難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

白い犬と人工内耳

2009年07月18日 10時24分37秒 | 人工内耳
090716-085854.jpgソフトバンクのテレビのCMは字幕がない。
難聴者には何を言っているのか、犬では読話も出来ないのでお手上げだ。

この間人工内耳でちょっと聞こえた。
小料理屋ふうのカウンターにお父さんが座って、松田聖子の女将さんと会話している。
(お父さんは白い犬のことだが、難聴者には何でそこに犬が居るのか、家族の父親であることも知らない)

お父さんが「結婚しないのか」と女将に言うと、女将がちょっと照れたふうに「お父さんと結婚しようかな」と答える。お父さんが何か言ったのは聞き取れなかったが、そそくさとカウンターを降りて帰ってしまう。
(15秒バージョンと30秒バージョン)
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もう一つのCMは、携帯に本物の犬ほどもある白い犬のストラップをつけて電話しながら娘が家に帰ってきて「ああ、重かった」と言う。
お母さんが「そんなに重いストラップをつけなくても」。
娘が「でも筋肉が付いちゃった」と言いながら、片手で黒人のお兄さんを持ち上げている。
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会話の全部が聞こえるわけではないが、所々聞こえる。他のことは分からないか曖昧だ。
松田聖子が博多弁でしゃべっているということはソフトバンクのCMサイトを見るまで分からなかった。どうりで聞き取れないはずだ。

難聴者の日常生活で聞こえるのはこういう状態だ。
まったくストレスにならない方がおかしい。いくら耳を澄ませても部分しか分からないので、疲れて「聞く」ということを止めてしまうのだ。

この「疲れる」というのも一般社会では理解しにくいだろう。
聞くことに神経を集中させて、このオンは何か、この言葉は何を言っているのか、こうかなと自分の頭にある言葉と聞こえた言葉を頭を高速回転させてマッチングしている。
この脳内作業が疲労の元なのだ。

聞こえない人にストレスを与えるCMは止めて、字幕をつけて欲しい。


ラビット 記




人工内耳に関する Google ウェブ アラート

2009年07月18日 09時19分48秒 | 人工内耳
7月7日、豪州大使館で人工内耳に関するセミナーが開催された。

日本コクレア社から参加を促されたが、勤務の都合で断念した。

豪州大使館から自宅に案内状が届いた。
どうして豪州大使館が自宅の住所を知っていたのか、人工内耳装用者の個人情報が人工内耳医療関係者以外が知っているのに疑問を感じた。


ラビット 記
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リチャードダウウェル博士豪州聴覚学教授メルボルン大学耳鼻咽喉科代表(写真)
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人工内耳の認知促進が必要-豪州コクレアCEO mediajam
同イベントでは1985年の日本初の人工内耳手術に海外のエキスパートとして参加したリチャードダウウェル博士豪州聴覚学教授メルボルン大学耳鼻咽喉科代表と世界No1 ...

人工内耳の認知促進が必要豪州コクレアCEO IBTimesアイビータイムズ
オーストラリア大使館と日本コクレアは7日、オーストラリア政府とメルボルン大学の産官学共同で開発された、世界で唯一とされる高度感音難聴者の聴覚機能を回復できる ...