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狛犬好きさまの日程案2 11/24(土)


写真は、2011年 蓮華寺の紅葉

狛犬好きさまからの日程相談の概要は、以下の通りです。

日程:11/23(金 祝)~11/25(日)

宿泊先:11/23が祇園周辺、11/24が京都駅周辺

拝観希望場所:鞍馬・貴船1dayチケットを利用した日程+蓮華寺、東福寺・通天橋、天得院、泉涌寺・雲龍院、大徳寺・芳春院、興臨院、北野天満宮・御土居、龍安寺
時間があれば、嵐山(天龍寺、宝厳院、弘源寺、竹林の道、厭離庵、二尊院、常寂光寺)。

回答
京阪電車鞍馬・貴船1dayチケットで、祇園四条駅~出町柳駅→叡電で出町柳駅~鞍馬駅→鞍馬寺山道貴船神社→京都バス33系統→叡電で貴船口駅~岩倉駅→京都バス21、23、24系統で岩倉駅前~岩倉実相院→岩倉実相院→京都バス21、23、24系統で岩倉実相院~岩倉駅前→叡電で岩倉駅~八瀬比叡山口駅→瑠璃光院→叡電で八瀬比叡山口駅~三宅八幡駅→蓮華寺→叡電で三宅八幡駅~一乗寺駅→詩仙堂圓光寺金福寺→叡電で一乗寺駅~出町柳駅→京阪電車で出町柳駅~三条駅→地下鉄東西線で三条京阪駅(後ろから4つ目の扉)~烏丸御池駅で烏丸線に乗り換えて~京都駅→ホテル

講評
鞍馬→貴船は出町柳駅~出町柳駅で2時間30分~3時間でしょう。
鞍馬寺の楼門はずっと空いているそうです。
ただし9:00より前に行くとケーブルカーが運行前です。
元々由岐神社経由で登る気なら関係ないですが。

以降の計画のすべてをまわるのは時間的に難しいかもしれませんので、適宜省略してください。

どの道この計画で十分1日ですね。

鞍馬・貴船1dayチケットは祇園四条駅発なら1,140円で、叡電全線が乗り放題な上に、鞍馬寺の愛山料、岩倉実相院、瑠璃光院、金福寺の拝観料が割引になります。

アンケートを実施中です。
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大徳寺17 特別拝観8 聚光院


写真は、百積の庭
 
年1回秋に特別拝観をしています。
戦国武将、三好長慶の菩提を弔っています。
また千利休のお墓もあり、三千家歴代の墓所でもあります。

拝観料は800円です。

表門を入り、左正面に庫裏、左手奥に方丈の玄関があります。
この方丈玄関までの参道の左手に墓地への木戸がありますが、通常は非公開です。

方丈は向かって表に3部屋、裏に3部屋の計6部屋で、典型的な禅寺の方丈です。
向かって右手が礼の間(らいのま)で、客人を招き入れる部屋です。
ここの襖絵は父、狩野松栄の瀟湘八景図ですが、襖絵はここに限らずすべて複製です。

中央の室中は本尊がある方丈の中心です。
室中の襖絵は子、狩野永徳の花鳥図で、内陣小襖は松栄の蓮池藻魚図です。
この2枚はつながりがあり、正面から見ると花鳥図内の水面が、後にあり水面下を描く蓮池藻魚図の上縁にピタリと合います。
室中奥の仏間の中央には、開山の笑嶺宗訢和尚像、左に順に釈迦如来像、三好長慶像、千利休像が並んでお祀りされています。
向かって左手が檀那の間で、襖絵は永徳の琴棋書画図です。

方丈庭園“百積の庭”は苔一面に覆われており、白砂が敷き詰められた庭園ではありません。

方丈の裏に回ります。
檀那の間の裏側が衣鉢の間で、襖絵は竹虎遊猿図です。
2頭の虎と豹が1匹いますが、これは西本願寺の書院と同じく、当時豹は虎のメスと思われていたからです。
方丈裏左手の書院の襖絵は、伝雲谷等顔の瀟湘八景図です。

方丈の右手奥には、重要文化財の茶室 閑隠席と枡床席が隣り合わせにあります。
まず手前に6畳の間が隣り合わせにあります。
左手の6畳の間の奥に隣接して3畳の閑隠席があります。
水屋を挟んで、右手の6畳の間の奥に隣接して4畳と半畳の板の間になっている床の間からなる枡床席があります。

さらに茶室 閑隠席と枡床席の右隣に書院があります。
広い書院の襖絵は、千住博画伯の滝があります。
きれいなブルーと滝の白が印象的です。

利休忌の際には、墓地が開いています。




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2012 10/13の拝観報告4(三十三間堂 東山区民ふれあい文化財鑑賞会)


写真は、三十三間堂の全景

今回も「東山区民ふれあい文化財鑑賞会」の続きです。
対象4寺院の拝観が、事前申込制で1200円で拝観出来る企画です。

泉涌寺から京阪電車の東福寺駅に戻り、1駅の七条駅で下車しました。
個人的にはどうにもバスは避け勝ちです(笑)。

向かったのは三十三間堂です。

三十三間堂は最早言うこともありません。

ここにきて思うのは、国宝が1つもない県がざらにある中で、十一面千手千眼観世音の中尊のみならず前に居並ぶ二十八部衆像すべて、さらに風神、雷神像が国宝って・・・どうかしてます(笑)。

だんだん国宝の価値が麻痺してきますね。

何度行っても圧巻です。

ここはさすがに是非行ってみてくださいというよりは、既に行かれた方の方が多いでしょうか。

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狛犬好きさまの日程案1 11/23(金 祝)


写真は、2011年11/28 北野天満宮 御土居の紅葉

狛犬好きさまからの日程相談の概要は、以下の通りです。

日程:11/23(金 祝)午後~11/25(日)

宿泊先:11/23が祇園周辺、11/24が京都駅周辺

拝観希望場所:鞍馬・貴船1dayチケットを利用した日程+蓮華寺、東福寺・通天橋、天得院、泉涌寺・雲龍院、大徳寺・芳春院、興臨院、北野天満宮・御土居、龍安寺
時間があれば、嵐山(天龍寺、宝厳院、弘源寺、竹林の道、厭離庵、二尊院、常寂光寺)。

回答
12:00頃、京阪電車の祇園四条駅~三条駅→地下鉄東西線で三条京阪駅(前から4つ目の扉から乗車 この注意点の意味が知りたい方はココ)~烏丸御池駅(烏丸線に乗り換え)~北大路駅→市バス1系統101系統、102系統、204系統205系統206系統で、北大路バスターミナル~大徳寺前→大徳寺 芳春院興臨院→市バス101系統204系統205系統(1系統、206系統は止めた方がいい)で、大徳寺前~千本北大路→市バス59系統で千本北大路~竜安寺前(多分、きぬかけの路が結構渋滞)→龍安寺嵐電の龍安寺駅~北野白梅町→市バス203系統(北野白梅町交差点の北東側にある203系統の停留所であれば、どの系統でもOK)で北野白梅町~北野天満宮前→北野天満宮→市バス203系統で、北野天満宮前~出町柳駅→京阪電車で出町柳駅~祇園四条駅→ホテル

19:00頃から、アマデウス会の夕食会!(ココ大事(笑))。

講評
この時期は非常に混雑するので、出来るだけバスは回避したいところです。
しかし大徳寺から龍安寺まではバスを使わざるを得ないでしょう。
その際の千本北大路から竜安寺前までのバス、特に金閣寺道以降のきぬかけの路は渋滞で結構時間を取られると予想しています。

龍安寺の次は北野天満宮ですので、ここの帰路は嵐電を使いたいです。
恐らく59系統で西大路通に出るのは至難の業でしょう。
ただし龍安寺から嵐電の龍安寺駅までが一本道ではないので、事前にチェックが必要でしょう。

北野天満宮の紅葉は例年遅めですので、この日程では早い可能性があります。

帰路のバス、北野天満宮~出町柳駅間も結構渋滞するでしょうね。

最後に市バスはこの日程だと計5回乗車しますので、市バス1日乗車券がお得です。

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大徳寺16 特別拝観7 真珠庵 


写真は、方丈前庭。

一休禅師(一休さん)の庵です。
毎年GWと11月上旬の10日ずつぐらい公開があります。
拝観料は800円です。

表門を入って前庭を進むと左手に庫裏があり、正面に方丈の玄関があります。
左手に方丈、正面に方丈前庭があり、大きな松が中央にあります。
襖絵は方丈に向かって左の礼の間が四季山水図、その奥が大書院で破墨山水図、中央手前が室中で四季花鳥図。
ここまでは曽我蛇足筆。
室中の内陣には一休禅師像がお祀りされています。
方丈右手は後から増築された部分で、襖絵は右手前の檀那の間が商山四皓図、その奥が衣鉢の間で蜆子猪頭図で、長谷川等伯筆です。
しかし2018年には漫画家の北見けんいち氏、映画監督の山賀博之氏、日本画家の濱地創宗氏、美術家の山口和也氏、イラストレーターの伊野孝行氏や上国料勇氏らの現代の襖絵を新調されました。

方丈東庭は村田珠光作の七五三庭園で、庭石が縁起のいい奇数の7、5、3に配置してあります。
また庭園の端には村田珠光愛用の手水鉢や紫式部産湯の井戸もあります。

一休禅師の肖像は2010年11/3に野生のアライグマに穴を開けられたため、修復後はガラスの額に入って展示してありました。

次に方丈から隣の棟に移動します。
書院 通仙院は御所にあった化粧殿(けわいどの)を移築したもので、意匠が女性的です。
まずは6畳の間があり、襖絵は狩野元信の山水図です。

その奥には附属する茶室 庭玉軒があります。
通常外にある蹲踞にも屋根があり、屋内のようになっています。
これを内蹲居(うちつくばい)といいます。
北国産まれの金森宗和が造ったため、雪を避け水が凍らないようにするためです。

茶室は奥で通仙院の6畳間とつながっており、2畳台目の内部が見えます。
6畳間の襖絵は、狩野元信の西湖図です。

最奥まで来たので、反対から方丈に戻ります。
6畳間、3畳間、6畳間と真っ直ぐに並んでおり、最後の6畳間の納戸の間には土佐光起の金碧花鳥図があります。

方丈に戻ると方丈裏には大書院と前庭があり、方丈を1周して終了です。




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2012 10/13の拝観報告3(即成院 東山区民ふれあい文化財鑑賞会)


写真は、即成院の本堂前

今回も「東山区民ふれあい文化財鑑賞会」の続きです。
対象4寺院の拝観が、事前申込制で1200円で拝観出来る企画です。

寶樹寺の後は、徒歩で泉涌寺に向かいます。
泉涌寺の総門の左手にある即成院です。

写真のように本堂から何やら橋が伸びていますが、通常はないです。

これは翌週末、10/21の”二十五菩薩お練り供養法会”のために準備されているものです。

今回は本堂に上がり、内陣の拝観が出来ました。
阿弥陀如来坐像ですが、やはり5mの像を間近で見ると迫力があります。

また本堂裏には那須与一のお墓もあります。

ここは通常拝観をしていますので、是非行ってみてください。

詳細は本編の
泉涌寺8 戒光寺 即成院
です。

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松戸在住さまの日程案 2/24(日)


写真は、聖護院門跡の門前

今回の松戸在住さまからのご相談の概要は以下の通りです。

日程:前日入りで2/24丸1日

宿泊先:京都駅周辺

拝観希望の場所:「京の冬の旅」の慈照院、妙心寺大庫裏、東海庵、東寺小子房、聖護院門跡、仁和寺

回答
宿泊先→JR嵯峨野線で京都駅~花園駅→南総門から、妙心寺(10:00より前に着いた場合は、法堂退蔵院大心院桂春院などの拝観が9:00から可能)→10:00から妙心寺 大庫裏・経蔵→東海庵→北総門から市バス26系統で妙心寺北門前~御室仁和寺→仁和寺 五重塔→市バス10系統で御室仁和寺~北野天満宮前→市バス203系統で北野天満宮前~烏丸今出川→徒歩で(ここが結構遠い)相国寺 慈照院→市バス201系統で烏丸今出川~熊野神社前→聖護院門跡→市バス206系統で、熊野神社前~京都駅→近鉄電車で京都駅~東寺駅→東寺 小子坊近鉄電車で東寺駅~京都駅
です。

講評
東寺は別物と考えていいでしょう。
このように最後にくっつけてもいいですし、逆に最初に持ってきてもいいでしょう。
今回の「京の冬の旅」は10:00に拝観開始なので、9:00頃に行って別の場所を拝観することもできます。
この点からすると恐らく松戸在住さまは、東寺はお済だろうと(笑 観智院は2013の冬は公開なし)。
妙心寺の塔頭の方が未だなのではないかとの判断で、妙心寺を最初にさせて頂きました。

御室仁和寺~烏丸今出川は洛ナビで調べると、59系統1本で紹介されますが遠回りです。
リンクのバスルート地図で比較してみてください。
提示したルートの方が絶対に早いです。
また乗り換えは北野天満宮前の方が安全でしょう。
北野白梅町でも大丈夫だとは思うのですが、北野天満宮前なら確実に同じバス停で大丈夫です。

烏丸今出川から慈照院までは結構遠いですが、歩くしかないです。
烏丸通を上がった方が距離は短そうですが、相国寺の境内縦断ルートの方が面白いでしょう。

全体として妙心寺~聖護院門跡のルートを全く逆に行くという手もありますが、これには1つ難点があります。
9:00頃に到着しても特に時間をつぶす有効な方法がない。
金戒光明寺の方丈も10:00ですしね。

日程が冬ですので、バスの渋滞もほどんど心配はいらないでしょう。
もしこれが春や秋なら絶対に逆回りですけどね(混雑期は”バスはAMに”の鉄則!)。

これらでちょうど1日ぐらいだと思いますが、万一東寺の小子坊に間に合わなった場合は、3月の大聖寺と一緒に拝観でどうでしょうか。

最後に市バスはこの日程だと計5回乗車しますので、市バス1日乗車券がお得です。

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寶樹寺


写真は、本堂

源義経の母、常盤御前が平治の乱の後に大和へ逃れる際に、この地の老松の下で雪の降るのを避けたと伝えられています。

アクセス:東福寺の近くです。
東福寺駅を降りると、正面が突き当りのT字路になります。東福寺へは右ですが、ここを左折します。
左折して約150m先の左手にあります。

拝観
通常は非公開ですが、2012年10/13の”東山区民ふれあい文化財鑑賞会“と同年11月の非公開文化財特別公開で公開されました(大河ドラマが平清盛)。

表門を入り、拝観料800円を納めます。
正面に本堂がありますが、その手前左手に”常盤御前雪除けの松”と呼ばれる残株があります。

本堂に上がります。
正面の内陣奥には本尊の阿弥陀如来立像がお祀りされています。
本堂右手に”子そだて常盤薬師”と呼ばれる秘仏の薬師如来座像があります。
結構小さいです。
常盤御前が今若、乙若、牛若の成長を祈願した像と云われています。

さらに隣の部屋(書院でしょうか)には、常盤御前が3人の子を連れて老松の下で雪の降るのを避けた姿を葛飾北斎が描いた“常盤御前雪除松図”が床の間に飾ってありました。

またガラスケースには曼荼羅と雪除け松の根が展示してありました。

マイナー散策の索引 

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2012 10/13の拝観報告2(寶樹寺 東山区民ふれあい文化財鑑賞会)


写真は、本堂前庭

この日の午前中は長男くんの幼児教室(僕は待ち時間に曼殊院へ(笑))でした。
2人して12:30頃帰宅。
次男くんは風邪でダウンですが事前の計画通り、すべてを置き去り!?にして1人拝観です。

この日は8月末に申し込んだ「東山区民ふれあい文化財鑑賞会」です。
4か所で1200円、しかも”あの場所”の先行公開もあります。
いやむしろ今回は、そのために申し込んだと言っても過言ではないです。

4か所のどこから行ってもいいので、最初から第1目的の場所、寶樹寺に京阪電車で向かいました。
しかし「自転車もご遠慮願います」の注意書きは個人的にはイタかったですね。

予め郵送された用紙を提出し、1200円を支払うと、スタンプ台が貰えます。
これに順に押印して頂きながら、これが拝観証になります。

ここは11月の非公開文化財特別公開で公開されますが、一足先の予行演習!?です(笑)。

見たままですが、伽藍は本堂のみで、寺宝の展示です。
ここで詳細を書くと本編で書くことがなくなるでの、止めておきます。

まあ内部は小さいので説明を聞いても30分ぐらいでしょう。

そしてその本編は大徳寺の途中ですが、明日10:00に掲載しますね。

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大徳寺15 特別拝観6 興臨院 


写真は、方丈前庭

元々は能登の守護職である畠山義総(よしふさ)が建立したものだったのですが、畠山氏の没落後は加賀の前田家の菩提寺になっています。

通常は非公開ですが、春と秋に比較的長期の特別公開を行われています。
拝観料は600円ですが、黄梅院、興臨院と3つセットで1500円でした。

創建当時からの表門が、すでに重要文化財です。
表門を入った正面に唐門、右手に庫裡があり、庫裡で拝観料600円を納めます。

まずは玄関を入って左手の方丈です。
方丈表の真ん中の部屋(室中)は響き天井で、1人で手をたたくと非常に響くそうですが、室内は入れませんでした。

また方丈裏の書院の床の間の床框(とこがまち)が蹴入み式になっており、床の間形式の初期のものといわれています。
またここには谷文晁の掛け軸もありました。

方丈の前庭は昔あった枯山水庭園を中根金作が復刻したもので、蓬莱世界を表現しています。
方丈を1まわりすると、茶室の涵虚亭(かんきょてい)があります。
涵虚亭は躙口の横に貴人口が併設される古田織部好みのお茶室です。
4畳台目(4畳+3/4畳)で、給仕口から入ってすぐの床に隅板が敷かれてます。
こうすることで、給仕の方(半東)がここに控えていても邪魔にならないそうです。

利休忌
利休忌の際は涵虚亭につながる廊下を左折せずに、まっすぐ進んだ庫裡にある比較的新しめの8畳間2つで呈茶があります。
臨時会費は2000円で、お薄2服でした。




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2012 10/14の拝観報告3(興臨院)


写真は、涵虚亭の露地庭園

本坊と高桐院の曝凉展の後、時間がまだあったので特別公開が始まっていた興臨院へ行きました。

ここはね、今までの写真がもひとつだったんですね。
本編ももうすぐでしたので、いい写真が欲しいところです(笑)。

長男と一緒に説明をじっくり聞きます。
特にこの日の説明の方は親切でした。

最初から気になっていたのですが、説明が終わっても変わっていないんです。
”陽が出ている、陰らない”のです。
こういう白砂の枯山水庭園は陽が出ていると真っ白になり、影は真っ黒になるのです・・・。

説明の方も、「時間の許す限り見ていってください」と言われたので、額面通り居座りました(笑)。
30分ぐらい待って、来ました!
大きな雲が!!

結果、満足のいく写真が撮れました。
まあこれがきれいというよりは、陽が出ている時の写真がヒドすぎると言った方が正しいのかもしれません。
そしてその本編は、明日の10:00です(笑)。

最終的に入ってから40分ぐらいいました。
11:00前になったので長男と2人で自転車で帰ったのですが、大徳寺の総門を出たところでこれから曝凉展に向かわれる”京極堂”さまに遭遇!!!
いやいや、またまた驚きました。

一旦家に帰った後、午後の予定に向かいました。

この続きは、10/22に飛びます。
明日からはこの前日の10/13午後の拝観報告に戻ります。

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今月は、あと8票で100票に到達します!
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大徳寺14 特別拝観5 黄梅院

写真は、直中庭と書院の自休軒。
 
元々は織田信長が父、信秀公のために建立しました。
その後、毛利元就の3男小早川隆景をお祀りし、戒名を取って黄梅院となりました。

通常は非公開ですが、春と秋に比較的長期の特別公開を行われています。
拝観料は600円ですが、黄梅院、興臨院と3つセットで1500円でした。

表門を入った正面に庫裡、左手奥に唐門、左手前に鐘楼を見ながら、参道をすすみます。
長い参道は料亭のような雰囲気で、まず境内の最奥まで誘導されます。
玄関から入り廊下を進むと、まず立礼式茶室の不識庵に入ります。

右手に千利休作庭の池泉式観賞式庭園の直中庭が現れます。
苔が美しく、池は秀吉の軍旗の瓢箪の形をしています。

左手の廊下沿いに直中庭をまわりこむように進み、直中庭を挟んで反対側の書院に進みます。
庭園の中ほどには、お茶室の一枝庵があります。

書院の自休軒は新築されたばかりです。
自休軒は手前に3間、奥に3間の6間からなります。
奥中央の4畳半部屋が、武野紹鴎作の茶室「昨夢軒」です。
昨夢軒の周りはすべてお部屋なので、躙口がなくすべて襖で、極めてシンプルな4畳半のお茶室です。
こういう作りを囲え込み式というそうです。

書院の奥には本堂があります。
本堂の前庭は枯山水の破頭庭で、意味は「常識を覆す」です。
信長らしいですね。
手前が一面の白砂で、奥が緑の苔。
コントラストが美しいです。

本堂の襖絵は、手前の檀那の間が西湖図、中央の室中が竹林七賢図、奥の礼の間が芦雁図で、雲谷等顔の筆ですが複製です。

次に庫裡(台所)へ。
本堂と庫裏の間に枯山水の中庭 閑坐庭があります。

庫裡は台所で、1589年に小早川隆景が寄進したものです。
毘沙門天像と韋駄天像がお祀りされており、典座寮や火番寮などあります。
台所は火災を起こし易く、当時のまま現存しているものは珍しいそうです。

本堂の裏には大書院の間、眠蔵、衣鉢の間が並んでいます。
その前庭は枯山水の作仏庭(さぶつてい)です。
ここも苔と白砂の庭園で、滝に見立てた石組があります。
ここから中庭を経て、大海の破頭庭に至る訳です。
左手には茶室の東禅軒があります。
2020年10/3~12/6の特別公開にて別途500円で東禅軒で呈茶がありました。
6畳、8畳、8畳が並んだ広間で、奥の窓からは龍源院の庭園が見えました。

本堂と書院の裏側を通って元に戻ります。
書院の裏庭も苔のきれいな庭園で、奥にお社があります。




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2012 10/14の拝観報告2(大徳寺 高桐院 曝凉展)


写真は、墓地側から見た庭園(正面の建物が客殿)

本坊を後にして、向かったのはもちろん高桐院の曝凉展です。
こちらは拝観料が500円です。

入って右手の書院に細川藤孝や忠興の画像、一休和尚や沢庵和尚の墨跡などが展示してありました。

そして客殿にありました、国宝 李唐筆の山水図が。
これも京都検定の勉強の過程で名前だけは見たことがありましたが、ホンモノがあれなんですね。

そしてよく知ってはいるものの、内部はお初の長男と散策です。
その際に撮れたのが上の1枚。
”緑にけぶる”ような写真、こういうの個人的に大好きです。

そしてまたまたここでも驚きの出来事が!
客殿の庭園を撮影していると、僕より年下であろう御夫婦が、「あの・・・ブログされていますか?」と。
こちらはこういう事態を想定して来てはいないので、一瞬質問の内容が理解できずにいましたが、”あっ!”と気づいて「はい、そうです」と答えました。
お話しすると、今まで読まれてはいたもののコメントはされていなかったようです。
”この人がamadeusだ”と思った1番の決め手は、やはり「あのリュック」のようです(笑)。
長男の存在も後押ししたようでした。

今後もあのリュックが目印になりそうです(笑)。

ここが終わった時点で、まだ10:00前。
長男と一緒なので、そんなに同じ場所でゆっくりさせて貰えません・・・。

予定の時間までまだあったので、急遽思い出した任務!?を遂行することにしました。

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大徳寺13 特別拝観4 総見院


写真は、本堂

黄梅院と同時期に春や秋に比較的長期に特別拝観をしています。

秀吉が信長公の菩提寺として建立しました。
ですからこの”総見院”は、織田信長の戒名です。

拝観料は600円ですが、黄梅院、興臨院と3つセットで1500円でした。

まず門を入ってまっすぐに進んだ本堂の左手に樹齢400年の侘助椿と、今でも使われている“掘り抜き井戸”があります。
加藤清正が朝鮮から持ち帰った巨石を繰り抜いて作ったそうです。

本堂の内部に上がります。
内陣正面には、開祖 古渓宗陳像、右手には阿弥陀如来像と十一面観音像が、左手には信長公木像があり、秀吉のお墨付きだそうです。

本堂の右手奥へ外廊下伝いに歩いていきます。
廊下の途中の上には、本堂にある信長公像を昭和36年に本坊から総見院に移した際に使用した輿があります。

廊下左手にはお茶室が並びます。
1番手前が香雲軒で、8畳とL字に6畳と4畳の相伴席がある広間です。

その奥隣が龐庵(ほうあん)で、18畳と12畳の広間です。
両端に床の間があり、12畳の方には琵琶棚が、18畳の方には2畳の上段の間のような床の間があります。
2月だけ利休忌で釜が懸かりますが、その際は方丈を待合にしてこちらを使います。

1番奥の左手が寿安席。
寿安席は大阪に「山口商店」を興した山口玄洞が寄進したものです。
手前から5畳の間、その奥に8畳間が2つ雁行状に並んでいました。

本堂の左手奥の墓地には信長公を中心に、織田家一族のお墓があります。




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2012 10/14の拝観報告1(大徳寺 本坊 曝凉展)


写真は、本坊の門前

今日は本来10/13午後の「東山区民ふれあい文化財鑑賞会」の内容ですが、やはりホットな話題は先にするべきでしょう。
10/14午前の拝観を掲載します。

今日は朝から発熱の次男と妻を残し、長男と2人で大徳寺へ行きました。

目的は皆さん御存じの、曝凉展です。
元々、そんなに書画に興味がある方ではないのですが、皆さんに触発されたのが3割、京都検定の向学のためが7割って感じで初参戦しました。

9:15頃に本坊に到着。
拝観料1300円を納めます。
内部は既になかなかの盛況でした。

やはり混むのは室中(しっちゅう:方丈表の真ん中の部屋)にある国宝 牧谿(もっけい)の ”観音猿鶴図”ですね。

意外に大きいんですね。
個人的には画がどうこうよりも、これをあの足利義満や今川家の太原雪斎(戦国時代好きには有名)が手にしていたと思うと感じいるものがありますね。

その他の書画も一通り観た後、またここに戻ってしまいました(笑)。

その頃にはさらに人波が・・・。

皆さんお好きなんですね。

本坊を後にして、帰る・・・はずもなく、続きでアソコへ!

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