(リフォーム)
2月5日で告知された日まで、あと329日を残すのみとなった。
夫として必要最低限のやるべきこと、
つまり残された妻が、仮に100歳まで生きながらえても、
豊かに生活できるだけの費用は、確保してある。
カミさんはしきりに我が家のリフォームをして欲しいというが、
何をどうして欲しいと具体的な計画は?と聞くと特には無いらしい。
あえて言うなれば、キッチンの戸棚の上のほうに手が届かないから、
戸棚を下の方へ下ろすことが出来るようにしたい、程度のことだ。
仮に下の方へ戸棚を下げることが出来たとして、
今戸棚に入っているものを、どの程度出し入れするかというと、
殆ど無い。
現在、彼女の手が届かない上の方にあって、
ボクが手助けして取り出すものといえば、
すき焼きなべに、携帯用のコンロだけである。
ボクがいなくなった後、このコンロと、すき焼きなべを
何度取り出すであろうか?と考えると、
きっと一シーズンにニー三回であろう。
あるいは一人では一回もないかもしれない。
この冬の寒い日になると、すき焼きと言うボクの希望で、
準備に面倒が無いから、カミさんは喜んですき焼きにするけれど、
それでも一シーズンに10回あればよいほうである。
つまり、コンロと鍋は10回ボクの手を借りて、
出し入れするだけである。
そう考えると、リフォームは不必要であるから
ボクは返事をしない。
リフォームしたければ、ボク亡き後でどうぞ
好きなようにしてくださいと、言うとすごい剣幕で怒る。
もしボクがリフォームを手がけるとすれば、
1. 今物置のようになっている部屋を、本格的な物置にする。
その際部屋は広すぎるので、隣接するボクの部屋が
手狭であるから、すこし広げ、ボクの部屋の押入れを
大きくする。
2. 同時に押入れの扉は、全て引き戸にする。
3. リヴィングをフローリングにして
窓際にガス栓を設定して暖房の用意
(現在のエアコンでは乾燥が激しい、
ガス暖房では乾燥を防げる)をする。
4. キッチンを改造して広げ、楽しく料理が出来るよう、
当然対面キッチンにして、食事も簡単にできるようにっする。
5. 今使っている日本間のガラスの内側に明かり障子をいれ、
本来の日本間のようにして、茶の湯ができる雰囲気を作る。
6. 空き部屋になっているリヴィングの隣の部屋と
リヴィングを一つにし、テレビアンテナの位置を
部屋の隅にもって行き、大型画面のテレビを導入、
地上波テレビ受信機をいれて、
サウンドを映画館並みとする。
7. 隣室との仕切りが出来るように考案する。
8. 日本間を除き、床はフローリングとして、
天井及び壁は木製、の板を張る。
少なくもこのくらいの計画が無くては、リフォームをする決断には至らない。
しかし、ボクの経験では、妻の機嫌を取り、一生懸命リフォームをした
父が、リフォーム完了と同時に母を失い、一年後に
自分もあの世に旅立ったことを知っているボクは、
余程のことがない限りリフォームに手を出さない。
まして、余命329日では...
2月5日で告知された日まで、あと329日を残すのみとなった。
夫として必要最低限のやるべきこと、
つまり残された妻が、仮に100歳まで生きながらえても、
豊かに生活できるだけの費用は、確保してある。
カミさんはしきりに我が家のリフォームをして欲しいというが、
何をどうして欲しいと具体的な計画は?と聞くと特には無いらしい。
あえて言うなれば、キッチンの戸棚の上のほうに手が届かないから、
戸棚を下の方へ下ろすことが出来るようにしたい、程度のことだ。
仮に下の方へ戸棚を下げることが出来たとして、
今戸棚に入っているものを、どの程度出し入れするかというと、
殆ど無い。
現在、彼女の手が届かない上の方にあって、
ボクが手助けして取り出すものといえば、
すき焼きなべに、携帯用のコンロだけである。
ボクがいなくなった後、このコンロと、すき焼きなべを
何度取り出すであろうか?と考えると、
きっと一シーズンにニー三回であろう。
あるいは一人では一回もないかもしれない。
この冬の寒い日になると、すき焼きと言うボクの希望で、
準備に面倒が無いから、カミさんは喜んですき焼きにするけれど、
それでも一シーズンに10回あればよいほうである。
つまり、コンロと鍋は10回ボクの手を借りて、
出し入れするだけである。
そう考えると、リフォームは不必要であるから
ボクは返事をしない。
リフォームしたければ、ボク亡き後でどうぞ
好きなようにしてくださいと、言うとすごい剣幕で怒る。
もしボクがリフォームを手がけるとすれば、
1. 今物置のようになっている部屋を、本格的な物置にする。
その際部屋は広すぎるので、隣接するボクの部屋が
手狭であるから、すこし広げ、ボクの部屋の押入れを
大きくする。
2. 同時に押入れの扉は、全て引き戸にする。
3. リヴィングをフローリングにして
窓際にガス栓を設定して暖房の用意
(現在のエアコンでは乾燥が激しい、
ガス暖房では乾燥を防げる)をする。
4. キッチンを改造して広げ、楽しく料理が出来るよう、
当然対面キッチンにして、食事も簡単にできるようにっする。
5. 今使っている日本間のガラスの内側に明かり障子をいれ、
本来の日本間のようにして、茶の湯ができる雰囲気を作る。
6. 空き部屋になっているリヴィングの隣の部屋と
リヴィングを一つにし、テレビアンテナの位置を
部屋の隅にもって行き、大型画面のテレビを導入、
地上波テレビ受信機をいれて、
サウンドを映画館並みとする。
7. 隣室との仕切りが出来るように考案する。
8. 日本間を除き、床はフローリングとして、
天井及び壁は木製、の板を張る。
少なくもこのくらいの計画が無くては、リフォームをする決断には至らない。
しかし、ボクの経験では、妻の機嫌を取り、一生懸命リフォームをした
父が、リフォーム完了と同時に母を失い、一年後に
自分もあの世に旅立ったことを知っているボクは、
余程のことがない限りリフォームに手を出さない。
まして、余命329日では...