こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

2020年08月24日 09時21分21秒 | つぶやき
久しぶりの雨……慈雨?
思わず感激したものの、
つかの間……いや少しは長かったかな。
雨はひとしきりで降りやんだ。
裏の畑の湿り具合を確かめて、
やはり感謝の思いは強まった。
ゴロゴロと、
雷鳴が近くなったり遠ざかったりを
繰り返している。
慌ててテレビのアンテナを抜いた。
テレビ画面はDVD録画しておいた、
「100日の郎君様」が流れたままだ。
単純明快で、それなりのひねくれた物語は、
みていて嫌な気分になることはない。
韓流ドラマでも、
私にあった物語の展開である。
また雷が近づいた。
首をすくめて部屋の端へにじり寄った。
雷は苦手だ。
子供の頃から怖くてたまらなかった。
「オビンタレ」と両親に言われた由縁でもある。
そんな私を救ってくれたのは、蚊帳……そう蚊帳だった。
「ガラガラビシャーッン!」
どんなに大きな雷鳴も稲妻も、
蚊帳一枚が守ってくれた。
ヨモギ色の蚊帳の中でブルブル震える私に、
「オビンタレやのう、お前は。べっちょない、落ちることはめったにあらへんわいな」」
蚊帳の中へ一緒に飛び込みながら
いけしゃーしゃーと言ってのけた母を想いだす。(ちょっとホロ)
私のオビンタレ、母からの遺伝(?)だった。
本当に怖がりの母、
きっと蚊帳の中で身を竦めていたのだ。
側にいた兄だけが、
能天気な顔でヘラヘラしていたなあ。
勿論父は雷ぐらいで仕事をほったらかしにはしないから、
蚊帳の中で一緒に震えた記憶は皆無に近い。
その家族は、
もうそばには誰一人いない。

雷鳴は遠く遠くでなり終わった。

コメント
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