三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

吉原手引草。

2008年04月19日 | 読書
吉原手引草 (幻冬舎文庫)
松井今朝子
幻冬舎


これは別に、「曽根崎心中」のために読んだわけではありませんが。
たまたま、廓のお話だっただけです。

時代劇マニアなくせに、
時代小説を読んだことがなかったのですが、
これはおもしろかったです。
引き込まれて読んでしまいました。


遊郭から忽然と消えた花魁葛城。
彼女をとりまく人々が、
吉原を、葛城を、事件を、それぞれ語ります。
虚と実が交錯する色里で
はたして事件の真相は浮かんでくるのか―――

結局、最後まで葛城は出てきません。
はじめは、いったい何の話なのか
まったく提示されないまま始まり、
花魁をめぐる人々の語りから、
しだいに明らかになっていく事の真相。
ストーリーの構成がおもしろいです。
コメント
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