難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

情報通信研究機構のインタビューに三宅初穂さん登場

2007年01月13日 19時00分42秒 | バリアフリー
情報通信研究機構NICTの情報バリアフリー情報提供サイト
http://barrierfree.nict.go.jp/index.html
のインタビューに、東京聴覚障害者自立支援センターの三宅初穂さんが登場した。
http://barrierfree.nict.go.jp/serial/no14/index.html

ラビット 記
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聴覚障害者の社会参加を支えるパソコン要約筆記

音声による情報を文字に置き換えて伝える「要約筆記」は、聴覚障害者にとって情報取得の大切な手段の一つです。
要約筆記の養成講座と派遣を行っている東京聴覚障害者自立支援センターでコミュニケーション支援事業を担当している三宅初穂さんとパソコン要約筆記の講師の方にパソコン要約筆記についてお話を伺いました。

三宅初穂さんの写真

※東京聴覚障害者自立支援センターの三宅初穂さん。
要約筆記者としても活躍されています



NHK教育テレビでの目で聴くテレビ紹介

2007年01月12日 21時37分00秒 | バリアフリー

視点・論点字幕.jpgNHKが「目で聞くテレビ」を紹介するが視聴覚障害者向けの放送と知っていながら、番組に字幕をつけないという。
総務省のデジ研(※)でいろいろ視聴覚障害者向け放送の充実に力を入れてきたと力説するNHKとは、別のNHKがあるのだろうか。

(※デジタル放送時代の視聴覚障害者向け放送のあり方に関する研究会)

ラビット 記
(追記)
1/15日の同放送には、急きょ字幕放送が行われることになり、実施された。
これは字幕放送がなければ多くの聴覚障害者は内容がわからなかった。字幕放送があってこそ、番組で多くの聴覚障害者が「目で聴くテレビ」の存在を知り、その運営主体のCS障害者放送統一機構の支援や視聴することが出来た。

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各位

お世話になっております。

「 目で聴くテレビ」が内閣府のバリアフリー化推進功労者表彰を受賞したことはお伝えしていますが「目で聴くテレビ」がNHKの番組で紹介されます。

11日(木)の朝のNHKラジオ第1で紹介に続き、来週月曜日15日夜22:50~23:00のNHK教育テレビ「視点・論点」で紹介されます。

ところが、「視点・論点」には字幕が付いていません。
(NHKの担当ディレクターに「今回だけでも字幕を付けてください」とお願いしましたがNGでした)
せっかくの機会ですので、聴覚障害者のみなさまにも番組をみていただくために臨時のリアルタイム字幕放送をおこなうことにいたしました。
このことは、目で聴くテレビのHPでお知らせしています。
まわりのみなさまにもぜひご紹介ください。
よろしくお願いいたします。 

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特定非営利活動法人CS障害者放送統一機構事務局
〒530-0044
大阪市北区東天満2-7-12 スターポート
tel 06-6242-6501 fax 06-6242-6502
「目で聴くテレビ」 www.medekiku.jp
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自動車免許更新の講習会に要約筆記の派遣

2007年01月12日 02時46分18秒 | 生活

交通教本
免許更新通知自動車免許の更新時期になり,初めて更新の講習会に要約筆記の派遣を依頼した。
これまでは、講習会は「聞く」だけで終われば免許の更新ができた。しかし、聴覚障害者の自動車免許問題のシンポジウムで,自動車の更新に関わる障害者の配慮をするように通知を出していることを知って,試験場に要約筆記の派遣を依頼してみた。
府中自動車試験場では,手話通訳のことは知っていたが,要約筆記のことは知らなかった。最初に電話した時には、要約筆記のことを説明したら,同席はかまわないと言ってくれたが,費用の負担を求めたらそれは試験場では判断できない,警視庁に聞いてくれと言われた。
警視庁に電話すると,手話通訳は東京の手話通訳派遣等センターに依頼して欲しいとまた誤解された。要約筆記という書く通訳のことだと説明し,費用の負担をして欲しいと言うと,それは初めて聞いた,予算がない、府中試験場の運転免許本部から電話をさせるとのことだった。
自宅で待機していると,要約筆記者の同席は了解するが,要約筆記の派遣費用の負担は出来ないと同じ回答だった。要約筆記の派遣をするセンターを紹介して,そこで交渉してもらうことを考えた。
しかし,センターでは東京の制度があり公費で派遣していると回答したため,試験場や警視庁に負担させることができなかった。
こうした障害者対応はそれぞれの行政が予算化し,対応しなければならないのに,残念だった。

ラビット 記


難聴者の職場就労の実情(後編) さあ,聞こえないどうする?自分一人だ

2007年01月10日 03時29分01秒 | 就労

ウィルコムのPHS(続き)
職場の電話の電話機には難聴者用拡声装置(アンプ)が付いているが、相手の声が割れたりして良く聞こえない。相手が携帯電話だと完全にアウト。
しかし、長年使っている個人のPHSで電話すると良く聞こえる。補聴器がTコイル対応でないデジタル補聴器なので、PHSの受話部を補聴器のマイクに直接あてて聞くと、補聴器で目の前の人と補聴器で話を聞くよりもはっきり聞こえる。
ウィルコムWX310K
http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/wx/310k/index.html

何で、電話回線を通じた電話よりPHSの方が良く聞こえるのかわからないが、とにかく言葉はハキハキと明瞭に聞こえる。
PHSの電話代が心配だが、今はそんなことにかまっていられない。

そうこうしているうちに、前から予定していた課の会議の時間になる。派遣を依頼した要約筆記者も待機している。混乱を極めた1日の仕事の流れを急いでまとめた資料を配布し、説明する。普段は何も意見も質問もなく終わるが、今日は私からこれで良いかと聞くと皆から質問が二の矢,三の矢と飛んでくる。
要約筆記者も急いでペンを走らせる。ノートに書いている手の動きに皆が注目しているのが分かる。目をノートに走らせて、対応を説明する。
皆はたまっている仕事の最中なので早く終わって仕事に戻りたがっているし、終わった人は帰り時間を気にしている。こういう時にテキパキと対応しなくてはならない。
あれもこれも私の対応が後手後手に回っていて,失笑も漏れる。しかし,聞こえなくてトンチンカンな返事に対する失笑ではない。返事が遅れても的確に対応できるの要約筆記は私にとって心強い存在だ。

皆が帰った後、明日の仕事がうまく運ぶように,オペレーションを再度組み直し,各部門,支店に連絡書を書いてメールし,時計を見ると午前零時だ。早く帰宅しよう。
嵐のような1日が過ぎた。明日は,早朝から自動車の免許の更新だ。要約筆記者との待ち合わせの時間も早い。

ラビット 記


難聴者の職場就労の実情(前編) 職場で電話が聞こえない!自分一人だ、どうする!?

2007年01月10日 03時14分46秒 | 就労

拡声アンプ付き電話/a>職場の受注部門と配送業者を結びつけていた物流部門が8日から離れたところに転居してしまった。そのために、仕事の流れを再度整理しなくてはならなくなり、その準備で連休がほとんどつぶれてしまった。
いざ、その初日になってみると、あれはどうする、これはどうしたら良いかと問い合わせが殺到した。その度に前もって相手先別に送っておいた業務報告書の内容を参照し、オペレーションの確認をしたり、急きょ方法を変更したありするには、メールやファックスでは間に合わない。どうしても時間に追われているので、電話せざるを得ない。
おまけに、いつも電話を代わってもらっている職場の上司が休日中に足首をねんざしたとかで急きょ休まれ、2チームの片方のリーダーも出勤途上で怪我をしたので午後から退社しまうという状況でてんてこ舞いだった。

電話通訳のように他の人を使えればいいのだが、そういうやり方を説明していない。第一、何本も電話がかかっているのに説明してやらせる余裕がない。
かかって来た電話はこちらからかけ直すことにして、一旦切る。切ったとたんにこれはどうする、これで良いかと聞かれ、説明している内に10分、20分、30分と過ぎる。切った相手から催促の電話がかかってくる。

電話が良く聞こえないで多分こういうことだと考えて返事をして切ることが何回かあった。するといつもくるファックスが来ていないと言われる。それで,さっきの電話はそのファックスを送らなくても良いのかという意味だったのかと分かる。別の支店からの電話はファクスを送るから届いたら電話をくれと言う。届いたファックスは経費処理のものだったのでその処理の仕方を聞いているのかと思って,届いたファックスにその方法を書いて返信したら,すぐ電話がかかって来て違うと言う。こちらからかけ直して聞くと,相手は支店長で処理の方法を変えてもらいたい相談だと分かって恐縮した。もう一人は何のことか分からず声で誰か分からないまま、折り返し電話すると電話を切った。かかって来た電話番号に電話すると誰か分からないでいると、電話がかかって来て東京本社の部長だったことが分かって,平謝りした。
(続く)

ラビット 記
写真は会社の拡声アンプ付き電話


全難聴青年部の就労マニュアル作成のプロジェクト

2007年01月04日 15時07分38秒 | 就労

就労マニュアル表紙全難聴青年部は、「中途失聴・難聴者就労マニュアル」を作成し、平成15年度全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)助成事業として、2004年5月に全難聴から発行された。現在は全難聴webからダウンロードできる。
http://www.zennancho.or.jp/info/archive.html

全難聴青年部が企画から実態調査や各地の事例収集、取組の提案まで行ったものだ。
実際に働いている難聴者、中途失聴者自身が作成したということ、中途失聴・難聴者の就労問題に的を絞ったこと、プロジェクトとして各ブロックが分担して、メーリングリストも活用し、短期間に完成させたこと等大きな意義がある。

構成は「最初に、聴覚障害者の職場でのおかれた問題点を抽出し、その解決策を図式入り等で提示する。その後の章では、解決策の参考となる事項や聴覚障害者の理解のための知識を盛り込」(国際難聴者会議への報告論文より)まれている。
http://www.zennancho.or.jp/international/7th_congress/j_article_kiyonari.html

第1章 聴覚障害者の職場実態
第2章 聴覚障害者に適した職場環境とは?
第3章 聴覚障害とは?
第4章 聴覚障害者とのコミュニケーションについて
第5章 情報保障について
第6章 職場用補聴援助機器について
第7章 雇用・定着支援のための制度・助成金について
第8章 困ったときはこちらへ
第9章 差別する法律から、差別をなくす法律へ

「マニュアル」作成に向けて全国に職場実態に関するアンケート調査を行い約160名からの回答を得た。マニュアルに結果が掲載されているが、職場での情報保障は皆無に等しく個人での取り組みが多い結果となっている。聞こえない事で差別を受けている実態も浮き彫りになった。

中途失聴・難聴者のいる職場での対応不足は、その人生の大半を占めることや生活基盤であることから、明らかに基本的人権侵害であり、差別である。

ラビット 記


補聴器でテレビを聞くには?

2007年01月03日 14時49分21秒 | 生活

紅白荒川静香難聴者によって、テレビの音は聞こえ方が全く異なるものらしい。
テレビの音を聞くために、難聴者にも聞きやすい低音が出る外部スピーカーを接続したり、ワイヤレスマイクと近づけて聞いてみたりするが、その時々の演奏の曲や歌手の声質により、私には聞こえる時と聞こえない時がある。
デジタル放送になって、自分で背景音と主音声のバランスを変えたりして、聞きやすく出来るのではないだろうか。




補聴器とテレビつれあいは、オーディオインプットの付いた補聴器にテレビのイヤホンから直接入れるのが一番聞きやすいようだ。ワインを一本空けて、紅白を見ている。

私は、あまり聞こえないので、聞くのをあきらめ、ネットに逃げた。補聴器をもっと選びなおし、徹底したフィッティングをして、テレビと直結すれば聞こえると思う。浜崎あゆのあの騒音キラーを応用すればどうだろう。

ラビット 記



セルフのスタンドは聞こえない 難聴者の新バリアーだ

2007年01月03日 13時54分11秒 | 生活

スタンドの自動清算機年明け早々に、車に乗り、セルフ給油のガソリンスタンドに入った。
3000円を投入し、ガソリンを入れて出ようとしたら、レシートが2枚。??と思ってみるとお釣りがあるとある。おかしいな、定額料金で設定したのにと思いながら、お釣りのレシートを「自動精算機」に。
うむむ。どこをどうするのかと見ていると、お釣りのレシートに大きなバーコードがある。これをスキャンするのかもしれないと思って、スーパーのレジのようにかざす。すると下のほうでチャリンチャリンと131円が。フィーバーしたパチンコのように出ないかと思ったが、きっちりだった。


セルフ給油スタンド車に乗りながら、あのレシートに気が付かなければ損をするところだった。どうして、定額なのにと思いながらガソリンのメータを見ると満タンになっている。
そうか、満タンになったので余ったのを返してくれたのかと納得。
しかし、レシートに気が付かなかったらどうするのだとブーブー言っていたら、つれあいがもしかしたら機械がしゃべっていたかもしれないと言う。
しゃべる機械には全く困ったものだ!

ラビット 記


登要会なごやのサイトがリニューアル!?

2007年01月03日 13時42分14秒 | 要約筆記事業

パーティのノートテイク要約筆記の専門性を追求する名古屋市登録要約筆記者の会のサイトがリニューアルされていた。
http://touyoukai.exblog.jp/

会報はこちらから見られる(ダウンロード)できる。
http://www.normanet.ne.jp/~meina/008/index.html

NPO名難聴もエキサイト・ブログに引越し、見やすくなりました。http://meinancho.exblog.jp/


ラビット 記