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横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

イラクの空自活動 年内にも不要?

2007-05-07 07:06:44 | 海外
空自活動、年内にも不要に イラク首相、文民支援望む(共同通信) - goo ニュース

共同通信に因ればイラクのマリキ首相が「日本の空自の活動は年内にも必要無くなる」と言明し「(それよりもという事であろう)文民による復興支援を求めた」そうだ

この人達はアラブの商人の子孫でしたたかにそして粘り強い交渉はお手の物だからこの共同通信の記者の様に相手の話の垂れ流しは困る

マリキ首相は4月の9日頃来日し安倍総理と会談している
安倍総理によれば「長期的かつ戦略的提携」だとして「7月に切れる空自派遣の2年延長」「上水道・電力設備の復興で577億円」別口で「肥料工場回収や原油輸出設備の復旧計画」で4件、1028億円の借款に調印したばかりでないか?
共同に記者はその位の突込みをしなければ単独会見の意味が無い お粗末!
余談だがこの時の安倍総理のご発言に一言:シーア派スンニ派の宗教戦争から内乱の様相を呈してる国に「長期的」とは何を考えているのであろう? 「戦略的」とは? 仮に泥沼のイラクでも支援すれば某西の大国の進出を食い止められるなら、そうかもしれないがその場合は口にすることではない 又一月経たないうちに相手側首相から2年の延期を否定されたら平素何を話し合っているの? 日常会話が成り立っていないではないの! 恐らく外務官僚の原稿のままと思いたい(が本人がそう信じていたりしたら怖い)
情報が少ないが陸自撤退後のサマーワでは上水施設も発電装置も病院さえ保守点検が出来ない、修理の部品が無い、継続的に技師や医者が駐在しない等などで廃墟に近いそうである そのとき限りの金の無駄使いではないのか

さてそれにしても早や防衛大臣が何故2年延長か(嘘でも)国民に説明する前に相手国の首相が「空自の役目は年内で必要なくなる」と発言した事は重い
残念ながらこの記事は国内ではほぼ無視されている様だ

そもそもなんでこの時期エジプトのシャルムエルシャイクなのだと思った
その場所はエジプトの東部にシナイ半島が三角おむすびの形で南に頭を向けている
その南の天辺で紅海に突出している所、今は高級リゾート地らしい

この3日「イラク安定化に向けての国際会議」と題して国連主導で国連安保理事国、G8をはじめ50カ国の外相があつまり会議をした
わが国の麻生外相、安全保障大臣?の小池百合子氏は当然として米国はライス国務長官が出席していた
これだってイラクそのものの政情が安定しない最中にエジプトのリゾート地で行われるのだからお祭り騒ぎにしか過ぎない
やれるもんならバクダッド市内でやって見ろと国連に言いたい

まあそんなお祭りの添え物で会見となったのであろう
マリキ首相の気が緩んで「空自の役目は年内で不要」と言ったのかどうか
野党議員でしっかりこの記事を読んだ人が居るか? 国会審議後半戦が面白い

共同通信:
 シャルムエルシェイク(エジプト東部)5日共同】イラクのマリキ首相は4日、エジプト東部シャルムエルシェイクで共同通信と単独会見し、イラクでの航空自衛隊の輸送支援活動について、需要は長く続かないとした上で「今年中にも日本の部隊は必要なくなる」と言明、日本には経験と技術を生かした文民による復興支援を求める考えを表明した。空自撤収が可能となる時期について、具体的な見通しを示したのは初めて(引用終わり)
写真:マリキ首相
コメント (4)
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