昨日11日夕刻のTVニュースで中国のアリババが恒例ではあるけれど「独身の日特別大通販セール」を行っている映像を見ました。数字の11を”じゅういち”と読まず1と1が独身に見立てそれが二つ(11月 と11日)重なる双(一組或いは重なる)なので特売日に決めたようです。
今年は中央の指示もと、売り上げを数字でリアルタイムに会場の大型スクリーン映し出すのは辞めて、通販の会場もそれ様にしつらえた個室のブース集合施設からお姉さん方がスマホに売りたい商品説明をして注文を受けるようにしたのを見ました。さて、それでどれだけ売れたのか興味が有りましたが、何と11日間で前年比8.4%増の5403億元(約9兆6400億円)だそうですから、独身連中の購買力に驚きます。また独禁法違反で今年182億元の罰金を取られたアリババですが簡単には参らなかった様です。
この所、恒大集団の経営不振による信用不安や電力不足で停電が有ったり、夏場以来の洪水の被害もなんのその、驚きです。
北京の友人によれば豚肉を始め食品関係の値上がりは激しく、出稼ぎの人の仕事場は減り、工賃は下がり生活は苦しくなる人が多いそうです。
好むと好まざるに拘わらず二極化が起きているのでしょう。
6中全会も「シャンシャン 大会」で終えては平均以下の人の暮らしは大変そうです。
写真:アリババ「独身の日」セール、取扱額9.6兆円−過去最高更新
ブルムバーグ:
(ブルームバーグ): 電子商取引の中国アリババグループは、ネット通販セール「独身の日」での商品取扱額が11日間で5403億元(約9兆6400億円)と、前年の4982億元を上回り過去最高になったと明らかにした。
アリババは今年、独占禁止法違反で中国当局から182億元の罰金を科されたほか、4−6月(第2四半期)売上高が2年ぶりに市場予想を下回るなど悪材料がかさみ、年初来で株価が約30%下落。だが、独身の日セールの好調で投資家の懸念は緩和する可能性がある。
ニューヨーク株式市場でアリババの米国預託証券(ADR)は2.4%高で終了した。
2009年に始まった独身の日セールは年と共に熱気と規模を増し、米国の「ブラックフライデー」や「サイバーマンデー」を上回る国民的行事となった。しかしアリババは現在、重点を従来の増収から習近平国家主席の「共同富裕」政策の柱である持続可能性と社会貢献に移そうとしており、今年の関連行事は控えめになっている。
(引用終わり)