ボクがこの木の名前を覚えたのは、
フランスの並木道に生えているマロニエのせいで、
どう言うわけか、記憶に残っている。
マロニエの並木道をヒールの高い靴を履いた、
素敵なブロンド女性と肩を並べて颯爽と歩きたい、
そんな欲望が今でも残って居る。
しゃれた名前の木ですが、日本名はトチノキ。
秋になると固い実がゴロンと屋根に落ちて来る。
散歩の公園に一本生えて居り、
春の終わり頃になると円錐形の赤い花を付ける。
この木に気づいたのも、
晩秋の朝、固い実が道路を歩く、
ボクの目の前に音を立てながら落ちて来たから。
それで春に花が咲くだろうと待って居たら、
赤い花が沢山咲いた。
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葉を見ると、
この木がトチノキと思いだす方も多いに違いない。
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どうですか?
思いだしました?