最近、読書にいそしんでます。
これは、三味線弾き&笛役者&太鼓打ち&踊り手の一座が主人公。
読まずにはいられないような設定です。
作者の中では、絶対に津軽三味線が鳴り響いてるに違いない。
時代考証は無視してね。
だって、即興で叩きつけるような撥さばき、おまけに犬皮、太棹。
でもって、客に見せつける芸人魂。
まるっきり津軽やん。
でも、私はこの三味線弾き藤次郎は嫌いなタイプ(笑)
自分の芸を信じるのはいいことだ。
そのプライドがなかったら、舞台なんてやれない。
でも、芸人はエラくないの。所詮は無為徒食の生きもの。
たとえ実力が伴ってても、自信過剰が見えるのって好きじゃない。
それより、笛役者の小平太がうまく描かれてました。
安定と夢、自信と不安の間で、ぐらぐらなの。リアルな人間やわ(笑)
彼が、何度となく問い続ける、
この一座に俺は必要か、誰が吹いても同じなのか、という痛み。
この切なさ。すごくよく分かる。
でも、きっと居場所はある。それは、お互い分かるはずなんだ。
踊り手のちほみたいに、それを伝えられる人間でありたい。
文章が、いまどきの若者の口語っぽい地の文があったりして、
やや抵抗ある部分もありましたが、
読み終えて、清々しい気持ちになれました。
身勝手かもしれないけど、舞台って最高。
あたしもそう思う。
![]() | 桃山ビート・トライブ (集英社文庫) |
天野純希 | |
集英社 |
これは、三味線弾き&笛役者&太鼓打ち&踊り手の一座が主人公。
読まずにはいられないような設定です。
作者の中では、絶対に津軽三味線が鳴り響いてるに違いない。
時代考証は無視してね。
だって、即興で叩きつけるような撥さばき、おまけに犬皮、太棹。
でもって、客に見せつける芸人魂。
まるっきり津軽やん。
でも、私はこの三味線弾き藤次郎は嫌いなタイプ(笑)
自分の芸を信じるのはいいことだ。
そのプライドがなかったら、舞台なんてやれない。
でも、芸人はエラくないの。所詮は無為徒食の生きもの。
たとえ実力が伴ってても、自信過剰が見えるのって好きじゃない。
それより、笛役者の小平太がうまく描かれてました。
安定と夢、自信と不安の間で、ぐらぐらなの。リアルな人間やわ(笑)
彼が、何度となく問い続ける、
この一座に俺は必要か、誰が吹いても同じなのか、という痛み。
この切なさ。すごくよく分かる。
でも、きっと居場所はある。それは、お互い分かるはずなんだ。
踊り手のちほみたいに、それを伝えられる人間でありたい。
文章が、いまどきの若者の口語っぽい地の文があったりして、
やや抵抗ある部分もありましたが、
読み終えて、清々しい気持ちになれました。
身勝手かもしれないけど、舞台って最高。
あたしもそう思う。