そうなんだ。

外国語で知ったこと。

如月(きさらぎ)  古語

2019-03-30 17:54:32 | 日記
最寄の鉄道の沿線に、観光地・小江戸として売り出している “川越駅” があります。
しかしながら
本物の江戸(都内)へ行くので、小江戸に遊びに行くことはありませんでした。
ところが
この3月以降、川越に目覚めています。

きっかけは、寺社仏閣です。
御朱印レディの名で御朱印ブログのページも持つ私にとって、川越の寺社仏閣は新たな開拓地になりました。
そしてなにより、下り電車の埼玉県ですので、ジーパンにパーカーという普段着でも一向に気にならないことも
フットワークを軽くさせてくれます。

パートの仕事休みである水曜日には、ここ3週続けて川越・中院へ通いました。
毎週違う種類の桜が見ごろになるからです。
今が盛りの桜を愛でつつ、翌週開くであろう蕾に期待を寄せる。
我ながら風流な趣味を持ったものだ、と悦に入り、足しげく通った次第です。

今週は年老いた母を誘って車で行きました。 
川越中院の境内。 この日の主役は枝垂桜(しだれさくら)です。





母はこの降り注ぐような桜を見たのは、初めてだということで

「いいものを見せてもらった」

感動しきりでした。
年々、行動範囲が狭くなり、楽しみも限られてきている母の喜ぶ姿に

「ね、綺麗でしょ。 お母さんに一度見せたかったの」

花の所有者でもないのに、しかも、最近見つけたばかりの場所なのに、私は子供の様に得意気に振る舞いました。

『願わくは 花の下(もと)にて 春死なむ その如月の 望月のころ』 西行法師

花は桜です。 望月(もちづき)は満月です。

「如月」(きさらぎ)・・・陰暦の2月

大岡信氏は、
『如月の望月のころ』は、陰暦2月15日(満月)で、現在の太陽暦では3月末にあたる
と解説しています。

ちょうど、この時期です。

西行法師に一票!
私も 『願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ』 です。

この世の見納めに、降り注ぐこの淡いピンクの枝垂れ桜を仰ぎ見たい・・・。

西行法師は願い通りに、如月の望月のころである陰暦の2月16日、太陽暦でいえば3月末にお亡くなりになったそうです。
最後に目に映っていたのは、満開の桜だったのでしょう。


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コメント (4)
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