俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

老いの咳

2017年12月02日 | 俳句

十二月 後ろより急く 音がして
(じゅうにがつ うしろよりせく おとがして)
18214 【季語】 十二月 【季節】 仲冬


我が友と 言う子寄り来て 踊る冬
(わがともと いうこよりきて おどるふゆ)
18215 【季語】 冬 【季節】 三冬


寒空に クリスマスの木の コルセット
(さむぞらに くりすますのきの こるせっと)
18216 【季語】 寒空 【季節】 三冬


Naも忘れ 文珠の知恵の 回りかね
(Naもわすれ もんじゅのちえの まわりかね)
18217 【季語】 - 【季節】 -
原発のもんじゅ。
廃炉に際し、冷却のNaの取り出しを想定せず。
いかにもお役人らしい。


黄落や 掃いて掃いても 黄が残る
(こうらくや はいてはいても きがのこる)
18218 【季語】 黄落 【季節】 晩秋


この頃は 嚔三回 老いの咳
(このごろは くしゃみさんかい おいのせき)
18219 【季語】 嚔 【季節】 三冬


石の上 日和良きかな 冬の亀
(いしのうえ ひよりよきかな ふゆのかめ)
18220 【季語】 冬 【季節】 三冬


黄落は 塀の中より 外にあり
(こうらくは へいのなかより そとにあり)
18221 【季語】 黄落 【季節】 晩秋


狐火や 豁然として 老いを知る
(きつねびや かつぜんとして おいをしる)
18222 【季語】 狐火 【季節】 三冬


冬ごもり 祖母の俤 愛しかり
(ふゆごもり そぼのおもかげ いとしかり)
18223 【季語】 冬籠もり 【季節】 三冬


掌に 粉雪下りて 露となり
(てのひらに こなゆきおりて つゆとなり)
18224 【季語】 粉雪 【季節】 晩冬


国技館 万歳誘導 冬旱
(こくぎかん ばんざいゆうどう ふゆひでり)
18225 【季語】 相撲 【季節】 初秋



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12月2日 クシャミ

2017年12月02日 | 俳句暦

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