王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

盛田さん 無言の帰国 漁船銃撃

2006-08-19 15:51:54 | ロシア関連
死亡した船員の遺体、根室に戻る 漁船銃撃拿捕事件 (朝日新聞) - goo ニュース

最新のニュースによると貝殻島近海の漁船銃撃事件で死亡した盛田さんのご遺体が午後2時頃根室港に戻った
改めてご冥福を祈ります                  合掌

今朝も朝からTVみのさんの朝ズバでは民主党の鳩山氏、スタジオ外の鈴木宗男氏を呼んで北方領土の問題を声高に話していた

爺がロシア関連のカテゴリーで何度も書いている様に
        「北方四島は日本固有の領土である
しかしソ連/ロシアは「北方四島はロシアの領土である」と断言する

民主党鳩山氏の祖父鳩山一郎元総理は時の外務大臣重光葵とともに《北方四島の内、二島つまり歯舞・色丹島の返還を以ってソ連との平和条約(領土に関する懸案が無い関係)を結べると錯覚し調印前に米国の意思が「日本はソ連との国境を勝手に変えて平和条約を結ぶ事は出来ない(つまり四島の主権は日本にある事を認めさせ無い限り平和条約にならない)」という事を知り驚愕する》

ここで足踏みして一呼吸おければ日本の外交も大人の部類であるが先行していた河野一郎漁業相の「サケマス漁業交渉」を年内に実行するため「国交回復」だけでもしなければいけないとの状況に追い込まれる

この状況でさえ出漁準備をしている漁船をとめて必要なら「この年出漁停止」に国家補償をすれば済む事であった 残念ながらこの国の政治主導者と国民はその時にはそうせざるを得ない事情があった として足踏みは出来ない

昭和31年日ソの条約は「四島返還を前提に交渉をしてこなかった為友好平和条約」とならず「国交回復(大使館を設置し外交関係を結ぶ)の為の日ソ共同宣言」となり鳩山氏は総理引退、重光は総理後継の目をつぶした

従って鈴木宗男氏が「二島返還が現実的」と叫ぼうと鳩山氏が「四島返還を主張しながら」であろうと
「ロシアが北方四島の主権が日本にある事を認めた上、時間の問題で二島のあと又二島を返還すると回答しない限り有り得ない」

かかる状態はロシアが日本と「友好平条約」を結ぶ事が(四島の帰属を日本に委ねた方が)ロシアの国益に適うと判断できる状況が極東で生まれた時(外交政策として日本も努力を重ねて)実現するであろう
過激な議論や感情論は問題の解決にならない


朝日新聞より:
北方四島海域で北海道根室市のカニかご漁船第31吉進(きっ・しん)丸がロシア国境警備局に銃撃・拿捕(だ・ほ)された事件で、外務省の山中●子(火へんに華、あきこ)政務官は19日午前、国後島内でロシア側に拘束されている坂下登船長ら乗組員3人と面会した。山中氏はその後、死亡した盛田光広さんの遺体を引き取り、海上保安庁の巡視船「さろま」で午後1時55分ごろ、根室に到着した。乗組員3人は解放されていない。引用終わり
コメント
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