王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

MD 予算5割増 防衛庁方針

2006-08-25 09:02:17 | 政治
MD予算5割増 北朝鮮の発射受け 防衛庁方針 (朝日新聞) - goo ニュース

爺が6/19テポドン2号発射? 6/24 弾頭迎撃成功 ハワイ沖のエントリーで書いた様にMD予算が5割も増える事となった

総理大臣の職務その一は[国民の生命・財産]を守る事にある 
そして日本国憲法が[専守防衛]を規定しているとして国交のない隣国が日本の方向に向けて長距離ミサイルを発射させようとしている時にどうするのが妥当であるか? という事であろう

専守防衛に徹すれば人命・財産に何も損害が無ければ騒がないというのも一つの見識であろう しかしよく見てみると93年能登半島沖ノドン発射、98年太平洋に向けテポドン1号発射、そして7月5日のテポドン2号発射(とその失敗)

大変だ大変だと騒ぐ割りに実害は無くその反面日米両軍の連携が緊密になる イージス艦の建造、パトリオットミサイルの配備、高性能のレーダー設置ついに MD構想の前倒しから今回発表の様に防衛庁は07年度概算要求の内MD(ミサイル防衛)予算を前年度比5割増の2190億円とする様だ

隣国がミサイルを撃つと何で迎撃ミサイルなのか? ここの所にすり替えが有るのでないかと爺が訴えているのである

仮に防衛に徹するなら[防空壕或いは防空施設]の建設が第一である スイスの民間防衛並みとは言わないが六大都市とその近郊あたりはまづ[地下街・地下鉄等の施設を拡充・補強]して小中学生以下の男女ならびに乳幼児を持つ母親等が一日二日程度暮らせる施設を作ってみる 水は? 食料は? トイレは? シャワーは?
 
爺が幼児の頃の様な防空壕 そう山のがけの一部を掘って水の滴る、ぼっとん便所の糞尿の臭いが流れる、管制灯(明かりが漏れないよう電球の周辺は濃い青で下部のみ光があたる)の暗い光の中では今の若い人は2時間と我慢は出来ないであろう 介護の人間・警備の人間も必要になろう 避難に当たっての優先順位を検討しなければいけない 外国籍の人間をどうするのか
爺婆はどうしてくれる? 寝たきりは? 病人は? 防空壕がないのが現実であるから直撃で亡くならなかった人々がパニックで逃げ出す避難先でどの様な基準で市民を収容するか準備が必要であろう

幸か不幸かこの当たりは関西大地震、新潟地震その他の災害でかなりの経験と対応の実績があるからそれらを集約すればかなりの問題と対応そして今後の課題が見えてこよう

さて守りに徹さないのであれば抑止力を上げる事は必要であろう 先のエントリーと重複をさけ簡単に記す:つまり
[日本の領海や領土に踏み入らなくとも射程1500キロもあるミサイルが有るのだからそれが日本に向けられた時どの様な対応をすべきか]
それが抑止力の向上で程度の軽いものから1:通常兵器の持っている機能を発揮させる つまり空中給油を受ける能力のある機材はその能力を復活させる 或いは改装の際、その能力を付け加える 2:その為空中給油機を配備する 3:空対地ミサイルの装備を具体化する 4:巡航ミサイル(艦船搭載用)の配備を検討する
等などあるであろう
ソフトの面では自衛隊並びに海上保安庁が領土内で先制発砲出来る様関係諸法の改廃を実施する事である(近頃警察官が警告の後発砲出来る様になった それと同じ
-つまり警告・発砲・逮捕或いは阻止-事が出来ないと抑止に成らないのだよ)

その上で場合によって発射基地の先制攻撃を認めるか否かであろう

どちらが良いかは大いに議論をすればよい事であろう 
この議論が無く多額のMD予算とその増額は防衛関連業界と米国の軍需産業を潤すためとしか思えない 念のため記すが迎撃ミサイルは米国の軍用宇宙衛星の管制を受けなければ発射できない 日本の一存では発射出来ないのだよ

敵の撃ったミサイルを弾着前に打ち落とすなんて酔っ払いが刀を振り回すのを素人が素手で真剣白刃取りをやる様な物ではじめから無理がある
酔っ払いは戸板やはしごで押し包み畳み込んでから縄をかけるのが日本の定法なのである

朝日新聞によれば:
防衛庁は北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、07年度予算の概算要求でミサイル防衛(MD)関連予算を06年度比約5割増の2190億円とする方針を固めた。航空自衛隊のPAC3(地対空誘導弾パトリオット3)ミサイルのうち08年度以降に購入する予定だった分を一部前倒しするほか、監視システム強化などのため要求額を当初予定より227億円増額した。 引用終わり
コメント (2)
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