難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者の抱き抱えるボディソニック

2007年01月29日 22時36分26秒 | PHSから
070128_0929~001.jpg070128_0912~001.jpg「東京都中途失聴・難聴者の集い」で開場とともに参加者が席とりになだれこんで来た。皆さんがいかに期待をしているかわかる。
しかし数人が皆と違う舞台の上手の方に走って来た。見ると「体感システム」が用意された席だ。
これは音声は磁気ループかヘッドホンで聴き、手のひらに丸い振動クッションをはめ、尻の下に振動シートを敷いて座って「聞く」のだ。
これにはまってしまった難聴会員がいる。

難聴者協会はあちこちから各種の補聴システムを設置したコンサートや演奏会の案内を頂く度に会員に案内をしているが固定「客」がいていつも楽しみにしているのだ。
メーカーが開発した様々な補聴システムがなかなか多くの難聴者と社会に知られないのはもったいない。

新バリアフリー法では、新設の建物には難聴者にも聞こえる設備が義務付けられている。
これを機会に普及を期待したい。

ラビット 記
体感システムはパイオニア社



難聴者の集いの補聴システム

2007年01月29日 22時09分13秒 | 機器について
070128_0900~001.jpg070128_0901~001.jpg1月28日の「東京都中途失聴・難聴者集い」の補聴システムは磁気ループの他にFM補聴システムが用意されたので、利用してみた。
今まではアナログ補聴器のT回路を利用していたがT回路のないデジタル補聴器に変えたのでオーディオインプット端子とアダプタ経由でコイルの磁気誘導を拾わねばならない。コードをいちいち接続するのが面倒になった上、アダプタもすぐ壊れるので使っていなかった。
久しぶりに生の音を聞いた感じがした。ノイズも入らずきれいに聞こえた。
司会を担当した同じ働く管理職の仲間に試聴を勧めたところ、半信半疑だった顔がイヤホンを付けるとパッと明るくなった。

まだまだ聴力は使えるかも知れない。適切な補聴器の選択と補聴器の徹底したチューニング、利用者の聞く意欲を引き出すコンサルティング、補聴器と補聴システムによるテスティングが関連しあって提供出来る場はないものか。
補聴器に人の耳を合わせるのではないことは当たり前だが、何故か補聴器で良く聞こえないままにしている難聴者は以外に多いだろう。

歯医者は駅の回りに何軒もある。こんなに近くにあって過当競争ではないかと思うくらいだ。
そのくらい、難聴専門医院やクリニックがあってもいいのではないか。難聴外来の治療や補聴器相談は保険点数が低いので少ないのだろうか。
無料で補聴相談のできる公的相談支援センターも身体障害者福祉センターに置くのではなく、公立の総合病院院内におくとかターミナル駅の中におくとかしたらかなりの人が訪れるのではないか。

ラビット 記

写真は(有)アイアシステムの補聴システム