昨日、デモに参加して来ました。憲法改正反対・教育基本法改正反対のデモです。
これまで政治や社会に対して一定の意見はもっているつもりでしたが、どちらかというと批評家的で現実からは距離をおいてきました。実際、きちんと思考しようとすれば、結論を留保せざるを得ない問題はたくさんあるものです。
しかし、アフガン戦争・イラク戦争あたりから急激に変化する世界にとまどいながらも、自分自身ある年齢に達しとたこともあり、世界に対する態度を明確にせねば、と考えていたところでした。
過日の安倍極右政権成立によって、「日本国憲法」及び「教育基本法」が現実的な危機にさらされることとなり、態度の明確化にせまられたわけです。安倍晋三政権は保守政権などではありません。はっきり、極右政権というべきでしょう。これまでの安倍氏の主張をみると、ヨーロッパで言えばネオナチといわれても仕方がないのではないかと思うのです。そのような人物が内閣総理大臣になってしまったのです。もしかしたら将来、日本史年表に「2006年、安倍極右政権成立」という項目が掲載されるかも知れません。
私は、いくつかの問題を指摘しながらも、立場としては「護憲」の側につきたいと考えています。デモ行進というそれ自体「ダサい」行為に参加したのは、そういった自分の立場を表明するためのささやかな行動です。どのような運動も大同団結(「小異を捨てて大同につく」)のもとにおこなわれるのであり、その過程で微妙な主張の差異やデリケートなディテールが切り捨てられるものです。そのこと自体は非常に不愉快なものであり、思想の瑞々しさがスポイルされてしまうことも多いと考えています。にもかかわらず、行動の必要性を感じるのは、それだけ事態か切迫していると感じるからです。多分に自己満足的ではありますが、あの時行動しなかったという後悔はしたくないわけです。
知人に会ったりしてちょっと恥ずかしい面もありましたが、街の中を大きな声をだしながら歩くというのもなかなか面白い経験であり、気持ちのいいものでした。
「日本国憲法」「教育基本法」の問題は、党派を超えた市民運動であるべきだと思います。ブロガーのみなさんもたまには、外でデモ行進に参加してみてはいかがでしょうか。