俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

炭継なぐ

2017年12月20日 | 俳句

立ち小便 許しておくれ 冬の酔い
(たちしょうべん ゆるしておくれ ふゆのよい)
18433 【季語】 冬 【季節】 三冬


仕方なき 年古る故の 行く年は
(しかたなき としふるゆえの ゆくとしは)
18434 【季語】 行く年 【季節】 仲冬


冬の暮 寝息聞こえる 隣部屋
(ふゆのくれ ねいききこえる となりべや)
18435 【季語】 冬の暮 【季節】 三冬


煩悩は 苦労除いて 除夜の鐘
(ぼんのうは くろうのぞいて じょやのかね)
18436 【季語】 除夜の鐘 【季節】 仲冬
除夜の鐘(108)-苦労(96)=12。これくらいで充分?


煮凝りの 美味しさ判る 夫婦なり
(にこごりの おいしさわかる めおとなり)
18437 【季語】 煮凝り 【季節】 三冬


冬の蚊や 壁に見付けて 眺めおり
(ふゆのかや かべにみつけて ながめおり)
18438 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬季節 西高東低 南晴れ
(ふゆきせつ せいこうとうてい みなみはれ)
18439 【季語】 冬 【季節】 三冬


時雨より 霰となりし あぁ十和田
(しぐれより あられとなりし あぁとわだ)
18440 【季語】 霰 【季節】 三冬


十二月 年金減るも 夢捨てじ
(じゅうにがつ ねんきんへるも ゆめすてじ)
18441 【季語】 十二月 【季節】 仲冬


漣の 向こうに霞む 冬の島
(さざなみの むこうにかすむ ふゆのしま)
18442 【季語】 冬 【季節】 三冬


純白の 雪に触れてぞ 身を雪ぐ
(じゅんぱくの ゆきにふれてぞ みをそそぐ)
18443 【季語】 雪 【季節】 晩冬
身を雪ぐ=身を清める。


冬落ち葉 速さも向きも 風まかせ
(ふゆおちば はやさもむきも かぜまかせ)
18444 【季語】 冬 【季節】 三冬


年の暮 何でもかでも 嫁まかせ
(としのくれ なんでもかでも よめまかせ)
18445 【季語】 歳の暮 【季節】 仲冬


すれ違う 友に気付かず 年の暮
(すれちがう ともにきづかず としのくれ)
18446 【季語】 歳の暮 【季節】 仲冬


考えに 考えて尚 炭継ぐ
(かんがえに かんがえてなお すみつなぐ)
18447 【季語】 炭 【季節】 三冬



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12月20日 望み葉

2017年12月20日 | 俳句暦


望み葉=枯れ葉、落ち葉は何となく寂しい響きがあります。

「望み葉」という美しい言葉があります。

降り積もった落ち葉の下にある土には
数億のバクテリアと菌類が生息して
これらの生き物は落ち葉を食べて
植物の肥料を作っています。

春の再生に必要な[望み葉]です。
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