安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

大震災から2ヶ月~被害を最小限に抑える地震対策とは?

2011-05-10 22:35:54 | 気象・地震
東日本大震災から、早いもので2ヶ月が経過した。

この間、当ブログ管理人は精神面で危機的状態にあり、誰からどのような反応があるかわからないネット媒体での執筆活動は全面的に休止していた(メーリングリストにすら全く投稿しなかった)。当ブログの更新も、鉄道ネタ、紙媒体へ投稿した記事の転載、地震の解説を除いて休ませていただくことにした。

しかし、体調も(精神面を含め)一時よりはかなり復調してきた。地震や原発の問題については、後世のためにもここで発信しておかなければならないことがたくさんある。今日は、更新再開の宣言とともに、我が家で取り組んできた地震対策をご紹介する。今日取り上げる地震対策は、自信を持って皆さまにお勧めできるものばかりである。今後のためにぜひ実行してほしいし、そうすることが人的・物的被害を防ぐ大きな力になるに違いない。

●震度6強の揺れでも我が家の食器棚は倒れなかった

3月11日、我が家のある地域でも震度6強の激しい揺れに見舞われた。激しい横揺れは3分近くは続き、非常に長く感じられた。地震発生時は私は職場で仕事中、妻は近くのスーパーに買い物に行っている最中で、2人とも自宅にはいなかった。我が家は鉄筋コンクリートの集合住宅なので、倒壊や火災の心配はあまりしていなかった。最も心配したのは食器棚が倒れているのではないかということだったが、帰宅してみると倒れておらず、中の食器類はただの1枚も割れていなかった。本棚からは本が大量に飛び出し床に散乱していたが、被害はせいぜいその程度のものだった。

震度6強の激しい揺れにもかかわらず、どうして食器棚の倒壊を食い止めることができたのか。それをご紹介すると、下の写真のとおりである。



食器棚と天井を2本の器具で固定している。この写真は地震後のものだ。地震前はまっすぐだったものが地震後、2本ともずれて角度が変わっているものの、折れる、外れる等の現象は起こらず、食器棚を守ってくれた。

当ブログ管理人がこの家具固定を実施しようと思い立ったのは、過去ログでご紹介した地震シンポジウム(2002年)に参加した経験からだ。このとき、パネリストとして参加していた鈴木計夫・福井工業大教授(工学博士)に、当ブログ管理人が「阪神大震災後、集中的に実施された家具等への耐震工事(タンス等を壁面等にボルト等で固定する工事)は家具の倒壊による家庭内での圧死を防ぐための手法として効果はどの程度あるのか」と質問したところ、鈴木教授から「犬釘程度の固定ではさしたる効果は認められないが、強固なボルト等による固定になると相当の効果がある。一般に、大地震の際の家具倒壊は、ほとんどが地震の揺れに対して家具が反対向きに揺れようとして起こるものであり、地震と同じ方向への揺れであれば、家具が倒壊する確率は非常に小さくなる。壁面等への家具の固定は、ボルト等の強度が十分であれば非常に効果がある」との回答が得られたからである。

このことを踏まえ、我が家では、福島県沖のプレート境界付近で相次いで中規模の地震が起きた2008年に、プレート境界型地震(特に1978年以来発生していない宮城県沖地震)の到来は近いと判断し、この家具固定を実施した。鈴木教授の回答にあるように、家具の倒壊はほとんどの場合、地震の揺れに対して家具が逆方向に揺れたときに起きる。こうして家具を天井に固定しておけば、地震の揺れに対して家具が逆方向に揺れるのを防止でき、倒壊も防げることが今回の震災で証明された。

この家具固定用器具は、例えばネット通販だと2本1組5千円程度で入手できる。この価格をどう見るかは個人の価値観だと思うが、当ブログ管理人はこれなら安いと思う。高齢者や子どものいる家庭、家が狭く、タンスや食器棚のある部屋で就寝せざるを得ない家庭などは、ぜひ実行をお勧めする(ただし、家具が建物と一体化したいわゆる「作り付け」の場合、家具が地震の揺れと逆方向に揺れるという事態は考えにくいので、この固定策は不要だと思う)。

ただ、食器棚については、器具による天井との固定を行ったとしてもそれだけでは十分ではない。扉を固定しておかないと、地震の揺れで扉が開き、中の食器類が大量に飛び出して結局は割れてしまうからだ。そこで、我が家では下の写真のように食器棚の扉も、太い輪ゴムで固定するようにしていた。



結果として、このときの対策が、私たち夫婦の生命と財産を守るために大きな役割を果たしたと思っている。本来ならタンスも固定した方がよいことは言うまでもないが、我が家では、タンスのある部屋を寝室として使用していないため、就寝中の地震でタンスの下敷きになる事態は起こりようがない。このため、タンスについては割り切って固定をしない方針とした。もちろん、タンスのある部屋を家族が寝室として使っているという場合はぜひタンスもこのように固定してほしい。あなたの大切な家族を家具倒壊による圧死から守ることができる可能性は、飛躍的に高まるだろう。

この他、我が家では地震対策として、

1.非常持ち出し品の取りまとめ
2.非常食の整備、懐中電灯・携帯ラジオの電池残量の確認と電池の備蓄
3.原発破壊による放射能飛散に備えた「とろろ昆布」の備蓄

も実施した。(過去ログとしてこちらこちらも参照)

3のとろろ昆布の備蓄は、原発事故によって放射性ヨウ素が大気中に大量放出された場合、放射性ヨウ素の摂取による甲状腺ガンを防ぐための対策であるが、まさかこの対策が本当に役に立つ事態が来るとは夢にも思っていなかった。準備を始めた2008年当時は、準備をしながらも、そんな事態が来るはずがないとどこかで信じていた。しかし今、福島第1原発の事故が現実のものとなり、改めて危機管理の大切さを痛感している。

原発事故については、また改めて書きたい。

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