王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

小沢幹事長 吼える 「天皇特例会見」

2009-12-15 11:52:16 | 中国関連
小沢氏「辞表出して言え」=宮内庁長官「辞めるつもりはない」-特例会見で応酬(時事通信) - goo ニュース

14日午後?(夕刻とも)民主党本部での記者会見で幹事長小沢一郎氏が吼えていました。
記者の「天皇陛下と中国の習近平副首席の会見」が特例的に設定された事について
「天皇(陛下)の政治利用でないか?」と質問されると
小沢氏は:
「憲法を知らないのか? 天皇の公の行為は“内閣の助言と承認”に基づいて行なわれるものだ」「30日ルールは誰が作ったものだ」と反論していました。

小沢氏が政治家であるなら「特例的会見の理由付け」に憲法を持ち出すのは失格でしょう。

法が持ち出される前に「その国の常識とか感情とか条理等が検討勘案されていなければなりません」
天皇皇后両陛下がお揃いで75歳を越えた中で「公務の第一線に立ちで東奔西走されている事」加えて「体調の不具合も漏れ聞こえる」のでご公務の軽減は国民の等しく願う感情です。

聞けば「習近平氏は国賓でも公賓でもないそうです」
何故その待遇の人に「特例的会見を設定するか?」国民に納得するよう説明する必要が小沢幹事長(鳩山氏にも)あるのです。 
それが全く感じられません。


小沢幹事長は「誰が作ったか分からないルール(内閣の一部門の宮内省がとの意であろう)」を墨守するのでは無く憲法(法)を守るのが民主主義だ。
と言いたかったのでしょう。
しかし
全国区の会社の社長でさえ「1ヶ月先のスケジュール」はびっしり詰まっていても普通の様に思います。
まして天皇陛下が「海外の国賓や公賓との会見に1ヶ月程度の準備期間が設定されていて不思議はありません」
民主主義とは手順と方法を守らないといけません。
「結婚式に呼ばれておいて喪服を着て出席したりしてはいけません」「ご飯を炊くにもまず米、炊飯器そして水を用意した上ガスか電気がないと出来ません」
政府内の事柄はもっと複雑でしょう。
レッドテープ(官僚的旧弊)は良くありませんが法律万能主義では情理が通りません。
98年に江沢民を国賓として遇し同じ年副主席であった胡錦濤と天皇陛下の会見を設定しましたがそれにより日中の友好は促進したでしょうか???
小沢鳩山ラインには「今回の特例会見」は他の要件をさて置いて重要だという事です。
自公政権にはうんざりして「政権交代」に期待しましたが「民主党政権第一世代」の政治判断に疑問符をつけた出来事でした。


時事通信:
民主党の小沢一郎幹事長は14日午後、党本部で記者会見し、天皇陛下と中国の習近平国家副主席の会見が特例的に設定されたことをめぐり、羽毛田信吾宮内庁長官が「天皇の政治利用」に懸念を示したことについて、「役人がどうだこうだ言ったそうだが、全く日本国憲法、民主主義を理解していない人間の発言としか思えない。信じられない。どうしても反対なら、辞表を提出した後に言うべきだ」と厳しく批判した。

 宮内庁は陛下との会見を1カ月前までに申請するようルールを設けているが、小沢氏は「宮内庁の役人が作ったから金科玉条で絶対だなんて、そんなばかな話あるか」と批判。「陛下の体調が優れないならば、優位性の低い行事をお休みになればいい」とし、「陛下ご自身に聞いてみたら、(習副主席と)会いましょうとおっしゃると思う」と語った。

 これに対し、羽毛田氏は同日夜、「私は辞めるつもりはありません」と表明。「ルールに特例を設けることは、国の大小や相手国の政治的重要性を超えてお務めをしてこられた陛下の国際親善の在り方をないがしろにし、非常に懸念の生じること」と指摘した。さらに、「陛下のなさりようを守るのは私の立場。そこに懸念が生じた時に物を言うのは当然のこと」と語った。

 一方、小沢氏は会見実現に小沢氏の関与を指摘する声が出ていることに対し、「私がお会いさせるべきとかさせるべきでないとか言った事実はない」と強調。「天皇の政治利用」との批判については、「(天皇の国事行為は)国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるものだ
。(政治利用と言われれば)国事行為は全部政治利用になっちゃう」と述べた。
(引用終り) 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする