酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

それは意外か否か

2013-01-21 | 旨かった話
実は近頃、カレー南に凝っている。
といってもここのところ4~5食続いているという程度のものだが、どの蕎麦屋に行ってもカレー南が食べたくなるのは寒さのせいか。

いや、今日はそれほど寒くもなく穏やかな日であったが、やはりカレー南。


鬼は外の次に来る言葉が店名になった某店にて。

おや、肉が豚バラだ。しかもニンジンは銀杏切りになっていて、これはまさしく、店で出すカレーライス用のカレーを使ったカレー南と思われる。
ニンジンが入っているおかげで家庭的な、ほのぼのとした見映えだ。

カレー南に豚肉というのは意外。なにせカレー南には鶏肉というのが常識と思っていたものだから。
複雑な思いで食べ始めるも、豚バラ独特の味がどうも甘く感じて若干の違和感を否めないというのが正直なところ。だがそれもカレーと思えば美味しい訳で、楽しく完食。

カレー南には鶏肉で。

決まりごとか?そう思っているのは自分だけか。また新しい疑問を抱えることとなってしまった(これを調べるのが実は楽しかったりするんだが)。


ちなみに、カレーライスのカレーなら豚肉。
ときにチキンを食べることもあるが、うちのカレーは大概が豚肉。そうと決めておる。
そうそう、大阪ではカレーといえば牛肉やろ、らしいね。

ついでに言うと、すき焼きも豚。

という道民諸君は多いと思うが。

滋味カレーで呑む。

2013-01-19 | こしらえた話。
大根と挽肉を煮詰め片栗粉でとろみをつけて、寒い夜にうれしいあつあつの一皿を楽しもうと考えていたら、カレーになった。


去年から取り組んでいることのひとつに、酒(願わくば燗)に合う和風カレーを拵えよう、というのがある。
強いて言えば、それは大根カレーのことであって、何度か拵えた中では今回のは秀逸である。

もともとが和風ダシ、醤油で炊いた大根と挽肉。そのままでの煮付けとして食べられるほどのものにカレールウを足しただけ。まさにごまかしのない和食カレーとなった。
不覚にも時間を置いてしまって水気の抜けた大根、これが勝因。逆に水っぽさがなくてカレーには良い。
ちなみにライスは大根の菜飯。これもまた旨い。

さて、酒に合うかどうかということだが、カレーの辛さ、日本酒の甘みはなかなかの出合いではないかと思うのだがどうだろう。プラスにマイナスを足してゼロになるような融合というか、ほら、カレーには甘い福神漬けが美味しく感じるような。

と言いつつ、カレーに日本酒という晩酌はもともとやっていたことではあるのだが、今回の滋味なカレーで確信を得たというところか。

やはり日本酒は素晴らしいなと思う。なんたって、料理のダシにつかうくらいだからねえ。言わばどんな料理とも調和を図ることができるということを裏付けている。

よし次は、酒に合うシチューだな。

さ巻き。

2013-01-18 | 酒風景
冷え込んでおる。気温が10℃を下回る(真冬になれば、いちいち気温にマイナスをつけないのが北海道人の作法?)のは慣れたとしても、昨日のようにうっすら風が吹いたりするとやたら寒い。これがどうにも切ない。

と、ぼやきながら、熱燗のお供はこれ。


う巻き、ではないぞ。これは「さ巻き」。
サンマの「さ」。なにげに思いつき、サンマの蒲焼(缶詰)を卵で巻いてみた。

見た目、う巻きのように装ったが、味はぱっとしない(笑)。やはり、う巻きは鰻だから、鰻が脂っぽいから旨いのだと思う。ただ、生サンマを使えば良い結果は得られるのではないかというポテンシャルは感じられる一品である。

そうは言ってみても、う巻きとの対比をするからそういう話になるのであって、卵焼き、サンマ蒲焼は合体しても美味しいのは事実。肴にもなるし、もちろんご飯にも。
さらにこの「さ巻き」に、缶詰に残ったタレをかけて食べたら旨かったことを、サンマの蒲焼の名誉にかけて申し添えておく。

そういや、鰻は稚魚が獲れなくなって、昨年は価格が高騰。
今年はどうなるのか。一年くらいで回復するものなのか。いやいや、価格がどうのとか丑の日がどうとかよりも、何より種の保存の問題だ。

マグロやクジラについてもそうだったが、獲れなくなったとか漁獲制限がどうのという話になると、食べられなくなるということばかり大騒ぎするテレビと国民。
また、去年ぼんやり見てたテレビで、アジアで鰻が獲れないのなら地球の裏側にまで行って日本人の口に合う鰻を探そうとかやってたが、なんか違うような気がする。


ご飯を料理する。

2013-01-17 | こしらえた話。
鍋の〆に、あるいは汁物の料理のリメイクに、よくある手段が雑炊だ。
特に鍋のときなどは、はなからそれは予定のことで、そこにこそ鍋の醍醐味があると愛着を持つ人も多い。

そんな雑炊だが、何もそういった機会でなければ拵えてはいけないという法律があるわけでもなく、一から作っても良いわけで…


時々居酒屋で食べるなめこ雑炊。その味を思い出しながら拵えてみた。

利尻昆布で出汁を取り、酒、ちゃたんの塩で味付け。卵を溶きいれ、さらに摩り下ろした長いもも入れる(時々お世話になる居酒屋「暮四季」のは、これに海老やアサリなども入っている)。ううむ、三つ葉があったのに散らすのを忘れていた。

なめこと長いもが何とも優しい風味をかもし出す。加えてそれらのとろみが優しい食感となって心地よい食べ応え。

とろみがつくと冷めにくいようで、熱々な美味しさがともかく堪えられないのだった。

晩酌の〆のつもりではあるが、困ったことにこの雑炊がまた酒にも合う。もとよりご飯で呑める自分であるから、これを肴に晩酌は延々と続くのだった。

気づけば体は汗ばむほどに温まっている。冬はこれに限る。


あえて、これをご飯料理と呼ぶなら、冬は雑炊、夏は冷や汁だろうか。ご飯にぶっかけてざくざくと食べるあれも堪らんね。

肉好きの傾向あり

2013-01-16 | 酒風景
昨夜は業界筋の集まりがあり、終了後、軽く飲み会。

色々なものと食べたいとの自分の要望が通り、大衆居酒屋に。


まずは、またもワル乗りの「飲むヨーグルト」乾杯。

以前も同じようなメンバーで、ここの系列店で呑んだのだが、その時はたしか随分と肉料理(ほとんど肉料理オンリー)を食べたはず。なので野菜もしっかり摂りましょうと率先して頼んだのがコレ。


長いもに衣をつけて揚げたもの。スパイスも効いていてなかなか旨かった。

で、誰が頼んだか


生ラムのステーキ。


とんぺい焼き。

焼鳥の類もいつものように注文しているので、鳥、羊、豚と結局は肉多し、なのだった。他に卵焼きや漬物類は食べたが魚はなし。

近々にイベントの開催を控えているので気分的に若干の戦闘モードになっているせいだろうか。人は大事を予感するとスタミナをつけたくなるという性質があるとか。
ちなみに、元ジャイアンツの桑田投手は、普段は野菜中心。登板の前日には肉。という食生活を徹底したとか。肉食をするとそれが栄養に変わった翌日くらいに精神が高揚するのだそうだ。


ところで、とんぺい焼きがなかなか旨かった。こってりと甘いが意外にあっさりして旨いあのソースはいかにも関西風。これが良かった。もう一度食べたいと思う記憶に残った一品。
今時の大衆居酒屋はなかなかやる。