楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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高齢者(老人)は75歳から

2017年01月11日 05時37分17秒 | つれづれなるままに考えること
報道によると、
今まで高齢者は65歳以上としていたが、
日本老年学会と日本老年医学会は、
75歳以上にすべきだとする提言を発表した。

それで今までの65歳から74歳までは準高齢者と呼ぶ。
なんだか教授じゃなくて准教授に格下げされた感じがする。

「75歳~89歳は高齢者、
90歳以上を超高齢者とする。」
と言うのだ。

ボクが勤務していた頃の社則では、
定年55歳であった。年金受給は60歳からだ。
この五年間は、自分で仕事をして収入を得て暮らす。
さもなくば退職金で五年間を賄えと言う。

その内、規定は55歳定年であるが、
五十五歳の時点で再査定して充分仕事に耐えられる人は、
年金がもらえる60歳まで再雇用されることになった。

雇う方だって給料の高い人より、給料の安い若い人を採用した方が、
将来の役に立つ。
そこで再雇用の時点で役職を見直し平社員に戻し、
給料を新人並みにすることにした。
これでは有能な人は、定年で辞めて行ってしまうので、

1)再雇用の時点で役職も給料もすべて、今まで通りで済ます。
2)しかし降格された人は、元の部下にこき使われることになる。
  だから辞めたいが新たに職を探す自信が無い人は、やむなくその場に居残る。
3)有能な人は、再雇用して貰わなくとも、
  新しい職場を見つけ今まで以上の収入が得られるから、辞めて行く。

と三通り出来てうまく行っていた。


今回の高齢者を75歳にするとどうなるだろうか?
まず年金であるが、75歳給付にするだろう。
ただでさえ年金財源が減っているから、
これ幸いとばかり飛びついて、支給年齢を上げるに違いない。
75歳でなくとも70歳にはするだろう。

会社の定年は、ボクの頃と違って今は60歳、
再雇用で延長して65歳まで働けるようにしているが、
75歳まで延長して雇用できるだろうか。

75歳以上を高齢者とするのは良いが、
本当に高齢者なのだ。

元気な人は沢山見かけるが、
世に見かける人は元気であるが、
見かけない人は外に出られないのだ。
少なくも半分は再雇用に耐えられまい。

ボクの体験では、60歳前後で一回大きな病に見舞われる。
これを乗り切ると、後は五年周期で気を付けなければならない。
ボクは65歳で血液がんに罹り、7か月入院をした。
「三年間生存率30%」を宣告された。
これは「ほとんど生き残れない」と言う意味だ。

その後は1年1年が不安定で、先輩の訃報に混じって同期生の訃報が入る。
同期生の訃報が増えて後輩の訃報がまじるようになると、
身の回りを見渡すと先輩も同期の人も、数えるほどの人数になっている。

時間と医学の進歩により、寿命は延びていることは確かだ。
部下の結婚式で祝辞を述べるとき、

「今までは人生50年であったが、これからは80年になる。
この間の30年を如何に過ごすことが出来るか、
この30年を振り返り、
良い人生であったと言い合えるような夫婦であってほしい。」と、
言ってきたが、

自分の人生を振り返って、
このように言えるだろうか、はなはだ怪しい。





コメント (10)
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