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北海道から夏の甲子園講評

2007-08-23 07:52:05 | 芸能・スポーツ
第89回夏の甲子園大会は、結局、予想だにしなかった佐賀北の初優勝で幕を閉じた。
試合終盤での大逆転が多かったこの大会を象徴するように、最後の試合もまた大逆転で決まった。

今大会がこのような大混戦、大波乱となった要因はいうまでもなく本命不在。ずば抜けて強い学校は見当たらず、どのチームにも優勝の可能性があった。
しかも、1回戦に限っていえば、背番号1以外の選手がマウンドに立っているチームが普段の大会より目立った。これは、エースが不在か、いても著しい不調だった結果と思われるが、そのようなチームはほとんどが1回戦で消えていった。
エース不在の中、打撃だけで地方予選を勝ち上がることはできても、甲子園で勝つことはやはり難しいだろう。このようなエース不在が、序盤から大逆転試合が続く今大会の方向性を決定づけたといえよう。

また、大逆転の要因として、打線を繋げて走者を溜める、いわゆる集中打型のチームが多かったことも指摘できる。最小限の安打数で効率的に得点をあげるチームが普段の大会以上に目立ったことは、各チームがピッチャー返しなど基本に忠実な野球をしていることの表れであり、よいことである。

優勝した佐賀北には申し訳ないが、私は当初、九州勢の中でも地方予選参加校数が最も少ない佐賀代表ということもあって、同校は完全にノーマークだった。
それが、2回戦、宇治山田戦の延長15回引き分け再試合を経てからメキメキと強くなった。甲子園に来てから大化けするチームを時折見かけるが、佐賀北も甲子園で強くなったチームの典型といえるだろう。
そのことは、優勝インタビューでの「(大逆転は)何が起きたかわからなかった。生徒達が私の手を離れ、遠くに行ってしまった気がする」という監督の言葉がよく表している。
しかし私は驚かなかった。あの宇治山田戦の奇跡を見ているだけに、あり得ると思っていた。8回満塁、一打逆転の好機で、今大会2本塁打と大暴れしている副島に打順が回る佐賀北の強運を目の当たりにした時、何かが起こりそうな予感がしたのだ。

その意味で今大会はまた、あきらめないことの大切さを球児達に教えてくれたまたとない大会となったと思う。全体を通して「大逆転の89回大会」として甲子園球史に残る大会だったと総括してよいだろう。

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