難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

地上波デジタル放送と字幕放送 放送業界の取り組み

2007年01月14日 23時48分29秒 | バリアフリー

デジ字幕特集.jpg
畠山部長発言月刊ニューメディア2月号に、「地上波デジタル放送と字幕放送」の特集が組まれている。
NHK、民放も字幕放送の拡充にどう取り組んでいるか、その紹介に焦点が当てられている。

想像していたよりも積極的に取り組みが進んでいることが嬉しかった。字幕制作方式も種々あり、メーカーも音声認識を使ったシステムからいろいろ開発されている。
しかし、放送事業者の字幕放送の取り組みには、聴覚障害者側の取り組みがあったことと字幕の利用者との接点がどうなっているのかは見えなかった。編集長自らのインタビューで、NHK編成局統括担当部長の畠山氏が、「一番大切なのは視聴者のニーズです」と利用者のニーズを重視した発言をしているが、具体的にどういうニーズの把握をしようとしているのかを説明して欲しかった。
民放も、九州字幕放送共同センターで障害者を雇用した字幕制作等を行っているが、掲載誌に載っている字幕評価は入力オペレーターやディレクター等によるものらしく、聴覚障害者当事者はどの段階でどういうふうに関われるのだろうか。

テレビ放送の字幕は、事前制作の場合はテレビの音声をそのまま文字化することはしていない。限られた文字数があり、読み取れる時間を確保しているからだ。生放送の場合も字幕キャスター方式等のように元の音声をそのまま文字化していない。結果的に「要約」されているがそれだけの理由がある。
地上波デジタルの場合、画面の外に字幕を表示するアウトリーチであっても、映像と一緒に見る訳だからできるだけすぐ読み取れるように表示されるべきだ。映像が動いており、かつ映像自体が多くの情報を持っている上、テロップやその他の文字の情報が加わっているからだ。

特集では、ワンセグの主要な受信機の携帯電話メーカーの取材やワンセグの字幕の問題提起をした「いくおーる」の小川編集長のインタビューも掲載されている。地上波デジタル放送の受信装置として、ワンセグ受信機は字幕や字幕表示位置はあえて?規格化されていないと聞いていたが、聞こえる人にも字幕の効用が理解されて来ているので、ディファクトスタンダードになるのではないか。しかし、この字幕がもともとは聴覚障害者が見るための字幕であることを説明しないと、音声を全て文字化した字幕がはびこりかねない危機感を感じる。

ラビット 記



団地の中の補聴器店

2007年01月14日 23時06分49秒 | 生活

団地の補聴器店
団地の補聴器店2団地の中のスーパーに補聴器を売っている眼鏡店がある。補聴器も売っている眼鏡店という感じだったが、眼鏡を作り替えるために久しぶりに入ったが、聴力検査用のブースまで設けてあった。

眼鏡を購入する際に、視力検査をする。Cが上下左右に向いている方向を言うのだが、最初は、右から言うのか左から言うのかが言われて分からなかった。今日は、店内に一人で応対されていたので検査時に聞かれたことが聞こえて、普段は眼鏡なしでパソコンのモニターを見ているがちょっと視線を外して見る時に眼鏡が要ると説明するとレンズの中心を2ミリあげましょうと。早い話が老眼だ。

店の人が注文書に記入している際に、補聴器を買う人が多いのか聞いてみた。年々増えていると言う。聴力検査のブースを設置する程客がいるということらしい。写真を撮らせてもらっていると補聴器メーカーのパンフをくれた。しかし、パンフを渡す手がぎこちない。悪い意味の売ってやろうではなく、難聴者に絶対おすすめの補聴器を販売するという気持ちが感じられないのが残念だ。

この団地に住んであと一ヶ月で10周年だから、空き部屋も多くなり、高齢者も増えている。右隣と真下は高齢の女性が一人で暮らしている。
本当は、地域に聞こえのセンターがあって、補聴器と補聴補助具について相談が出来、修理とかもしてくれるのが理想だ。アメリカやオーストラリアには民間や半官半民のそうしたヒアリングセンターがある。

こうした地域の補聴器店とNPOの難聴者協会が何かタイアップして出来ないだろうか。一つは難聴者協会による補聴器店の評価だ。補聴器販売専門店協会の加盟店であることはもちろんだが、接客の基本である難聴者とのコミュニケーションが取れているかどうか。質問する時に静かな環境や文字による意思の疎通を図っているかどうか。テレビや電話を聞くための補助具の展示や試聴ができるかどうか。
もう一つは、耳マークの利用や簡易筆談器の利用を薦めることだ。難聴者協会が地域の聞こえの問題の啓発に取り組んでいることを説明するチラシや会報をおいてくれると良い。
補聴器の相談に来る客の中には高齢者ばかりではなく、中年世代や若い人もいるということだ。

ラビット 記


潜在難聴者数 1600万人!?

2007年01月14日 12時37分27秒 | 生活

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070114_1109~001.jpg潜在難聴者数を1600万人として、難聴予防を目的としたイヤホンを開発したメーカーが出てきた。
人口の12%というのは日本の人口構成を見ればあながちこうとうむけいな数字ではない。
高齢者団体や高齢者支援施設も本気で聞えの問題になっているところはないだろう。
国や自治体でも耳鼻科医ですらまだ弱い。何故なら施策立案者が聞こえる人で難聴の困難さ、辛さをしらないからだ。

難聴者に補聴用の機器やサービスを販売しようとする会社は多いが、予防を目的にするところはあまりない。
耳を守るイヤホン “inCore[インコア]”
http://www.incore.jp/

このイヤホンを自分のPHSでは仕組みが合わないのかまったく聞こえなかった。
この会社は難聴者用の機器や補聴器も開発するとしているので製品を待とう。

この会社の難聴予防の製品が、社会に難聴予防の機運を盛り上げることに期待している。
欧米では難聴予防はそれ専門に取り組む機関があるのに、日本は極めて遅れている。
イラク派兵よりよほど重要な課題だ。

ラビット 記



ブログの受付規制?!

2007年01月14日 09時40分00秒 | PHSから
自分では設定を変えていませんが、12/31に投稿しましたように、自身も投稿できない時があり、サーバー側で迷惑なトラックバックやコメントの規制をしているのではと思っています。
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2006年12月31日
元旦の日本テレビの笑点」の字幕放送?!
何かの問題で、自身もコメントに投稿できないので、新規に投稿します。
Posted by ラビット at January 14, 2007 09:02

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