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「思いやり予算」3年で8億円減額

2007-12-13 08:06:06 | 政治
「思いやり予算」3年で8億円減額 日米合意(朝日新聞) - goo ニュース

「思いやり予算」の総枠を報道する新聞は少ない。
実に分かりにくいし分かりにくくしているのかも知れない。

その場限りの報道について読めば分かり易いし、まあそんなものかとも思える。
高村外相の発言がそれの典型である。
「光熱水料費の大幅増を要求されたが、減らす事が出来た。それなりに満足」が良く気分を表している。

少し視野を広げて眺めましょう
平成19年度の在日米軍駐留経費の予算は以下の通りである。
分かりやすいように爺が予算を色分けする;
住宅施設整備費----(地位協定による)------ 457億円
労務費の負担------(地位協定による)------308億円
労務費の負担-----(思いやり予算)--1150億円(基本給部分)
光熱水料費-------(思いやり予算)---253億円
訓練移転費-------(思いやり予算)-----5億円
----------------------------------------------
以上合計総額      ----           2173億円
思いやり予算の総計        -------1408億円

つまり約1400億円の予算の縮小について形ばかり減額をしたに過ぎない。

この他にも地位協定に基づく土地収用のための地代負担が1895億円ほど、沖縄に関する特別委員会(通称SACO)の費用が予算枠ノーシーリング(上限規制なし)で140-50億円 などを含め在日米軍4万7千人を駐留するための費用は6千億円から7千億円に達すると見られる。

1975年米軍のヴェトナム撤退後の米軍戦力縮小を懸念したパパ福田首相と金丸防衛庁長官が1978年に(勝手に気を回して米軍が)日本から出てゆかないように思いやった62億円が累計3兆円に近くなる
近年の思いやりぶりだけでも
2000年2567億円
2001年2573億円
2002年2500億円
2003年2460億円
2004年2441億円
2005年2379億円
2006年2326億円 となっている。
この上に米軍のグアム島移転費用3兆円???がおねだりされる。
米軍や米国の手先に暗殺されても思いやりーーーーのーーー!叫ぶ勇気のある政治家は居ないのであろうか。せめてジャーナリストはその金額の総枠位報道してその上で交渉の是非を論評しても宜しかろうに!


朝日新聞:
日米両政府は12日、来年3月末で期限切れとなる在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の特別協定分(光熱水費など)について、08年度から3年間で総額8億円減額することで合意した。特別協定分の削減は00年の改定交渉以来、7年ぶり。日本側は年間1400億円にのぼる特別協定の大幅な削減をめざしたが、米側がイラク戦争の戦費増大などを理由に反対し、微減にとどまった。

 高村外相とシーファー駐日米大使は12日、外務省で会談し、特別協定を3年間延長することなどで合意。高村氏は会談後、「米側は『増やせ』とまで言っていたので、それなりに満足できる結果」と記者団に語った。

 インド洋での海上自衛隊の補給活動中断が協議に与えた影響について、高村氏は「米側が(現状維持を)強く言う中にはそういうことがあったかもしれない。非常にいい日米関係がアリの穴から崩れるのは大変だ」と述べ、微減決着には海自撤退も背景にあることを示唆した。(引用終わり)
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