いつまでも 柵に残りし 片手袋
(いつまでも さくにのこりし かたてぶくろ)
18370 【季語】 手袋 【季節】 三冬
己が字を 好きも嫌いも 山眠る
(おのがじを すきもきらいも やまねむる)
18371 【季語】 山眠る 【季節】 三冬
我が影も 凍えておりぬ 冬の道
(わがかげも こごえておりぬ ふゆのみち)
18372 【季語】 冬【季節】 三冬
死ぬ生きる 情理の世界 歳の暮
(しぬいきる じょうりのせかい としのくれ)
18373 【季語】 歳の暮 【季節】 仲冬
前頭葉 三ツ目の心 冬晴れ間
(ぜんとうよう みつめのこころ ふゆはれま)
18374 【季語】 冬晴 【季節】 三冬
人生は 余白が語る 空っ風
(じんせいは よはくがかたる からっかぜ)
18375 【季語】 空風 【季節】 三冬
まずは酒 まだまだ遠い 冬景色
(まずはさけ まだまだとおい ふゆげしき)
18376 【季語】 冬 【季節】 三冬
まだまだ「まずビール」
汁物に 無くてはならぬ 柚胡椒
(しるものに なくてはならぬ ゆずこしょう)
18377 【季語】 柚 【季節】 晩秋
マフラーの 巻き方四つ 教えし娘
(まふらーの まきかたよっつ おしえしこ)
18378 【季語】 マフラー 【季節】 三冬
雪女 バカが口癖 とろけそう
(ゆきおんな ばかがくちぐせ とろけそう)
18379 【季語】 雪女 【季節】 晩冬
忘年や 句を読み返し 嘆息す
(ぼうねんや くをよみかえし たんそくす)
18380 【季語】 忘年 【季節】 仲冬
トキメキし 我が心中 冬の虹
(ときめきし わがしんじゅう ふゆのにじ)
18381 【季語】 冬 【季節】 三冬