難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

総合福祉法部会副部会長の茨木尚子先生のメッセージ

2012年02月14日 11時33分31秒 | 障がい者制度改革
緊急フォーラムで、紹介された茨木先生のメッセージ

立場の違いを超えて、皆でまとめた骨格提言を尊重した新たな法律の策定を!
骨格提言をまとめるにあたって、55名の総合福祉部会の委員が大事にしたこと。
それは「委員一人ひとり(またその背後の団体)が100%満足するものは無理でも、
全体として100%の骨格提言を作ろう」ということです。
また、もうひとつ「今1のサービスレベルの人を2に増やすことも大事だけれど、まずは
障害者サービスを必要としているのにゼロの人を1にすることを何より大事にしよう」ということでした。
谷間の障害を作らないということは、医学レベルの障害名や疾病種を増やすことではありません。なんらかの機能障害を持っていれば、平等に申請の窓口に立てることです。
また、それらの人びとが障害のない人と平等に、地域で普通の暮らしをするために、必要な支援が受けられるシステムにすることでした。
その道筋をなんとしても新しい法律でつけなければならないと思います。
それはこれまでの法律の改正では実現できません。
だから、皆で1年半もかけて議論して、一定の結論を出したのです。
どうか、障害のある人たちが委員として参加し、皆で作った骨格提言を無駄にしないでください。
骨格提言の実現には時間はかかるでしょう。
まだまだ検討が必要なことも沢山あります。
でもゴールがなければ、走ることもできません。
ゴール=新たな骨格提言を踏まえた法案を作ってほしいと心から願います。

総合福祉部会(副部会長)
明治学院大学
茨木尚子

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