酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

カプレーゼで至福の大吟醸飲み比べ。 酒は男山。

2016-02-02 | 酒風景
商店街のニューフェイス、自家製チーズの専門店「ジャパチーズ」でモッツァレラを買う。


保存液が濁ってしまったが、確かに中に1個入ってます。コロンって。
味見してみれば、まろやかな旨みが実に良い。おお、これが出来立てってやつか。
なんだか嬉しいな、街にチーズ屋さんがあるって。

しかしだ、カプレーゼでもこさえようかとそれ用に買ってあったトマトが残念ながら青くさい。
トマトは諦めてチーズだけをわさび醤油で食べようかとも思ったが、トマトが可愛そうだ。

なのでバジルオイルで・・・


・・・焼いてみたらなかなか旨い。


焼きトマトにすれば、酸味もまろやかに。モッツァレラともいい出合いだ。

チーズを買うときから酒は何にしようと考えていたのだが、いよいよ出番が来た。
以下、話が長いっすよ。


男山(北海道旭川)のフラッグシップ、純米大吟醸。
皇室で食事をした時のお土産のような箱に入った高級酒。たしか昔、国際線のファーストクラスの日本酒に採用され世界を飛んだんじゃなかったかな。お祝いごとでもなけりゃ自分ではまず買わない(?)品だが、なんと戴き物。こっちがお世話になっている側なのに、とある企業様がお歳暮に下さった。
勿体なくて手をつけていなかったものを、いよいよ御開帳。

第一印象。淡麗なイメージという大吟醸の固定観念をやんわりと打ち消す緻密な飲み口。
濃醇かと思いきや引き締まった感もある。
緻密なバランスの良さとでもいおうか、う~む、これがフラッグシップたる完成度か。
あたしにゃ太刀打ちできないかも(笑)

と、とにかく旨い酒だが、肴とともに味わってみれば、旨みがよりまろやかに膨らみ、チーズの旨み、トマトの酸味に対する包容力を発揮する。相性は期待通り絶妙だ。

そして、いい機会だからと引っ張り出したもう1本がこれ。


同じく男山の純米大吟醸であるが、こちらの酒米は北海道産。
昨冬の酒蔵開放で出合い感動した道産米純米大吟醸生酒の火入れ版、たしか夏頃に発売になったはず。
それを秋に買い求めたが、やはり勿体ない(貧乏性だなあ)。いいことがあった日に景気よく呑もうと思っていたのだが、いいことが何もなかったのでずっと手を出せずにいたという次第。

ちなみに両者、度数は同じく16度。米は違うが精米歩合は本家が38%、北美月35%である。どちらもほぼ同じスペック。

北美月は本家よりも飲み口が柔らかく、旨みが若干増した感じがする。これが米の違いか。かつ、淡いモッツァレラの甘味を引き出す感じは本家よりも優れている気がする。
キレという部分では本家の方が心地良い。

どっちの勝ちという話ではないのでオチはないが、疲れた(笑)。
チェイサーを飲み過ぎてお腹がいっぱいだ。
テイスティングのときのお水は飲まずに吐き出さねば(貧乏性だな)。

※酒の味わい等の評価はあくまでも個人の感想です