王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

無資格で助産行為 堀病院

2006-08-26 13:49:54 | 生活(地域)
無資格で助産行為容疑、「堀病院」捜索 年3千人出産 (朝日新聞) - goo ニュース

爺の住んでいる横浜で産婦人科に特化している[堀病院]が看護師に助産師(産婆資格のある人)の資格がないのに助産行為をした疑いで家宅捜索を受けた

この病院はベッド数77床 年間3000人もの出産を扱う出産数では日本でも有数の産院だそうだ ちーとも知らなかった
年3000人といえば一日あたり9人から10人生まれている事になる

堀院長も事実を認め是正措置をとる事を記者会見で約束していた
どうやら看護師が助産師の仕事をしていたのは1960年以降開業以来の実態であったらしい
最初から出来るならそうしておけば良いであろうに 実際はそうは行かない実情があるのでないか この大病院にしてこの実態ならまだ地域に残る産婦人科の医院は押して知るべしなのではないか?

なぜ家宅捜索を受けることになったのか?
2003年12月末に看護師による内診を受けていた母親が赤ん坊は無事出産したが直後から体調を崩し2004年2月に多臓器不全で死亡した事に不審を感じた夫が警察に相談していた事が発端らしい

この記事からではこの不幸な死亡事故が家宅捜索の発端となったと言っているのか看護師が助産行為をしたため母親が死亡した事を念頭においているのかその両方なのか分からない

監督機関・部署が[資格のある者はその資格に該当する行為をせよ]と命じその適正な執行を点検することは当然である 当然であるが悩ましい

看護師と助産師の資格のかなりな部分は重複していると思う そして詳しくは知らないが今日XXX師と名のつく資格は高卒資格のある者が各種専門学校に3年通い国家試験に合格して与えられるものであろう
看護師にしても助産師にしても今更もう一方の資格を取得するため長い時間と多額の金を掛けるわけにも行かないのが実情であろう

限定的に双方が乗り入れ可能な免許を[短期集中講習]の様な措置で与える事を考えなければいけない
[少子化]なんて声高に叫ばなくても母親が子供を安全に生む配慮は何よりも優先されてしかるべきなのだから
所管は厚労省であろうが厚労相は任期あと1ヶ月 少子化担当大臣も同様 後のことを考えるのに忙しく心ここにあらずでないか

でも関係者にお願いする 実態を改善する具体策を講じないと見つかった病院/医院の不運で済んでしまう
話は少し反れるが保育士と幼稚園教諭 すでに0歳から6歳までの一貫受け入れが動き出しているが資格の統合はどうなっているのだろうか

話を戻して、戦後でも私の弟妹はお産婆さん(助産師)の介助で自宅で生んでいた
現在では隠岐の島では産婦人科医がいなくなり臨月の産婦さんは島を離れ米子か松江に転居の上産院へ入院とか
それも一つの方法であろうが島内の保健婦さん(保健師か?)・助産師・看護師を網羅して地域でのお産が考えられないのであろうか 医師がいても医療事故がおきる時はおきる 医師なら何でも医療行為が出来てそれ以外の人には出来ないような考えは不遜である

堀病院の違反を契機に皆で良い方法を考えたい

朝日新聞によれば:
年間出産数が国内有数の約3000人に及ぶ横浜市瀬谷区の堀病院=堀健一院長(78)=で03年12月、医師か助産師にしか認められていない内診を、看護師や准看護師に行わせていた疑いが強まったとして、神奈川県警生活経済課は24日午前、保健師助産師看護師法違反(助産師業務の制限)の疑いで、同病院や職員宅など関係先24カ所の家宅捜索を始めた。

 調べでは、堀病院は03年12月29日午後5時45分ごろから同7時40分ごろまでの間、神奈川県大和市内の実家から通院していた名古屋市の女性(当時37)に対する内診を、資格のない看護師らに行わせていた疑いが持たれている
引用終わり
コメント (9)
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