そうなんだ。

外国語で知ったこと。

源氏名(げんじな)   由来

2014-12-12 13:00:00 | 語学
日曜日14日は衆議院選挙です。
伝えられるところによれば、急な解散・総選挙のため
民主や維新などの準備不足により、候補者が自民と
共産だけの小選挙区が全国で25に上るそうです。

多くても選びづらいですが、この二者択一も難しいでしょうね。

共産党といえば、元書記長の不破哲三氏。
頭が良さそうで優しそうで、他の政治家とは違い
泥臭さを感じさせない紳士的雰囲気をかもし出していました。
テレビ映像を通してですが、若き日の私は隠れファンでした。
名前も素敵でしょ?
不破哲三・・・

ブログを書くにあたり検索して、今さら驚かされました。
この名前は本名ではなく、ペンネームだったのです。
共産党のお堅いイメージから、本名以外を名乗る
ということを考えもしませんでした。

他にも本名ではない政治家が何人もいるようです。
森田健作さんや蓮舫さんは芸名です。
蓮舫さんにいたっては、『蓮』が名字で『舫』が名前かと
思っていました。 村田蓮舫さんが本名だそうです。

話は選挙から外れます。
ペンネーム・芸名・大相撲の四股名(しこめい)など
様々な本名以外の呼び方がありますが、気になったのは
“源氏名(げんじな)” です。 
水商売や風俗の方々が使う名前を、何故 “源氏名”と呼ぶのか。

「源氏名」(げんじな)・・・源氏物語にちなんで女性に付けられた名前のこと

永遠のベストセラー 紫式部著『源氏物語』の大ファンとしては
聞いただけで “うっとり” してしまいます。

もとは中世から近世にかけて公家に仕えた女官が名乗ったようです。 
時代は流れ、江戸時代の遊郭で遊女が “雅(みやび)な名前” を好み
『源氏名』を使用するようになったそうですが、次第に源氏物語とは
あまり関係のない名前も付けられるようになったようです。
現代でも水商売や風俗店で働く人たちは、本名ではない仕事上の
名前を持つことが多く、 もはや源氏物語とは関係ない名ばかりでも
『源氏名(げんじな)』 との総称が続いているそうです。

へぇ~。 
せっかくだから、源氏物語に因む名前を付ければいいのに・・・

“葵” “紫” “夕顔” “朝顔” “朧月夜(おぼろづきよ)” etc

源氏物語に登場する女性は、愛ゆえの“せつなさ”に苦しみ涙します。
それを覚悟で一人選ぶとしたら

  “ 藤壺(ふじつぼ) ”

音の響きはパっとしませんが、なにせ彼女はモテマシタ。
年上の帝に大切にされただけでなく 
“時の人”であった光源氏が生涯憧れた女性です。

振り向いてもらえずに泣くよりは、モテ過ぎて苦しむ方がいいかも・・・。


コメント (4)
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