楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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浄瑠璃寺 6 (旅の終わりに)

2004年02月03日 09時13分00秒 | つれづれなるままに考えること
(旅の終わりに)

飛行機が東京に到着して、家まで約一時間。
丁度夕食の時間になる。
そんなことに気が回るのは、さすがカミさん。
毎日の作業の一環。

京都駅に15時到着、15時15分のリムジンバスに乗って、伊丹空港到着。
バスは出張帰りのサラリーマンで満員であった。
観光に来ていたと思われる人たちは、ごく僅か。

サラリーマンも大変だ。
京都くらいは、日帰り出張が当たり前の時代になった。
それもこれも、交通の便が良くなったことが原因だ。
人は生まれてから、平等に与えられているものに、時間がある。
この時間を有効に使った人が、勝ち組。
何の勝ちかは、人それぞれの価値観によって違う。
しかし、人の命は換えられないというが、
命の代償も最終的には、お金で表現せざるを得ないので、
お金をどれだけ稼ぎ出すかによって、勝ち組と考えるか?

「経済的に苦労無く一生を過ごせれば良し」とするならば、
それはそれで勝ち組?
いや、使いきれないほど稼いで、余りを不幸な人に分け与える人をA組の勝者?

ともかく、今まで一泊二日掛かっていた出張が、
一日で終わるとは時間短縮で素晴らしいことだ。
会社は出張手当をセーヴできるし、サラリーマン個人は、
余った時間で他のことが出来る。
大げさに言えば、この時間の集積が、
一生のうち一年くらいに当たるかもしれない。
好きなことが出来る時間が大幅に増える。

バスを降車する時に、年寄りのボクがすこしもたつくと、
サラリーマンの皆さんが、ボクが終わるのをじっと待ってくれたのには、頭が下がった。
気がついて、どうぞお先にと、通路を空けたら、十数人が先に降りた。
こんなに沢山の人の時間を数分とはいえ、お邪魔したことを反省した。

空港について、お腹がすいたことに気がついたが、
かと言って沢山は食べられない。

「葛餅にお茶」のセットを見つけて、お腹に収めた。
注文の品が出てくるまでに、お土産に買った生八橋や、
カリントウ、七味唐辛子などを、小さく梱包して持ちやすくした。

夜の食事を考えているカミさんは、
店先で「焼きさば寿司」を見つけて購入、
これで夜は、生野菜をサラダにして、一緒に食べればOKと、得意顔。

ボクは昼間歩き過ぎで、飛行機の中で、眠ってしまった。
途中、ドリンクサービスがあったのも知らず東京に着いた。
東京は暖かで気持ちが悪いくらい。

少し汗ばんで家に帰った。焼き鯖寿司の美味しさは、格別であった。
産地は何処かと、包装紙で調べると福井県だ。
大阪空港で福井のお土産とは面白い。
寿司は、ふっくらと太った鯖を焼き、生姜、透けて見えるくらい薄く切った蕪の漬物、
青しその葉を、寿司ご飯に巻いてある。

京都の旅も、この焼き鯖寿司を食べて、やっと終わりとなった。
いつか、デパートの福井物産展でもあったら、
きっと出るに違いないから、その時、また焼き鯖寿司を買うことにしよう。
ついでに生八橋の包装を見る。
原料は、米、水ニッキ、きな粉、砂糖とある。

あの柔らかい生八橋が、実は大福と同じように米で出来ているのをはじめて知った。
人間、知らないことは多い。
好奇心が強いと思っているボクでも、
こんなに沢山知らないことがある。
これから先の人生が、とても楽しみになって来た。

「知らなかったことさえ、知らなかったことを、知るのが勉強である」と誰かが言って」いた。


コメント
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