こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

コワイ父

2020年08月09日 00時56分45秒 | つぶやき
昨日は亡き父の逮夜。
父の遺影を前に手を合わせた。
(ありがとう)
もう何度目か分からない感謝の思い。
確かに
父とざっくばらんな会話の記憶はないに等しい。
寡黙な父に、誰に対しても人見知りした子供だった私。
家族もその対象だった程酷い人見知りな性格だった。
そんな父と息子に
一般的な親子の姿を期待するのは無理な話。
中学を卒業するまで、怖い存在であり続けた父。
悪いことをしては、「悪い子は外で立っとれい!」
夜の真っ暗な外で
何度立たされたことだろう。
街灯の一つもない時代で家の外へ一歩出れば桎梏(?)の闇。
怖かった。恐怖に耐えながら立ち尽くした私に、
月の光が救いになった。
そして、
そっと外を伺い、
食べ物を差しだしてくれた母。
「ちゃんとお父さんにあやまりよ。すぐ家に入れて貰えるさかいな」
母の優しい言葉がどれほど私にゆうき(?)を与えてくれたことか。
いまになれば、それらは親の愛情だったと思い知る。
父と母の役割を分担した子育てだったのだ。
悪いことが何なのかを知らしめてくれたおかげで、
常識と一種の正義を備えた大人になれたのである。
父は出来損ないの息子にも医大(?)な父であり続けたといっていい。
父の息子でよかった。母の息子に生まれて幸せだった。
いまは感謝してもしたりない。

コメント
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