前からロシアが考えていた事なのでしょう。「17日、ロシアはウクライナからの穀物輸出に関する協定延長に反対すると国連や関係国に通告した」と報じられました。
それと前後してウクライナによるクリミヤ大橋への水上ドローン攻撃が行われた様です。その効果は(素人目には)限定的で今まで壊れていた程度に壊れている風にしか見えません。しかし、ロシアにとって心理的には不安材料ですかね? それを理由にプーチン大統領は「反撃を表明」しました。
このロイターの報道はその反撃の一部についてウクライナ側の被害報告です。
19日、黒海沿岸にある南部オデーサ州のチョルノモルスク港が夜間にロシアの攻撃を受け、穀物輸出施設が大きな被害を受けたほか、貯蔵されていた6万トンの穀物が失われたそうです。
6万トンと言えば大型のばら積み船舶なら1艘分でしょうが、積み出し設備が損なわれるとその修復には時間が掛かります。⤵ ⤵
どこまでやるかは判りませんが、ロシアはウクライナのトルコ西北向け(穀物)船舶は軍事行為だと(攻撃の)警告をしています。一方ウクライナ側はオデッサ港発の船舶に(ロシアの攻撃を)ブロック(阻止)する為、ミサイル、護衛の艦船・航空機などの配備をNATOに要求するかもしれませんね? トルコのエルドアン大統領の仲介が効くのか効かないのかも関心があります。両国の戦争はますます複雑なものになりそうです。
写真:ロシア、黒海沿岸の港湾を空爆 6万トンの穀物失われる シア、黒海沿岸の港湾を空爆 6万トンの穀物失われる
ロイター:
[キーウ 19日 ロイター] - ウクライナのソルスキー農業政策・食料相は19日、黒海沿岸にある南部オデーサ州のチョルノモルスク港が夜間にロシアの攻撃を受け、穀物輸出施設が大きな被害を受けたほか、貯蔵されていた大量の穀物が失われたと明らかにした。
ロシアは17日、トルコと国連が仲介した黒海経由の穀物輸出合意(黒海イニシアティブ)を延長せず、履行を停止すると表明。ウクライナは、ロシアによる港湾施設への空爆は意図的で計画的なものだと非難している。
ソルスキー農業相によると、夜間の空爆で失われた穀物の量は6万トン。黒海穀物輸出合意の下、60日前に出荷されるべき穀物だったという。
被害を受けた施設の完全な修復には少なくとも1年かかるとし、穀物輸出施設に対するロシアの攻撃は 「ウクライナに対するものではなく、全世界に対するテロ行為だ。世界の食料安全保障が再び危険にさらされている」と非難した。
ソルスキー氏によると、ウクライナ最大のヒマワリ油生産・輸出業者のカーネルの施設などが大きな被害を受けた。
(引用終わり)