年の瀬に 酔を急ぐや もう明日
(としのせに よいをいそぐや もうあした)
18406 【季語】 年の瀬 【季節】 仲冬
恥じ入るは 無宗教の クリスマス
(はじいるは むしゅうきょうの くりすます)
18407 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬
冬ベッド 蒲団落ちても 我は無事
(ふゆべっど ふとんおちても われはぶじ)
18408 【季語】 冬 【季節】 三冬
冬の雲 綿菓子と見し 想い出も
(ふゆのくも わたがしとみし おもいでも)
18409 【季語】 冬 【季節】 三冬
一家言や 雑言過言 溢る冬
(いっかげんや ぞうごんかごん あふるふゆ)
18410 【季語】 冬 【季節】 三冬
一家言=その人独特の意見や主張。また、ひとかどの見識のある意見。
徳俵 徳より得の 大相撲
(とくだわら とくよりとくの おおずもう)
18411 【季語】 大相撲 【季節】 初秋
マスクせし 人の素性の 裏判り
(ますくせし ひとのすじょうの うらわかり)
18412 【季語】 マスク 【季節】 三冬
霜柱 記憶の底に 音が鳴る
(しもばしら きおくのそこに おとがなる)
18413 【季語】 霜柱 【季節】 三冬
隣屋に 冬日の射すを 拝みけり
(となりやに ふゆひのさすを おがみけり)
18414 【季語】 冬 【季節】 三冬
妙心寺 一休達磨や 冬座敷
(みょうしんじ いっきゅうだるまや ふゆざしき)
18415 【季語】 冬座敷 【季節】 三冬
明日なきと 思える今日の 冬桜
(あすなきと おもえるきょうの ふゆざくら)
18416 【季語】 冬桜 【季節】 三冬
早死には くさめくさめと 追い返し
(はやじには くさめくさめと おいかえし)
18417 【季語】 くさめ 【季節】 三冬
くさめ=嚔=くしゃみ。くさめくさめと二度すると早死にを防げるらしい。