極月や 従甥の結婚 煌びやか
(ごくげつや じゅうせいのけっこん きらびやか)
18568 【季語】 極月 【季節】 晩冬
従甥(じゅうせい)=従弟(いとこ)の息子。
借金と 少子の日本 暮の冬
(しゃっきんと しょうしのにほん くれのふゆ)
18569 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬
暮の冬=冬の終わり。
老いて尚 刻の早さや 年惜しむ
(おいてなお ときのはやさや としおしむ)
18570 【季語】 年惜しむ 【季節】 仲冬
枯れ尾花 風に吹かれて なすがまま
(かれおばな かぜにふかれて なすがまま)
18571 【季語】 枯れ尾花 【季節】 三冬
熱燗や 師匠に恵まる 我が余生
(あつかんや ししょうにめぐまる わがよせい)
18572 【季語】 熱燗 【季節】 三冬
寒の晴れ 五百羅漢に 微笑みが
(かんのはれ ごひゃくらかんに ほほえみが)
18573 【季語】 寒晴 【季節】 晩冬
山の辺の 道の渋柿 残りしまま
(やまのべの みちのしぶがき のこりしまま)
18574 【季語】 渋柿 【季節】 晩秋
時雨るるや 波紋の下に 海月見ゆ
(しぐるるや はもんのしたに くらげみゆ)
18575 【季語】 時雨 【季節】 初冬
片手袋 垣根にあるは 落とし物
(かたてぶくろ かきねにあるは おとしもの)
18576 【季語】 手袋 【季節】 三冬
紅深し 出窓が似合う ポインセチア
(べにふかし でまどがにあう ぽいんせちあ)
18577 【季語】 ポインセチア 【季節】 仲冬
寒月の 歩道橋に 人見えず
(かんげつの ほどうきょうに ひとみえず)
18578 【季語】 寒月 【季節】 三冬
朝時雨 見かけによらず おとなしく
(あさしぐれ みかけによらず おとなしく)
18579 【季語】 時雨 【季節】 初冬
いざさらば 雪の旅路に 乱れあり
(いざさらば ゆきのたびじに みだれあり)
18580 【季語】 雪 【季節】 晩冬
年守る 想い出語り 同窓会
(としまもる おもいでかたり どうそうかい)
18581 【季語】 年守る 【季節】 仲冬
山眠る 水琴窟の 水枯れて
(やまねむる すいきんくつの みずかれて)
18582 【季語】 山眠る 【季節】 三冬