(旅の終わりに)
飛行機が東京に到着して、家まで約一時間。
丁度夕食の時間になる。
そんなことに気が回るのは、さすがカミさん。
毎日の作業の一環。
京都駅に15時到着、15時15分のリムジンバスに乗って、伊丹空港到着。
バスは出張帰りのサラリーマンで満員であった。
観光に来ていたと思われる人たちは、ごく僅か。
サラリーマンも大変だ。
京都くらいは、日帰り出張が当たり前の時代になった。
それもこれも、交通の便が良くなったことが原因だ。
人は生まれてから、平等に与えられているものに、時間がある。
この時間を有効に使った人が、勝ち組。
何の勝ちかは、人それぞれの価値観によって違う。
しかし、人の命は換えられないというが、
命の代償も最終的には、お金で表現せざるを得ないので、
お金をどれだけ稼ぎ出すかによって、勝ち組と考えるか?
「経済的に苦労無く一生を過ごせれば良し」とするならば、
それはそれで勝ち組?
いや、使いきれないほど稼いで、余りを不幸な人に分け与える人をA組の勝者?
ともかく、今まで一泊二日掛かっていた出張が、
一日で終わるとは時間短縮で素晴らしいことだ。
会社は出張手当をセーヴできるし、サラリーマン個人は、
余った時間で他のことが出来る。
大げさに言えば、この時間の集積が、
一生のうち一年くらいに当たるかもしれない。
好きなことが出来る時間が大幅に増える。
バスを降車する時に、年寄りのボクがすこしもたつくと、
サラリーマンの皆さんが、ボクが終わるのをじっと待ってくれたのには、頭が下がった。
気がついて、どうぞお先にと、通路を空けたら、十数人が先に降りた。
こんなに沢山の人の時間を数分とはいえ、お邪魔したことを反省した。
空港について、お腹がすいたことに気がついたが、
かと言って沢山は食べられない。
「葛餅にお茶」のセットを見つけて、お腹に収めた。
注文の品が出てくるまでに、お土産に買った生八橋や、
カリントウ、七味唐辛子などを、小さく梱包して持ちやすくした。
夜の食事を考えているカミさんは、
店先で「焼きさば寿司」を見つけて購入、
これで夜は、生野菜をサラダにして、一緒に食べればOKと、得意顔。
ボクは昼間歩き過ぎで、飛行機の中で、眠ってしまった。
途中、ドリンクサービスがあったのも知らず東京に着いた。
東京は暖かで気持ちが悪いくらい。
少し汗ばんで家に帰った。焼き鯖寿司の美味しさは、格別であった。
産地は何処かと、包装紙で調べると福井県だ。
大阪空港で福井のお土産とは面白い。
寿司は、ふっくらと太った鯖を焼き、生姜、透けて見えるくらい薄く切った蕪の漬物、
青しその葉を、寿司ご飯に巻いてある。
京都の旅も、この焼き鯖寿司を食べて、やっと終わりとなった。
いつか、デパートの福井物産展でもあったら、
きっと出るに違いないから、その時、また焼き鯖寿司を買うことにしよう。
ついでに生八橋の包装を見る。
原料は、米、水ニッキ、きな粉、砂糖とある。
あの柔らかい生八橋が、実は大福と同じように米で出来ているのをはじめて知った。
人間、知らないことは多い。
好奇心が強いと思っているボクでも、
こんなに沢山知らないことがある。
これから先の人生が、とても楽しみになって来た。
「知らなかったことさえ、知らなかったことを、知るのが勉強である」と誰かが言って」いた。
飛行機が東京に到着して、家まで約一時間。
丁度夕食の時間になる。
そんなことに気が回るのは、さすがカミさん。
毎日の作業の一環。
京都駅に15時到着、15時15分のリムジンバスに乗って、伊丹空港到着。
バスは出張帰りのサラリーマンで満員であった。
観光に来ていたと思われる人たちは、ごく僅か。
サラリーマンも大変だ。
京都くらいは、日帰り出張が当たり前の時代になった。
それもこれも、交通の便が良くなったことが原因だ。
人は生まれてから、平等に与えられているものに、時間がある。
この時間を有効に使った人が、勝ち組。
何の勝ちかは、人それぞれの価値観によって違う。
しかし、人の命は換えられないというが、
命の代償も最終的には、お金で表現せざるを得ないので、
お金をどれだけ稼ぎ出すかによって、勝ち組と考えるか?
「経済的に苦労無く一生を過ごせれば良し」とするならば、
それはそれで勝ち組?
いや、使いきれないほど稼いで、余りを不幸な人に分け与える人をA組の勝者?
ともかく、今まで一泊二日掛かっていた出張が、
一日で終わるとは時間短縮で素晴らしいことだ。
会社は出張手当をセーヴできるし、サラリーマン個人は、
余った時間で他のことが出来る。
大げさに言えば、この時間の集積が、
一生のうち一年くらいに当たるかもしれない。
好きなことが出来る時間が大幅に増える。
バスを降車する時に、年寄りのボクがすこしもたつくと、
サラリーマンの皆さんが、ボクが終わるのをじっと待ってくれたのには、頭が下がった。
気がついて、どうぞお先にと、通路を空けたら、十数人が先に降りた。
こんなに沢山の人の時間を数分とはいえ、お邪魔したことを反省した。
空港について、お腹がすいたことに気がついたが、
かと言って沢山は食べられない。
「葛餅にお茶」のセットを見つけて、お腹に収めた。
注文の品が出てくるまでに、お土産に買った生八橋や、
カリントウ、七味唐辛子などを、小さく梱包して持ちやすくした。
夜の食事を考えているカミさんは、
店先で「焼きさば寿司」を見つけて購入、
これで夜は、生野菜をサラダにして、一緒に食べればOKと、得意顔。
ボクは昼間歩き過ぎで、飛行機の中で、眠ってしまった。
途中、ドリンクサービスがあったのも知らず東京に着いた。
東京は暖かで気持ちが悪いくらい。
少し汗ばんで家に帰った。焼き鯖寿司の美味しさは、格別であった。
産地は何処かと、包装紙で調べると福井県だ。
大阪空港で福井のお土産とは面白い。
寿司は、ふっくらと太った鯖を焼き、生姜、透けて見えるくらい薄く切った蕪の漬物、
青しその葉を、寿司ご飯に巻いてある。
京都の旅も、この焼き鯖寿司を食べて、やっと終わりとなった。
いつか、デパートの福井物産展でもあったら、
きっと出るに違いないから、その時、また焼き鯖寿司を買うことにしよう。
ついでに生八橋の包装を見る。
原料は、米、水ニッキ、きな粉、砂糖とある。
あの柔らかい生八橋が、実は大福と同じように米で出来ているのをはじめて知った。
人間、知らないことは多い。
好奇心が強いと思っているボクでも、
こんなに沢山知らないことがある。
これから先の人生が、とても楽しみになって来た。
「知らなかったことさえ、知らなかったことを、知るのが勉強である」と誰かが言って」いた。