難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳はなぜすぐ聞こえないか。

2013年04月14日 20時47分59秒 | 健康と食事
人工内耳はマッピングで聞こえが相当変化する。特に装用開始はそうだ。
今まで聞こえなかった音が聞こえたり、言葉がふっと頭に入ることがある。しかし、そのまま言葉が分かるかというとそうならない。
補聴器と違って、蝸牛に挿入された電極を通じて音の刺激を直接受けるので、相当大きい音が入るようになる。
その音は自然界の音そのものではなく、コード化された音になり、言葉もそうだ。それを脳が理解するには、時間がかかる。
補聴器でも今まで聞いたことのある言葉に慣れるのにも1ヶ月から数ヶ月はかかるが、人工内耳の場合、今まで聞いたことのない聞こえをそれまでの言葉の記憶と重ねるのでさらに時間がかかる。

これが、人工内耳がすぐ聞こえるようにならない理由だ。
これを短縮するには、意識的なトレーニング(リハビリ)が必要になる。良く紹介されるのが、自分の声による音読だ。自分で読みながら声を出すのでなにを発音しているかが分かるので特に効果が出やすい。

ラビット 記