ペロシ下院議長の訪台が明らかになった事に怒った習近平政権は4日から7日にかけ台湾周辺にミサイルを11発?打ちまくりました。日本のEEZにも着弾した様ですが、先島諸島や尖閣方面に出る漁船は、ストップが掛かった様で実害はなかったものの稼ぎはパーになりました。日本の抗議に中国外務省の報道官華春瑩 は「EEZの話し合いなどしたことの無い場所だ!」と言い切りました。ミサイルを発射する場面の繰り返し報道されてされていました。
飛行中のミサイル〈ネットより)
そして宣言の終わった8日にも軍事演習を行った様で、常態化を恐れる記事が出ています。台湾の東側が自由に通行できなければ日本への輸入物資は円滑に届かなくなるのは間違いありません。
さて、中国側の意図ですが判りません?
こういう時は、浜爺は台湾系youtube 開鍵時間のパネラー呉董事長の意見を聞く事にしています。同氏によれば、ごく最近不動産バブル崩壊に端を発し省級の銀行が資金繰りがおかしくなりだしている事に「規制の為の小委員会」を作って既に海南省に関係した日本でいう海保の高官を拘束したと言ってました。
海南省の省長だった王岐山と習政権の政争の一環かも知れない様です。又日本では昨年の10月頃、電力不足が始まり東北3省では極寒に暖房が切れる騒ぎが報道されましたが、中国発表の「計画経済で脱炭素を達成する」との報道に載せられ、その後の報道は無くなりました。しかし昨年は豪州からの石炭の輸入を認めないとの政策により中国の石炭の備蓄は当然の事ながらLNGも米、麦の在庫も皆無くなってしまい、電力不足、ガス不足、食料不足、飲料水迄不足している様です。従って不動産バブルの崩壊で庶民の怒りは爆発が始まってますが、これに電力不足による工場の閉鎖、中小企業の工場の閉鎖による工員の失業等庶民派2重苦3重苦の生活の様です。
従って長期にわたり軍事演習などで金を使っている余裕はないとの見立てになります。この8月を過ぎれば東北3省は秋で日中でも10度前後になるそうで問題はこれから起きます。一方ここをクリック⇒、始まっているかもしれない北戴河(ほくたいが ー北省秦皇島市 )での長老会議で幹部役員人事を決め、10月の全人代で習近平総書記を三期目の領袖にしなければいけません。まあもの凄い綱渡りですね。しっかり見守りましょう。
軍事演習の地域〈ネットより)
時事通信:
【北京、台北時事】ペロシ米下院議長の台湾訪問に反発する中国が台湾を取り巻く形で4日から始めた軍事演習は7日、事前予告した日程を終えたが、8日も一部の海空域で演習を継続した。中国側は「台湾封鎖」や有事さえ想定した作戦の一端を見せつけ、米台接近を激しくけん制。台湾をめぐる緊張がまた一段と高まった。
台湾方面を担当する中国軍東部戦区は、台湾周辺の海空域で「実戦的合同演習」を8日も続けたと発表した。対潜水艦作戦や海上での「突撃行動」の訓練を重点的に行ったとしている。ただ、7日までと異なり、立ち入り禁止を求める演習区域は設定していない。
台湾国防部(国防省)によると、台湾海峡周辺で中国軍機39機、軍艦13隻(いずれも延べ数)の活動を確認した。中国軍機の多くが台湾海峡の中間線を越えた。台湾外交部(外務省)は8日夜、「地域の平和と安定を危険にさらす不合理で野蛮な行為」と中国を強く非難するコメントを発表した。台湾陸軍は9日と11日、南部で重砲射撃訓練を実施する。
今回の一連の演習は、初の台湾総統直接選挙を前に、中国軍が本土近海にミサイルを発射するなどした1995〜96年の「台湾海峡危機」を上回る。台湾を囲む6カ所の海空域で4日から演習を開始し、台湾側の情報では初日に11発の弾道ミサイルを発射。日本の防衛省によれば、5発が日本の排他的経済水域(EEZ)に落ち、うち4発は初めて台湾上空を通過した。
中国軍は「全ミサイルが正確に目標へ命中した」と主張。日本のEEZを狙い、米台と緊密に連携する日本側の出方も探ったとみられる。日本政府は中国側に抗議し、日中関係は一層冷え込んだ。
中国軍機が連日、中間線を越えて台湾側へ進入しているほか、本土に近い台湾の島しょ部でも無人機が確認された。中国軍は今後も断続的に台湾への威嚇行動を取る可能性が高い。台湾国防部は「1950年以降、確かに存在してきた中間線への挑戦だ」と中国軍を批判。「訓練空域は国際線や航路の正常運転に影響を及ぼす」と自制を求めた。
中国本土と台湾は不可分とする「一つの中国」原則を掲げる中国は、諸外国が台湾を独立国のように扱う高官同士の往来に以前から強く反対。米大統領職の継承順位で副大統領に次ぐ要職のペロシ氏による2、3両日の訪台に猛反発した。
(引用終わり)