報道によると、
今まで高齢者は65歳以上としていたが、
日本老年学会と日本老年医学会は、
75歳以上にすべきだとする提言を発表した。
それで今までの65歳から74歳までは準高齢者と呼ぶ。
なんだか教授じゃなくて准教授に格下げされた感じがする。
「75歳~89歳は高齢者、
90歳以上を超高齢者とする。」
と言うのだ。
ボクが勤務していた頃の社則では、
定年55歳であった。年金受給は60歳からだ。
この五年間は、自分で仕事をして収入を得て暮らす。
さもなくば退職金で五年間を賄えと言う。
その内、規定は55歳定年であるが、
五十五歳の時点で再査定して充分仕事に耐えられる人は、
年金がもらえる60歳まで再雇用されることになった。
雇う方だって給料の高い人より、給料の安い若い人を採用した方が、
将来の役に立つ。
そこで再雇用の時点で役職を見直し平社員に戻し、
給料を新人並みにすることにした。
これでは有能な人は、定年で辞めて行ってしまうので、
1)再雇用の時点で役職も給料もすべて、今まで通りで済ます。
2)しかし降格された人は、元の部下にこき使われることになる。
だから辞めたいが新たに職を探す自信が無い人は、やむなくその場に居残る。
3)有能な人は、再雇用して貰わなくとも、
新しい職場を見つけ今まで以上の収入が得られるから、辞めて行く。
と三通り出来てうまく行っていた。
今回の高齢者を75歳にするとどうなるだろうか?
まず年金であるが、75歳給付にするだろう。
ただでさえ年金財源が減っているから、
これ幸いとばかり飛びついて、支給年齢を上げるに違いない。
75歳でなくとも70歳にはするだろう。
会社の定年は、ボクの頃と違って今は60歳、
再雇用で延長して65歳まで働けるようにしているが、
75歳まで延長して雇用できるだろうか。
75歳以上を高齢者とするのは良いが、
本当に高齢者なのだ。
元気な人は沢山見かけるが、
世に見かける人は元気であるが、
見かけない人は外に出られないのだ。
少なくも半分は再雇用に耐えられまい。
ボクの体験では、60歳前後で一回大きな病に見舞われる。
これを乗り切ると、後は五年周期で気を付けなければならない。
ボクは65歳で血液がんに罹り、7か月入院をした。
「三年間生存率30%」を宣告された。
これは「ほとんど生き残れない」と言う意味だ。
その後は1年1年が不安定で、先輩の訃報に混じって同期生の訃報が入る。
同期生の訃報が増えて後輩の訃報がまじるようになると、
身の回りを見渡すと先輩も同期の人も、数えるほどの人数になっている。
時間と医学の進歩により、寿命は延びていることは確かだ。
部下の結婚式で祝辞を述べるとき、
「今までは人生50年であったが、これからは80年になる。
この間の30年を如何に過ごすことが出来るか、
この30年を振り返り、
良い人生であったと言い合えるような夫婦であってほしい。」と、
言ってきたが、
自分の人生を振り返って、
このように言えるだろうか、はなはだ怪しい。
今まで高齢者は65歳以上としていたが、
日本老年学会と日本老年医学会は、
75歳以上にすべきだとする提言を発表した。
それで今までの65歳から74歳までは準高齢者と呼ぶ。
なんだか教授じゃなくて准教授に格下げされた感じがする。
「75歳~89歳は高齢者、
90歳以上を超高齢者とする。」
と言うのだ。
ボクが勤務していた頃の社則では、
定年55歳であった。年金受給は60歳からだ。
この五年間は、自分で仕事をして収入を得て暮らす。
さもなくば退職金で五年間を賄えと言う。
その内、規定は55歳定年であるが、
五十五歳の時点で再査定して充分仕事に耐えられる人は、
年金がもらえる60歳まで再雇用されることになった。
雇う方だって給料の高い人より、給料の安い若い人を採用した方が、
将来の役に立つ。
そこで再雇用の時点で役職を見直し平社員に戻し、
給料を新人並みにすることにした。
これでは有能な人は、定年で辞めて行ってしまうので、
1)再雇用の時点で役職も給料もすべて、今まで通りで済ます。
2)しかし降格された人は、元の部下にこき使われることになる。
だから辞めたいが新たに職を探す自信が無い人は、やむなくその場に居残る。
3)有能な人は、再雇用して貰わなくとも、
新しい職場を見つけ今まで以上の収入が得られるから、辞めて行く。
と三通り出来てうまく行っていた。
今回の高齢者を75歳にするとどうなるだろうか?
まず年金であるが、75歳給付にするだろう。
ただでさえ年金財源が減っているから、
これ幸いとばかり飛びついて、支給年齢を上げるに違いない。
75歳でなくとも70歳にはするだろう。
会社の定年は、ボクの頃と違って今は60歳、
再雇用で延長して65歳まで働けるようにしているが、
75歳まで延長して雇用できるだろうか。
75歳以上を高齢者とするのは良いが、
本当に高齢者なのだ。
元気な人は沢山見かけるが、
世に見かける人は元気であるが、
見かけない人は外に出られないのだ。
少なくも半分は再雇用に耐えられまい。
ボクの体験では、60歳前後で一回大きな病に見舞われる。
これを乗り切ると、後は五年周期で気を付けなければならない。
ボクは65歳で血液がんに罹り、7か月入院をした。
「三年間生存率30%」を宣告された。
これは「ほとんど生き残れない」と言う意味だ。
その後は1年1年が不安定で、先輩の訃報に混じって同期生の訃報が入る。
同期生の訃報が増えて後輩の訃報がまじるようになると、
身の回りを見渡すと先輩も同期の人も、数えるほどの人数になっている。
時間と医学の進歩により、寿命は延びていることは確かだ。
部下の結婚式で祝辞を述べるとき、
「今までは人生50年であったが、これからは80年になる。
この間の30年を如何に過ごすことが出来るか、
この30年を振り返り、
良い人生であったと言い合えるような夫婦であってほしい。」と、
言ってきたが、
自分の人生を振り返って、
このように言えるだろうか、はなはだ怪しい。