週刊誌の書評で今野敏「隠蔽捜査2 果断」の紹介があったので、早速横浜市図書館の予約部門にPCから入り込む。なんと160人待ちである 10冊ほどあるから16人/1冊待ちなんて感じ
爺は今野敏さん 好きですよ 特に湾岸警察署安積班シリーズ 面白いですよ

番が来るのは秋風の頃であろう。そこで前作の「隠蔽捜査」を借りる事にした
ところで数ページ読んだ所で、どうもTVの警察ドラマでこの春(まだ野球中継が始まる前に)見たような気がする
主人公の男優は名前が思い出せないが、妻役が原田美枝子さんだったと思う
無理の無い脚本でよく作ったなーと爺が見てしまったのは、原作が良かった性だな

さて主人公竜崎信也(46)は東大卒の警察官僚(俗に言うキャリアー)だ
警察庁長官官房総務課長の要職についている 庶務、担当事案の割り振り、国会・閣僚などの質疑の受付、そのほかに広報もその一つ
今朝も朝食をとりながら新聞で「足立区綾瀬の殺人、被害者は暴力団員」であると
知らないでは済まされない 登庁すると、被害者は80年代終わりに起きた「誘拐、監禁、強姦、殺人」の実行犯の一人であると知らされる
おいおいこんな事知らないでは「マスコミ対策」が立たない

入庁22名の同期(しかし私大卒と軽蔑している)にして小学校の同級生、今は警視庁刑事部長の伊丹俊太郎を朝一番で呼びつける
しかし彼は「警察庁の刑事局には連絡している。サツチョウ(警察庁)の横の連絡の問題だろう」と言い切る
その後、上司?の参事官に呼び出され「綾瀬殺人事件」につき問い質されるが伊丹との会話を元に説明を果たし、事なきを得た

その足で刑事局捜査第一課課長坂上栄太郎の「連絡不備」を抗議に行くが「暴力団の抗争との事で組織犯罪対策部に報告済み」とにべも無い返事。 「過去の事案に関係していたら」との抗議もかみ合わない

そうこうする内に「さいたま市内で拳銃による殺人事件がおきる」、この被害者も先の強姦、殺人の犯人側関係者である 二人とも犯行時は未成年のため比較的軽い罪で社会に戻ってきていた そこを拳銃で殺された

続いて大森で鈍器による殺人事件、被害者はホームレス殺人事件で(未成年のため)保護処分により2年少年院に入り社会復帰していた
僅か半月も経たない内に連続殺人ではマスコミがすでに騒ぎ出し大森の件が加わっては大騒ぎ必定。 対策を講じなければならない

さて職場ではエリートである竜崎は「家庭の事は全て妻に任せる」として一切を省みない

娘は大学生、就職活動に忙しい。元上司の大阪県警部長の息子との結婚話に今ひとつ乗り気でない。弟は大学浪人中、私大に現役で合格したが「東大にあらざれば大学でない」との竜崎の方針で予備校通い。その息子が部屋で「ヘロイン付き煙草」をやっている事を竜崎は知ってしまった

さて仕事の方は「それぞれの殺人事件とも被害者側の怨恨による報復殺人の線」は捜査の結果全て消えた

竜崎は部下との会話で思いつく「この事件には特定のパターンがある。中三日開けて四日目毎に三件」中三日の勤務と四日目の非番、この勤務形態を繰り返す
なななんと---現場警察官の勤務形態ではないか?

他人には言いかねて刑事部長伊丹に面談し思いを打ち明ける
なんと伊丹は竜崎の話を情報のリークと思ったようだが「実は大森署の警察官地域課係長を参考人として呼んでいる」事を打ち明ける

話のついでに竜崎は「息子のコカイン喫煙の話」をするが伊丹は「もみ消して何も無かった事」にせよと勧める

これを期に伊丹は竜崎を避け、職場の上司も彼を呼び出さなくなる どうやら、「警察官は全面自供したが警察上部が迷宮入りを指示」したようである
この手は「国松警察庁長官が銃撃を受けた事件でも小杉巡査長が自供したものを公安部が隠蔽をはかった、が内部告発で隠蔽がばれ公安部長が更迭された」

伊丹の苦悩をみると、どうやら今回も隠蔽を指示された居るらしい
竜崎は参事官に話を通し、「事実を明らかにする事を進言する--刑事局捜査一課長坂上の独断による隠蔽と彼に責任を押し付けて」
警察庁刑事部長による真実の公表はマスコミ受けして警察庁上部は無傷ですんだ 総務課長としての職責は全うした

一方家庭内の事だが、真実の公表の日、息子は妻に付き添われ最寄署に自首をした
梅雨の頃(一月以上も経って?)息子の罪は最も軽い「保護観察処分」と決まった
竜崎は官房長から「家族の犯罪で懲戒免職は無いが、監督責任は有ろう。今回の現職警察官殺人事件でよい働きをした その点を考慮して」という事で「今回の警察官による殺人事件で左遷された大森署の署長の席」に異動を言い渡された
娘は就職を希望、縁談は若い二人の間で自然消滅した様子である。息子は「ジャーナリストを目指したい」と馬鹿な父は「三流は許さない。東大を卒業して一流になれ」だと

大森署でも何かが起こりそうです
爺は今野敏さん 好きですよ 特に湾岸警察署安積班シリーズ 面白いですよ

番が来るのは秋風の頃であろう。そこで前作の「隠蔽捜査」を借りる事にした
ところで数ページ読んだ所で、どうもTVの警察ドラマでこの春(まだ野球中継が始まる前に)見たような気がする
主人公の男優は名前が思い出せないが、妻役が原田美枝子さんだったと思う
無理の無い脚本でよく作ったなーと爺が見てしまったのは、原作が良かった性だな

さて主人公竜崎信也(46)は東大卒の警察官僚(俗に言うキャリアー)だ
警察庁長官官房総務課長の要職についている 庶務、担当事案の割り振り、国会・閣僚などの質疑の受付、そのほかに広報もその一つ
今朝も朝食をとりながら新聞で「足立区綾瀬の殺人、被害者は暴力団員」であると
知らないでは済まされない 登庁すると、被害者は80年代終わりに起きた「誘拐、監禁、強姦、殺人」の実行犯の一人であると知らされる
おいおいこんな事知らないでは「マスコミ対策」が立たない

入庁22名の同期(しかし私大卒と軽蔑している)にして小学校の同級生、今は警視庁刑事部長の伊丹俊太郎を朝一番で呼びつける
しかし彼は「警察庁の刑事局には連絡している。サツチョウ(警察庁)の横の連絡の問題だろう」と言い切る
その後、上司?の参事官に呼び出され「綾瀬殺人事件」につき問い質されるが伊丹との会話を元に説明を果たし、事なきを得た

その足で刑事局捜査第一課課長坂上栄太郎の「連絡不備」を抗議に行くが「暴力団の抗争との事で組織犯罪対策部に報告済み」とにべも無い返事。 「過去の事案に関係していたら」との抗議もかみ合わない

そうこうする内に「さいたま市内で拳銃による殺人事件がおきる」、この被害者も先の強姦、殺人の犯人側関係者である 二人とも犯行時は未成年のため比較的軽い罪で社会に戻ってきていた そこを拳銃で殺された

続いて大森で鈍器による殺人事件、被害者はホームレス殺人事件で(未成年のため)保護処分により2年少年院に入り社会復帰していた
僅か半月も経たない内に連続殺人ではマスコミがすでに騒ぎ出し大森の件が加わっては大騒ぎ必定。 対策を講じなければならない

さて職場ではエリートである竜崎は「家庭の事は全て妻に任せる」として一切を省みない

娘は大学生、就職活動に忙しい。元上司の大阪県警部長の息子との結婚話に今ひとつ乗り気でない。弟は大学浪人中、私大に現役で合格したが「東大にあらざれば大学でない」との竜崎の方針で予備校通い。その息子が部屋で「ヘロイン付き煙草」をやっている事を竜崎は知ってしまった

さて仕事の方は「それぞれの殺人事件とも被害者側の怨恨による報復殺人の線」は捜査の結果全て消えた

竜崎は部下との会話で思いつく「この事件には特定のパターンがある。中三日開けて四日目毎に三件」中三日の勤務と四日目の非番、この勤務形態を繰り返す
なななんと---現場警察官の勤務形態ではないか?

他人には言いかねて刑事部長伊丹に面談し思いを打ち明ける
なんと伊丹は竜崎の話を情報のリークと思ったようだが「実は大森署の警察官地域課係長を参考人として呼んでいる」事を打ち明ける

話のついでに竜崎は「息子のコカイン喫煙の話」をするが伊丹は「もみ消して何も無かった事」にせよと勧める

これを期に伊丹は竜崎を避け、職場の上司も彼を呼び出さなくなる どうやら、「警察官は全面自供したが警察上部が迷宮入りを指示」したようである
この手は「国松警察庁長官が銃撃を受けた事件でも小杉巡査長が自供したものを公安部が隠蔽をはかった、が内部告発で隠蔽がばれ公安部長が更迭された」

伊丹の苦悩をみると、どうやら今回も隠蔽を指示された居るらしい
竜崎は参事官に話を通し、「事実を明らかにする事を進言する--刑事局捜査一課長坂上の独断による隠蔽と彼に責任を押し付けて」
警察庁刑事部長による真実の公表はマスコミ受けして警察庁上部は無傷ですんだ 総務課長としての職責は全うした

一方家庭内の事だが、真実の公表の日、息子は妻に付き添われ最寄署に自首をした
梅雨の頃(一月以上も経って?)息子の罪は最も軽い「保護観察処分」と決まった
竜崎は官房長から「家族の犯罪で懲戒免職は無いが、監督責任は有ろう。今回の現職警察官殺人事件でよい働きをした その点を考慮して」という事で「今回の警察官による殺人事件で左遷された大森署の署長の席」に異動を言い渡された
娘は就職を希望、縁談は若い二人の間で自然消滅した様子である。息子は「ジャーナリストを目指したい」と馬鹿な父は「三流は許さない。東大を卒業して一流になれ」だと

大森署でも何かが起こりそうです