楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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ホトケノザ (散歩に出て思うこと 17)

2004年02月12日 17時31分00秒 | つれづれなるままに考えること
(ホトケノザ)
春の野草にホトケノザという名の野草が、春の七草の一つ、
であることは、話に聞いて知ってはいたが、草がどんな形をし、
どんなところに生えているのか知らなかった。

ホトケノザを仏の座と表現するのだろうと、勝手に考え、
その名前から連想して、きっと仏=仏像 が座っている
座布団ぐらいに思った。

仏の座布団であるから、仏像が連想され、きっと、
仏像の坐像や立像の下部にある、蓮華台に似た葉の形か、
花の形を持っている草であろうと想像した。
名前と実物が合致しないが、きっと、今までに見たことのある
野草に違いない。
そう思って、出かけた折に探してみようと散歩に出かけた。

道端や空地に生えている草を注意深く見ながら歩いたが、
どうもそれらしい野草を見つけることが出来ない。
荒川土手になら、生えていようと、ゆっくり注意深く探しながら
歩いたが、どうもそれらしい草が見当たらない。

ついでに土筆やヨモギも、そろそろ芽を出す頃かと、
目を凝らして草むらを見たが、これもまだ時期が
早いようでなかなか見当たらなかった。
やはり時期が早いから、土筆もヨモギも、春の七草の
ホトケノザも芽を出していない違いないと勝手に決めた。

しかし、タンポポやイタドリは、早くも葉を出していて、
寒いのか地面に這うように、葉が伸びている。
タンポポの花は色が黄色で、今の時期の野原、土手の枯れ草に混じって、
よく目立つが、花の茎はせいぜい一センチ程度しか伸びておらず、
寒いのか首をすくめて咲いている。

土筆はともかく、ホトケノザは早春に見られるらしいので、
よくよく目を凝らして草の葉を見て歩いたが、
それらしい草は見当たらない。
春も早いから、陽だまりで無いと、見つけられないかと、
陽だまりの斜面を選んで、探したがそれらしきものは
やはり見つからなかった。

なにしろ、横着を決め込んで、ホトケノザという名前から
野草を想像して探しているのであるから、
とても見つかるはずがない。
ホトケノザのほうでも、きっと、すっ呆けて
知らん顔をしてそっと生えているに違いない。

探すのを諦めて家に帰り、基本どおり、まず図鑑を引っ張り出して調べた。

「ホトケノザ」

平地の野原や畑のまわりにはえる二年草。茎は四角。
茎の上部の葉は半円形。花は赤色。春の七草。

絵を見ると、なるほど名前の「ホトケノザ」らしく、
葉は蓮の台座のようで、確かに仏像の蓮華台に似ている。
これなら、何処にも見られる草であるが、
二月のこの時期にあるかどうか、良く判らない。

翌日、探しながら散歩に出た。
現物を図鑑で調べた後であるからすぐ見つかった。

この草は何処にでも生えている。

日当たりの良いブロック塀の隅や生垣の下、陽だまりの庭の隅、
荒川土手の日当たりの良い斜面に見つけることが出来た。

しかし、図鑑にあった赤い花をつけているものは、一つも無い。
陽の良く当たる建物の隅、土手の盛り土の横など、
花を探したが見当たらず、諦めて帰ろうとして、
立ち入り禁止の柵の鎖の下の陽だまりに、
数本花がついているのを見つけた。

何と言ったらよいのだろう。ホトケノザの葉そのものは小さいが、
花はそれ以上に小さく紫色で、萎んだオシロイバナを
小さくしたような形―阪神タイガースが、
七回に放すゴム風船を1cmほどにした形―をしている。
一つの葉の上に四つ花がついている。

言葉では言い表しようが無い可憐な花である。蘭にも似ている。
写真を撮ってお見せしたい。

実に可憐である。

この上に座れば仏様も安堵して、極楽往生の説教が
出来ようというもの。

まもなく暖かい春がやってくると、いたるところで
見ることが出来るようになるであろう。
そうしたら、皆さんよく観察して、子供たちに
「ホトケノザ」がどんな野草か教えて欲しい!!

ボクのように、散々探さなくても、これが「ホトケノザ」と
分かるように!!





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