こころの文庫(つねじいさんのエッ!日記)

家族を愛してやまぬ平凡な「おじいちゃん」が味わう日々の幸せライフを綴ってみました。

オート三輪とハスラー

2020年08月10日 02時00分27秒 | つぶやき
8日、娘には歓喜の日である。
就職2年、給料の一部とボーナスをため、
一部を親の負担で愛車を購入した。
ハスラーとかいう車らしい。
これまで出勤に浸かっていたの車は、
私が長年乗っていた車、ワゴンRだった。
車を娘に取られて以来、
自転車と徒歩が移動手段となっている。
新車が届いた日は、
やはり娘のテンションは上がりっぱなし。
みんな愛車を手に入れたらそうなるようだが、
私の場合はかなりクール。
実は車の運転、あまり好きなほうではない。
運転には集中力がいるので、
散漫な性格の私にはあまり会わない。
だから車を入手してもテンションが上がることはない。
もう一つ理由がある。
人生初の車体験が怖かったからだ。
村で数えるほどしか車がなかった時代。
機械好きの父が手に入れたのはオート三輪。
当時「バタバタ」といっていたっけ。
車が納車されたとき、
家族は競って乗りたがったが、
私はできれば乗るのは御免したかった。
すごくおびんたれだったからである。
特に初物は苦手中の苦手だった。
「お前も乗れ」
兄に尻を押されて助手席に乗っかった時は、
怖くて顔いろがひいてしまった。
オート三輪が爆発すような音を出すと、
最悪な気分に襲われた。
しばらく我慢していたが、
助手席を開放されたとき、
体中の力が抜け落ちてしまった。
ただオート三輪のハンドルを握った父が、
すごく頼もしく見えた。
もうコワイ父ではなく、
私の心で偉大な父と化したのである。

ハスラーは、
持ち主の娘の手で磨き上げられていた。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする