友人ゴンと従姉妹ノリちゃんと私で行った、先週の鎌倉話をもうひとつ。
巡った中で一番面白かった寺は、現在鎌倉で唯一の尼寺 『英勝寺』。
他に拝観者もいなければ、拝観料を支払う窓口の人も不在の
落ち着いたお寺。 私達だけだったのが幸いしたのか、庭仕事を
していた男性(おじさん)が、お寺について説明をしてくれました。
岩床に穴が開いている入り口、曲がった下り階段が5・6段。
その先の暗い通路を進むと中央に石仏があるとのこと。
3人で向かい、怖がる2人に 「私が先に行くからついてきて」と
言うも、いざとなると暗闇に足がすくみ
私 「やっぱり、ノリちゃん行ってよ」
ノリちゃんは笑顔のまま、その場を動かず。
私 「じゃぁ、ゴン」
恐る恐る穴を覗きこむゴン。 その背中をドンして、逃げる私。
ゴ 「絶対に押すと思ったよ」
静かに睨んでくるゴンを見て笑う、ノリちゃんと私。
まるで少女3人組のようなふざけ合いです。
すると先ほどの男性が現れ、
男 「ついておいで」
入りあぐねている私達を先導してくれました。
文字にすると青春物のシチュエーションですが、ビジュアル的には・・・
相当、年季(ねんき)が入っています。 《全員》
シチュエーションって、話言葉ではなんとなく言っていますが
カタカナで書く時、一瞬迷いました。
シュチュエーションだっけ? シュチエーション? シチュエーション?
「situation」(スィチュエーション)・・・立場・状況
英語の綴りを見れば、(シュチュ)(シュチ)では無く(シチュ)ですね。
男性が携帯電話の明かりで石仏を照らしてくれたおかげで
お参りができました。
私達だけなら、暗くて気が付かず通り過ぎていたでしょう。
庭の散策では、とてもいい香りがしていたのですが
それらしい花を見つけられません。
柊(ひいらぎ)だと、この男性が教えてくれました。
白い小さな花を引き寄せて匂いを嗅ぐと、確かにこの香り。
柊の花を初めて見ました。 この柊は樹齢350年以上とのことです。
年を取った柊の葉は、トゲがとれて丸くなっていました。
最後に寺の歴史についてお話します。
徳川家康の側室であった “お勝” こと “英勝院” が
開いた尼寺です。 彼女は家康の末っ子・頼房(水戸徳川家初代藩主)の
養母になりました。
ちなみに、2代将軍となった秀忠と頼房は共に家康の子であり
兄弟とはいっても、24歳離れています。
ゆえに、秀忠の子で3代将軍の家光は頼房にとって甥っ子になりますが
年齢は頼房が1歳年長なだけです。
水戸黄門でおなじみの水戸藩2代目藩主・光圀はこの頼房の息子。
英勝院は義理の祖母にあたり、彼女の1周忌(1643年)に
当時15歳の光圀自身もこの英勝寺を訪れたとの記録があるそうです。
その後、水戸徳川家の姫が代々の住職を引き受けてきました。
花の香りは、時に不思議な気分にさせてくれます。
『時をかける少女』では、ラベンダーの香りでした。
ここでは、ヒイラギの香り・・・。
371年前、少年・光圀公もこの庭を散策したのでしょう。
ご朱印はこちらをクリックして下さい。
巡った中で一番面白かった寺は、現在鎌倉で唯一の尼寺 『英勝寺』。
他に拝観者もいなければ、拝観料を支払う窓口の人も不在の
落ち着いたお寺。 私達だけだったのが幸いしたのか、庭仕事を
していた男性(おじさん)が、お寺について説明をしてくれました。
岩床に穴が開いている入り口、曲がった下り階段が5・6段。
その先の暗い通路を進むと中央に石仏があるとのこと。
3人で向かい、怖がる2人に 「私が先に行くからついてきて」と
言うも、いざとなると暗闇に足がすくみ
私 「やっぱり、ノリちゃん行ってよ」
ノリちゃんは笑顔のまま、その場を動かず。
私 「じゃぁ、ゴン」
恐る恐る穴を覗きこむゴン。 その背中をドンして、逃げる私。
ゴ 「絶対に押すと思ったよ」
静かに睨んでくるゴンを見て笑う、ノリちゃんと私。
まるで少女3人組のようなふざけ合いです。
すると先ほどの男性が現れ、
男 「ついておいで」
入りあぐねている私達を先導してくれました。
文字にすると青春物のシチュエーションですが、ビジュアル的には・・・
相当、年季(ねんき)が入っています。 《全員》
シチュエーションって、話言葉ではなんとなく言っていますが
カタカナで書く時、一瞬迷いました。
シュチュエーションだっけ? シュチエーション? シチュエーション?
「situation」(スィチュエーション)・・・立場・状況
英語の綴りを見れば、(シュチュ)(シュチ)では無く(シチュ)ですね。
男性が携帯電話の明かりで石仏を照らしてくれたおかげで
お参りができました。
私達だけなら、暗くて気が付かず通り過ぎていたでしょう。
庭の散策では、とてもいい香りがしていたのですが
それらしい花を見つけられません。
柊(ひいらぎ)だと、この男性が教えてくれました。
白い小さな花を引き寄せて匂いを嗅ぐと、確かにこの香り。
柊の花を初めて見ました。 この柊は樹齢350年以上とのことです。
年を取った柊の葉は、トゲがとれて丸くなっていました。
最後に寺の歴史についてお話します。
徳川家康の側室であった “お勝” こと “英勝院” が
開いた尼寺です。 彼女は家康の末っ子・頼房(水戸徳川家初代藩主)の
養母になりました。
ちなみに、2代将軍となった秀忠と頼房は共に家康の子であり
兄弟とはいっても、24歳離れています。
ゆえに、秀忠の子で3代将軍の家光は頼房にとって甥っ子になりますが
年齢は頼房が1歳年長なだけです。
水戸黄門でおなじみの水戸藩2代目藩主・光圀はこの頼房の息子。
英勝院は義理の祖母にあたり、彼女の1周忌(1643年)に
当時15歳の光圀自身もこの英勝寺を訪れたとの記録があるそうです。
その後、水戸徳川家の姫が代々の住職を引き受けてきました。
花の香りは、時に不思議な気分にさせてくれます。
『時をかける少女』では、ラベンダーの香りでした。
ここでは、ヒイラギの香り・・・。
371年前、少年・光圀公もこの庭を散策したのでしょう。
ご朱印はこちらをクリックして下さい。