酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

雪中貯蔵の酒で夏を楽しむ。

2017-07-20 | 酒風景
おらが町の酒蔵・高砂酒造の酒。旬は、きたしずく純米「夏の生」。今どきはあちこちでお見かけするが、他に夏酒としてなかなかにイケるものを発見。


本醸造 雪中貯蔵酒「大雪」(高砂酒造/旭川)。

まずは、雪中貯蔵とは何ぞや。
美瑛の丘にタンクごと新酒を雪で覆い、冬から春まで約100日間貯蔵したって話だ。わざわざ、どうしてそんなことをするの?て誰もが思うよね。
こうすると、ゆっくりとじっくりと旨みが出てくるって話だ。蔵人らは、これを冬眠熟成酒と呼ぶそうな。なんと風流。

そういう話を聞いただけで、酒に清涼感を感じてしまうから不思議。
実際、旨みや酸味がおっとりとまとまった美味しい酒。後味もいい感じでいろんな料理とも合うように思う。

なので、ちょっと難しそうな肴を宛ててみた。


トマトの冷たいおでん。ツユ、しみしみ(笑)

うんうん、良いよ~大雪。トマトの香味に酒の酸味や旨みがぴたりと寄り添う。
不思議だな。トマトが甘くなるんだな。ほら、キュウリに塩をふると甘く感じるでしょ。そんな感じ。で、口の中が美味しいエキスで一杯になり大変。耳元がキュッと痛くなる(笑) 
相手がトマトとくれば、フルーティーな大吟醸なんかを合わせてみようかな、というのが定石だが、酒がヘタに淡麗だとトマトの旨みを十分に引き出せないかも。

ともかくは、トマトと大雪、互いが互いを美味しくする関係の良さが嬉しい。酒、進むねえ。