今朝のTBS サンモ二で「来日中のペロシ下院議長が在日米国大使館で昼前彼女の訪台について記者会見」を開いていた事を知りました。その後の記者会見で「訪台の政治的意図は何か?」と厳しい質問が出ていました。彼女の返答は「政治的とは関係なく人権問題だ」とかわしていました。話が逆になりますが、それから記者会見の記事を探してあちこち見ましたが「youtube の動画の記者会見全部」でも彼女の発言のみが取り上げられており、厳しい質問の応酬の場面はありませんでした。
民主党のバイデン政権は今も「米中関係は一つの中国」と言う点では変わりません。72年ニクソン大統領の訪中を切っ掛けに動き出し1979年に国交正常化を果たしました。その結果、現状維持(Status Quo)が基本政策でしたが、民主党は(新疆ウイグル地区や香港の人権問題を捉え)ペロシ下院議長に代表される人権派の議員が習近平政権のやり方を批判し、それが台湾防衛の問題にも拡大し紛争の為になっていました。米政権は民主政権になってからも「台湾海峡の自由航行と飛行は国際的な権利で中国の専権地区では無い」とし、度々軍艦を航行させていました。QUADもその軍事版で日本も一役買っています。
今回はバイデン大統領のホワイトハウス側が反対するのに、下院議長は議会側の人で「個人的心情には大統領の指示命令を受けない」との理由で彼女を団長にする民主党議員団を率いてのアジア歴訪と出発してから訪台が明らかになり、習近平政権のレッドラインに触れました。
浜爺の様な素人でも、ここをクリック⇒2日のブログに書いた様に、ペロシ下院議長の真意が今一つ判りません。大好きな台湾系youtube 開鍵時刻 の呉董事長の発言を参考にすると「民主党政権の中間選挙に際し、82歳の彼女が大統領候補はおろか議員生命も危ういかと言うときに「引退後の自叙伝に書くべき業績に訪台による中国政策の変更」を始めた人物となりたい!! との個人的望みが隠されているのでないか? と思えるのです。バイデン政権は共和党の追い上げと、ウクライナ援助で精一杯で、この上中国と一戦交える状況では無いと思えます。一方習近平政権も10月の第20回全人代で習主席の3期目就任を確実にするため、この8月まもなく北戴河(ほくたいが ー北省秦皇島市 )で幹部連中の役職を決めねばいけません。加えてここ数年隠しに隠してきた不動産バブルがはじけ省級の銀行で巨額の負債が出て、庶民が買ったマンションは引き渡されず、返済が始まった」事に怒り暴動があちこち起きている様です。又王毅外相がスリランカとモンゴルを歴訪の様ですが一帯一路の破綻の手当てに走り回るようでう、外貨不足も深刻な問題になりそうです。従って、ミサイルを台湾上空を通過させても、日本のEEZに落しても、内政を中心とした恫喝で、何時までも続けられそうも有りません。
あとは、偶発的衝突が気になりますが、米軍は沖縄から高性能の電子偵察機を飛ばし電波管制をしていますから、それは無い事を願っておきます。
ペロシ下院議長は大分お疲れの様で「老太太ー老齢の奥様」と書かれていますように映像ではものすごくお疲れの顔が映ります。気を付けてお帰り下さい。
写真: 産経新聞 記者会見するペロシ米下院議長=4日午前、東京・赤坂の在日米国大使館(酒巻俊介撮影)
産経新聞:
来日中のペロシ米下院議長は5日、都内の在日米国大使館で記者会見し、自身の台湾訪問について、米国の台湾政策を含め「現状を変更するものではない」と強調するしつつ、中国が一方的な現状変更の試みの「口実に利用するかもしれない」と述べ、警戒感を示した。
ペロシ氏は、中国による台湾の国際機関への参加阻止などを批判。自身の訪台は米議会上下両院の超党派の支持があるとして訪台を阻止しようとした中国の対応を非難し、「われわれは彼らが台湾を孤立させることを許さない」として、政府高官や議員による台湾訪問を継続すべきだとの認識を示した。
その一方で、ペロシ氏は人権問題などで中国を批判しても、気候変動問題などでは協力すべきだとも述べた。
(引用終わり)