか、含有するビタミンが健康に良いらしい。
カボチャは漢字で南瓜(ナンキン)と書き、「ン」が運を呼ぶ縁起物と云う。
また、食物を大切に保存し その栄養が風邪や血管疾患に良いとされる。
「他に蓮根 人参 大根など『ン』つく物が良いらしい」と、ひげ爺の独り言。
年の瀬に融通と言い 新年を前に運がつくと言う、その遊び心が面白い。
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坂東札所めぐり 第五回

2011-12-20 09:05:31 | 旅行・秘湯・巡礼 
冬至前の一年で最も日の短い16日、埼玉県西部の霊場三ヶ所を訪ねた。
三ヵ寺とも丘陵地にあり、境内は広く 歴史と由緒ある諸堂は立派だった。
内部も見る所が多く、道路も混雑していて一日の日程は目一杯になった。
一般道路だけの行程で、走行距離は170キロメートルほどになっていた。
「比べて考えると、有料道路は便利で案外安いもの」と、ひげ爺の独り言。
暗くなって家に帰ったら、散歩を待っていた愛犬が怒った顔で吠えていた。

坂東観音霊場十一番: 岩殿山 安楽寺 本尊: 聖観世音菩薩
鴻巣から川幅日本一という荒川を越え進むと、吉見の丘に安楽寺がある。
参道の駐車場から真っ直ぐ進み、石段の上の仁王門をくぐると広い境内。
僧 行基が観音像を納めたとも、坂上田村麻呂が建立したとも伝えられる。
頼朝の弟範頼が育てられた所で、子孫は地名の吉見を名乗ったと云う。
境内には、露座の阿弥陀如来 唐破風の本堂 秀麗な三重塔などがある。

坂東観音霊場九番:都幾山 慈光寺 十一面千手千眼観世音菩薩
都幾山の中腹ある慈光寺、天武天皇2年に千手観音を奉った事に始まり
その後、鑑真和上の高弟だった道忠が釈迦如来を刻んで整えたと云う。
平安時代には勅願所「天台 関東別院」となり、信仰も厚く大いに栄えた。
堂宇多く、寺宝「法華経一品経」を納めた般若心経堂等が点在している。
広い境内の坂道に沿って紅葉や桜が植えられ、季節毎の趣を感じさせる。

坂東観音霊場十番: 厳殿山 正法寺 本尊: 千手観世音菩薩   
岩殿観音として親しまれる霊場で、役の行者によって開かれたと云われ、
また養老の時、沙門逸海という僧が崖を削り千手観音を奉ったとも云う。
その後は衰退と復興を繰り返し、北条政子の発願で諸堂が再建された。
直線の表参道の正面に山門があり、長い石段を上ると堂宇が立ち並ぶ。
左手奧に観音堂があり、前の大銀杏が葉を落として庭を黄に染めていた。
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寒さを迎えて野菜の収穫

2011-12-13 09:33:59 | 家庭菜園・庭・花 
12月の7日が節気で云う大雪だったが、それまでの気温は暖かかった。
ひげ爺の菜園でも、降霜した日は2~3日ほどで例年より少ない日数だ。
温暖な気候で、ほうれん草や小松菜などの葉もの野菜が大きく成長した。
白菜やキャベツは大きく結球し、ネギや大根は茎根が太めになっている。
露地栽培のレタス スティックブロッコリーも、収穫期間が長く続いている。
ハウス内では、お正月用の小松菜 ほうれん草 春菊などの具合がいい。
収穫適期を迎えた野菜は、味も旬となり親戚などに届けて喜ばれている。

とは言うものの、その後寒さが加わりいよいよ本格的な冬がやってきた。
畑の野菜を霜から守ったり、取り込み保存することも大事な仕事になる。
里芋は畑に置いて、株に十分な土をかけ寒さと雨除けの覆いをしておく。
秋ジャガイモは、凍結を避けるため土掛けし少しずつ掘って食べている。
白菜は間もなく全量を取り込み、納屋の中に並べて立て置きし保存する。
大根は、年末にすべてを収穫し 畑に穴を掘り土に埋め込んで保存する。

また、大根は千切りして乾燥させ「キリボシ」にしたり、大根の種類によっ
ては洗って天日干してから「たくあん」漬けにして春まで食べ続ける。
お米や豆などの穀物はもちろん、イモガラや野菜佃煮等も保存してある。
冬の食卓には、野菜の漬け物のほかに ご汁 けんちん汁 スミツカレをは
じめ煮物鍋物など保存食材や穀類を使った郷土料理が多くなってくる。
「野菜を保存し料理するのは、昔からの知恵による」と、ひげ爺の独り言。
年齢のためか、自家食材の素朴で懐かしい味が段々好みになってきた。
コメント (2)
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被災地 福島でクラス会

2011-12-06 09:22:10 | 旅行・秘湯・巡礼 
師走最初の土曜日、高校時代の同窓クラス会が磐梯熱海で開催された。
忍耐剛毅を校風にしている男子伝統校だから、連帯意識が続いている。
そんな旧友の十数名が集まり、親睦目的のクラス会を時々開催してきた。
3月12日に伊香保で予定していた前回、前日大震災が発生し延期した。
その集いの復活には、震災被災地に泊まり 地元の酒を飲み、お土産を
買って 少しでも復興支援が出来れば、と云う殊勝な意見が寄せられた。
放射能については、同僚で頼りになる医学博士が「この歳では余命を云々
する事にはならない」と断言するので、福島県での同窓会実施となった。

別々の所から出発した車2台は、高速道路の途中で合流して昼食と打ち
合せして、猪苗代湖で越冬中の白鳥を眺めたあと磐梯熱海に宿をとった。
今月から始まった「東北三県内の高速道路無料」の恩恵にもあずかった。
宿では、ゆっくり温泉に浸って食事とお酒を味わいながらの楽しい懇親会。
歳のせいで酒量は少し減ったものの、口数は減るどころではない口達者。
混沌とした世相を憂いながらも未来を志向し、それぞれが誠に元気いい。
カラオケは気合いが入っていたし、部屋では遅くまで飲みながら想い出話。

翌日は平田村の酒蔵を訪ね、酒蔵を見学し試飲し正月用お酒の購入だ。
そこは同僚の親戚になるが、支援にほど遠い余計な客ではなかったのか。
その後は高速道路経由で、いわき市の状況を見ながら小名浜に向かった。
道路面の凹凸や工事の現場などに、地震被害の大きさが今もうかがえる。
観光も、表向きは賑わいを見せているが全体的にはまだら模様のようだ。
小名浜漁港で昼食をとり、魚のお土産を購入し常磐道経由で帰ってきた。
「この会は由木 佐久間の両君が主役で、雪は降らなかったがユキ見酒を
楽しみ、サ クマと言う熊は冬眠もせずに元気だった」と、ひげ爺の独り言。

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